KARITOKE編集部
今年も寒い冬の季節がやってきました。
そんな冬を乗り越えるために必須といえるのがアウター。
近年では高機能で軽量なダウンジャケットが各メーカーから発表されていますが、クラシックな佇まいでスマートな印象を持たせるコート派の方も多いのではないでしょうか。
また、通勤とオフシーンで過ごし方によって双方を使い分けるのもまた一つの選択肢。
今回は寒い冬を乗り越えるための本命アウターであるコートとダウンに焦点を当てて、各アイテムの魅力とそれに最も合う腕時計をご紹介します。
01|ビジネスにも対応可能なコート派におすすめの腕時計
まずはビジネスシーンが多く、フォーマルな装い・綺麗目なスタイルが多いコート派にオススメの腕時計です。
【IWC ポルトギーゼ】
スーツやジャケットの着用が多く、コートを合わせるフォーマルスタイルの方にオススメしたいのがIWC。
ポルトギーゼはIWCで最も代表的なフラグシップシリーズです。
やや大きめのケースサイズにはなりますが、厚みを見せないように工夫されたケース構造や裏蓋のおかげでスタイリッシュな印象に。
ポルトギーゼのどこまでも洗練されたデザインは袖口から上品さを演出してくれます。
また、近年ではオーバーサイズのアイテムが多いものの、コートといえば細身のスタイリッシュなサイズ感が主流です。
ビジネスシーンでは太めのボトムスを合わせることも少ないでしょうから、必然的にIライン(アルファベットのIのように縦型で一直線な細身のシルエット)のスタイルになる方も多いのではないでしょうか。
全体的に細いIラインシルエットには厚みの少ないスマートなドレスウォッチを合わせてあげると、より綺麗でクリーンなスタイルに格上げしてくれます。
更に、ビジネスシーンでなくても、スラックスやカラーニットを軸にした、やや綺麗目なスタイルまでカバーをしてくれる守備範囲の広さもポルトギーゼは持ち合わせています。
ポルトギーゼだからこそ成り立つ絶妙なバランスのスタイリングですが、これにデザイン性の高い腕時計合わせてしまうと鮮やかな色のニットとぶつかってしまい少しごちゃっとした印象に。
室内でコートを脱いだ後こそ腕時計の本領発揮。1本でトータルに活躍してくれるので綺麗目スタイルのコート派にはIWCが一押しです。
【IWC ポートフィノ】
もう一つコート派の方にオススメしたいのがポートフィノシリーズ。
ポルトギーゼよりもややケースサイズが小さ目で、よりスマートな印象を与えてくれます。
両モデルに細かな違いは多数ありますが、僕のイメージ的には、ポルトギーゼがガツンとしたエレガントさを持っているのに対して、ポートフィノはより自然に手首に馴染むようなスマートさをより感じられる時計です。
ちなみにカリトケで取り扱いのあるIWCのラインナップにはレザーベルトのモデルが豊富です。
僕がドレススタイルでIWCを選ぶならシックな革ベルトで大人っぽさを出したいところ。
色々と見比べて検討してみてください。
02|アクティブな冬を過ごすダウン派におすすめの腕時計
続いて、防寒性を重視したい方やアクティブな休日を過ごしたいダウン派におすすめの腕時計です。
【BREITLING クロノマット】
ダウン派の方にこの冬、一度は手に取ってみていただきたいのがブライトリングの腕時計。
細目のボトムスを合わせて上半身に広がりを持たせたVラインのシルエットですが、上半身にボリュームが出るダウンジャケットを着用する時は同じく厚みのあるモデルを着用することでまとまった印象になります。
また、どちらかというとダウンジャケット自体ミリタリーやストリートな雰囲気が強いアイテムなので、パイロットウォッチをベースにしたミリタリー要素のあるブライトリングと相性が抜群です。
このシーズンにブライトリングをオススメしたい理由は他にもあります。
元々、ブライトリングの腕時計は航空時計としてパイロットの実用性を考慮して作られているため、上空を飛行しているときに太陽光の反射を防ぐ為に施された両面無反射コーティングや、厚手の手袋を着けていても操作できる回転ベゼル、服の袖に引っかかりにくいフォルムのラグなど、屋外でアウターをまとった状態でもストレスなく使えるように必要な機能を兼ね備えています。
ダウンジャケットだと袖にリブがついているものが多くありますが、このような機能を備えていることで、快適に利用することができます。
中に合わせるシャツもウール素材のネルシャツにすると、よりブライトリングのコンセプトの相まってカジュアルなスタイルに良く馴染みます。
その他にもパーカーやダウンベスト等、やはり全体的に上半身に丸みを持たせたアイテムとの相性が良い時計です。
【BREITLING ナビタイマー】
少しボリュームを落とした中綿のブルゾンにもブライトリングはハマります。
やや野暮ったさはありつつも男らしいスタイルは、30~50代の方は思わず男心がくすぐられるのではないでしょうか。
ナビタイマーはクロノマットよりサイズ感が一回り小さくなっているので、やや控えめなボリュームの中綿ブルゾンで全体のシルエットを調整しています。
ナビタイマーはベゼル上の目盛りと文字盤の目盛りを使用することで掛け算や割り算ができる回転計算尺を備えています。
こういった男心をくすぐるメカ的な要素も魅力の一つ、クロノマットと並んでブライトリングの誇る不朽のパイロットウォッチですので、ぜひ一度お試しください。
03|時々聞く単語、あえての"ハズし"とは?
ファッション誌を見ていると、"ハズし"という単語を目にしたことはないでしょうか。
これは、スーツやジャケパンの堅めなスタイルにニューバランスやナイキ等のカジュアルなスニーカーをあえて合わせることで発生するチグハグ感をお洒落に演出するといった風に、そのシーンにあえて適さない物を混ぜ込んだコーディネートを意味する言葉として使われています。
【IWC アクアタイマー】
"ハズし"を実践すべく、シャツ+ニットのややクリーンで綺麗目な装いに、IWCのアクアタイマーを合わせてみました。
アクアタイマーはIWC唯一のダイバーズウォッチコレクションで、1960年代に米国でサーフィンやダイビング等のマリンスポーツ人気が高まりつつあった時代に発表されたコレクションです。
スポーツウォッチのジャンルでもさすがIWCが手掛けたとあって、そこまで派手さのない落ち着いたビジュアルながら、ベゼルと文字盤にアクセント的に採用されているイエローカラーが絶妙なデザイン。
個人的に、所謂ハズしアイテムを2つ以上入れてしまうとそれは単なるチグハグになってしまうのではと感じています。
綺麗目なスタイルにスニーカーを合わせるなら時計は綺麗目なドレスウォッチにして調節するなど、やりすぎない工夫は大切です。
そういった意味では、細見のIラインシルエットにブライトリングを合わせるまた逆も然り、といったハズし方もアリなのかもしれません。
TPO的にも腕時計はある程度調節がしやすいアイテムなので、オシャレ上級者の方はこういった"ハズし"なんかも取り入れてみてください。
いかがでしたでしょうか。
綺麗目 vs 男らしさのような対比になりましたが、どちらも自信をもってオススメできる2ブランドです。
高級なスーツや衣服にも拘りたいですが、やはりそこまで1点1点に細かく気が回らないのも事実。
その人毎のスタイルに合った1本の腕時計は品格をもたらしてくれるので、好みのアウターやスタイリングを意識して腕時計を選んでみてください。
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