腕時計は資産にもなるアクセサリーといわれています。
定期的なメンテナンスをすることで、毎日使用し続けても孫の代まで使えるといわれているほど、壊れにくい性質を持ちます。
そんな資産価値のある高級腕時計は、近年の情勢の変化により中古相場が急上昇しています。
全体的にブランド品の値段が上がってきていますが、時計にはどのくらいの投資性があるのでしょうか。
また、リセール価値の高い時計ブランドやムーブメントには、どのような特徴があるのでしょうか。
腕時計の投資性やリセール価値など、総合的にみていきましょう。
中古ブランド時計はメンテナンスが簡単でリセール価値がある
時計は一般的に「時間を確認するためのもの」、「アクセサリーとして着用するもの」などの使用目的で購入されることが多いです。
その中でも高級ブランド時計は、高性能なムーブメントに加えて、様々な便利機能が搭載されています。
それらを実現するためには隅々まで精巧に作る必要があるため、時計としての寿命も長くなります。
ものによっては30年以上使用できるので、世代を超えて引き継がれていく時計も多いです。
高級腕時計は下記の理由から、リセール価値が高い性質を持ちます。
換金が簡単
維持費用が少ない
長年使用しても壊れにくい
それではこれらの理由を詳しくみていきましょう。
換金が簡単
高級腕時計は換金が簡単です。
不動産は持ち運びができませんが、腕時計はコンパクトなので持ち運びも楽です。
そして人気ブランドの時計なら需要も多いので、買い手がいればすぐに換金することができます。
お店に持ち込んで売却することもできるので、手軽さの面でのメリットが大きいです。
維持費用が少ない
高級時計は数年に一度メンテナンスが必要となります。
しかし、車やバイクなどのように車検や自動車税などの料金が発生することはありません。
そのため維持費用が少なくて済む資産といわれています。
長年使用しても壊れにくい
エルメスのバーキンやシャネルのマトラッセなどもリセール力の高いブランド品です。
しかし鞄は革でできているということもあり、雨や風、湿気といった湿度・温度管理が大変です。
一方高級時計は金属製のものが多く、気密性が高いです。
そのため、長年大切に使用すれば壊れにくく、綺麗な状態を保つことができます。
資産価値の高い時計の特長
このように高級腕時計は年数を重ねてもリセール価値の高いものであるということが分かりました。
その中でも、もしかしたら買値以上の金額で売却できるかもしれない、資産価値の高い時計の特徴をご紹介していきたいと思います。
壊れにくい堅牢性の高いもの
リセールを考える上で「壊れにくい」という部分は評価される対象です。
しかし高級時計だからといってその時計が丈夫であるかというと、そうとは言い切れません。
その高級時計が丈夫かどうかチェックしたい部分は以下の3つです。
防水機能があるかどうか
ダイバーズウォッチには高い防水機能が搭載されています。
防水機能が高ければ高いほど気密性が高くなり、また時計の堅牢性もアップします。
ロレックスのサブマリーナやオメガのシーマスターなど、防水性能の高い時計をダイビングに付けて行く人もいますが、実際には普段の日常生活で使用する人が多いです。
日常使いでは十分すぎる耐久性が時計を保護し、リセール力を高めます。
ブレスレットが頑丈なもの
時計の盤面だけでなく、ブレスレットも重要です。
ドレスウォッチなど、本革ベルトを使用するモデルもありますが、革は繊細でメンテナンスを必要とします。
一方、ラバー素材やステンレスベルトは湿気や摩耗などによる劣化をあまり気にせず使用することができます。
そのため耐久性が高い素材のブレスレットほど、リセールも良くなります。
衝撃などに強い造りかどうか
全体的なデザインも堅牢性に関わってきます。
丸みを帯びたドーム型の盤面や時計のラグ部分が大きい時計は堅牢性も高くなります。
反対にラグ部分が小さく、時計の盤面が大きくて薄い作りの時計はドレッシーなデザインに分類されます。
薄いと衝撃に弱く、破損しやすいというデメリットがあります。
キズが少なく新品に近いもの
極論にはなりますが、リセールや投資性を考慮する場合、箱から出さずに未開封のまま保存しておくと1番リセール価格が高くなります。
また開封した場合でも、使い方が丁寧でキズや汚れが少ない新品に近いものは美品ランクとして扱われます。
現在もメンテナンスが可能なもの
ヴィンテージウォッチや複雑な造りの時計の場合、壊れてしまうと修理に必要な部品がすでに無くなってしまっているということもあります。
そういった時計はメンテナンスの難易度が上がるため、買い手が付きにくくなります。
一方で、人気の時計は「永久メンテナンス保証」があるものです。
IWCなど高級時計を取り扱う時計ブランドは、この永久メンテナンス保証を付けていることが多いため、そのようなサービスが付随している時計は資産価値が上がります。
国際的に人気のあるもの
ニーズが高い時計は、国際的に知名度が高く人気があるものです。
ロレックスは全世界で人気がありますが、日本では特に知名度が高いです。
しかし世界的にみればパテックフィリップやヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲが世界三大時計ブランドといわれています。
近年はネットで高級時計の情報を掲載しているサイトも多いので、海外ではこれらの人気ブランド時計の売買も活発化しています。
そのため、日本ではあまり知られていないブランド時計が破格の値段で取引されていることもあります。
高級時計ブランドであること
投資性の高いものは、基本的に新品価格が高額なものです。
高級ブランド時計は定価100万円から数千万円という価格のものまであります。
新品価格が高額であればあるほど、希少性が高まりリセール価値の高いものが多いです。
なぜ近年高級ブランド時計の値段が上がってきているの?
このように昔から高級ブランド時計は資産性のある品物として扱われてきましたが、近年は時計だけでなく高級ブランド品の価格が急上昇してきています。
それはなぜなのでしょうか。
いくつかの説があるので確認していきましょう。
需要が高まってきている
新興国と呼ばれていた国々の経済的発展などの影響により、ブランド品を身に着けたい人たちが増えているという説があります。
全体的にブランド時計を購入する層が世界的に増えたという見解です。
為替の影響
海外の時計ブランドはドルベースでやり取りが行われます。
そのため、日本では円安の傾向になると、高級ブランド時計の価格も上昇傾向になります。
近年稀にみる円安の影響で、高級時計の中古市場の値段も総合的に上がっているという説です。
新型コロナウイルスの蔓延による影響
新型コロナウイルスの影響により、2020年〜2021年は各主要都市でロックダウンが行われました。
その際に製造や流通がストップしたのも記憶に新しい出来事です。
新型コロナウイルスの影響により製造数が減少し、需要に対して供給が減っているという説も挙げられます。
原材料の高騰
金属類や工場などを動かす石油価格も上昇しているため、時計に使用される原材料の価格が高騰しています。
リセール価値の高い時計ブランド
高級時計は元々リセール価値の高いものでしたが、現在は新品・中古時計ともに価格がさまざまな理由で急上昇しています。
その中でも特に値上がりが顕著な時計ブランドをご紹介します。
ロレックスはリセール力抜群
リセール価値が高い時計といえば、ロレックスが定番です。
その理由の一つが、世界的知名度の高さです。
ヨーロッパでもアジア圏でも人気のロレックス。
世界中から幅広い層に支持され、常に一定の価格を保っています。
ロレックスが投資に向いている理由
そんなロレックスが時計投資に向いているのはなぜでしょうか。
ロレックスが投資に向いているといわれる理由はいくつかあります。
常に需要過多で品薄
ロレックスは生産数に対し、需要が高くなっています。
近年はさらに品薄状態が続き、新品よりも中古時計が価格を上回っている現象も見られます。
そのため、ロレックスは時計のリセールを考慮して購入したい方にオススメの時計ブランドです。
ロレックスは生産期間が決まっている
ロレックスが投資に向く2つ目の理由は、ロレックスのモデルは生産期間が決まっているからです。
そして一度生産が終了すると、その後は再販されることはありません。
そのため、生産終了モデルを購入したいと思った場合は中古市場で探すしかありません。
これによりロレックスは、「生産終了すると中古市場で値段が上がる」という通説があります。
アイコニックで普遍的なデザイン
ロレックスは、ひと目でロレックスとわかるアイコニックなデザインを採用しています。
ギザギザのベゼルが特徴的な「フルーテッドベゼル」や丸みを帯びたコマが特徴の「ジュビリーブレス」が挙げられます。
これらのデザインは大きく変わることがなく、流行り廃りの少ないモデルで使いやすいといわれています。
ロレックスの中でもリセールの高いコレクション・モデル
ロレックスは生産終了モデルも含めると、数多くのコレクションを保有しています。
その中でもリセールが高いといわれているコレクションに「デイトナ」、「サブマリーナ」があります。
デイトナはタキメーターが特徴的なスポーツモデルで、ロレックスのレーシングウォッチの一つです。
生産が終了した途端、顕著な値上がりがみられたモデルです。
また、
サブマリーナはロレックスのダイバーズウォッチです。
サブマリーナもデザインが普遍的で、いつの時代も使いやすいことに定評があります。
そのため常に一定の需要があり、中古市場では高値で取引されています。
ロレックスの購入・レンタルはこちらパテックフィリップは世界的高級時計
パテックフィリップはスイス時計の老舗メゾンとして名高い時計ブランドです。
過去のオークションでは生産終了モデルが数億円の価格で取引されたこともあります。
美しく高貴なデザインを得意とし、長く使うことができる一生ものの時計としてブランド性を確立しています。
リセールで重要な初期の販売価格が高額
パテックフィリップの特徴として、新品価格が高いということが挙げられます。
エントリーモデルでも200万円〜、平均的な価格帯のコレクションになると300万円〜500万円で販売されています。
そのため高級時計の中でも、パテックフィリップはさらにベースの価格が高い時計なので、リセール価値も高いのです。
パテックフィリップの中でもリセールの高いコレクション・モデル
パテックフィリップの代表的なモデル「ノーチラス」は、中古市場でも1,300万円以上の価格で取引されています。
パテックフィリップ正規店で購入しようと思っても、予約すら受け付けていない状況が続いています。
そのため中古市場に出回るとすぐに売り切れてしまうモデルです。
また、パテックフィリップのスポーツモデルであるアクアノートも中古市場で高額で取引されるコレクションの一つです。
スポーツモデルの時計は特にハリウッドスターなど、海外セレブからの需要が高いコレクションです。
富裕層からの一定の需要があるコレクションなので、中古市場でも常に品薄となっています。
オーデマピゲはセレブからの支持が高い時計
オーデマピゲは日本では認知度が低めの時計ブランドですが、海外では大人気の時計ブランドです。
世界3大ブランド時計の一つにも入っていて、技術力の高さや洗練されたデザインが特徴です。
正規店で販売される定価も200万円〜のものが多く、初期価格の高さもリセール力の高さを表しています。
セレブが愛用するため一定の価値が付きやすい
オーデマピゲは世界初の自動巻き「トゥールビヨン」を開発した実績のある時計ブランドです。
その技術力の高さと洗練されたデザインで、世界的著名人も着用しています。
芸能人や著名人などのセレブが愛用するため、「雲上時計」の異名を持っています。
オーデマピゲの中でもリセールの高いコレクション・モデル
オーデマピゲは中古市場では価格変動が激しいブランドといわれています。
その理由として、株式や為替相場の変動と、人気モデルである「ロイヤルオーク」の影響があります。
ロイヤルオークはスポーツウォッチでありながら、洗練されたデザインなのが特徴です。
日本の芸能界でも一流著名人がロイヤルオークを愛用しています。
その影響もあり、近年ロイヤルオークの価格が急上昇しています。
スポーツウォッチのイメージが強いオーデマピゲですが、シンプルなドレスウォッチである「ジュールオーデマ」も中古市場で価格を伸ばしてきています。
IWCは伝統的なスイス製時計
スイスのシャフハウゼンを本社に持つIWCも高値でリセールされる時計ブランドです。
ドイツらしい質実剛健を体現したメンズライクなデザインが特徴で、ビジネスシーンでも使いやすい上品なタイムピースを得意としています。
また、IWCといえば「永久保証メンテナンス」が有名な時計ブランドメーカー。
そのため中古市場で時計を探している人にとって、安心できる保証がついており、リセールの際も安定した価格で売却することができると人気です。
毎回進化する新作発表が魅力の時計ブランド
IWCの特徴として、新作を出す際には「毎回新しい要素を追加する」というモットーを持っています。
そのため、IWCの新作発表は毎回注目の的になっています。
またIWCは、機能はもちろんファッション性にも優れた時計です。
つまり時計愛好家だけではなくファッション業界からも支持が高いため、幅広い層から常に一定の需要があります。
IWCの中でもリセールの高いコレクション・モデル
IWCの中で代表的なコレクションといえば「
ポルトギーゼ」です。
ビジネスにも使いやすいシンプルで繊細なデザインが特徴のポルトギーゼ。
大き目のサイズに特徴的なデザインは、新作が作られても踏襲され続けています。
またIWCの「パイロット・ウォッチ」も中古市場ですぐに買い手がつくコレクションです。
視認性の高いスポーティーなデザインが使いやすいと評判です。
IWCの腕時計 購入・レンタルはこちらカリトケがおすすめする資産価値の高い時計
中古市場で人気の時計ブランドをご紹介してきましたが、カリトケで実際に購入を希望する方が多いモデルをご紹介していきたいと思います。
ゼニスは、時計業界において最高傑作ともいわれる「エル・プリメロ」というムーブメントを開発したスイスの老舗時計ブランドです。
リセール市場でも高額で取引されやすいブランドの一つで、その中でも普遍的なドレスウォッチ、エリート ウルトラシン ホワイト(03.2010.681)をご紹介します。
エリート ウルトラシンのリセールポイント
ゼニスのコレクション「エリート」は、シンプルで普遍的なデザインを取り扱っているためリセールが良い時計の一つです。
エリート ウルトラシンのような盤面がホワイトの時計は、ビジネスシーンから結婚式のようなフォーマルなシーンにも活用できます。
そのため年代を問わず、幅広い層の方からニーズがあるモデルです。
リセールの良い時計ブランドでもご紹介したIWCをみていきましょう。
IWCの中でもリセールが良いのが「ポルトギーゼ」と「パイロットウォッチ」の2コレクションです。
これらの中でもクロノグラフ搭載モデルは、より資産価値が高いです。
IWC ポルトギーゼのリセールポイント
ポルトギーゼ クロノグラフ ブラック/ホワイト(IW371404)はリセールの高い要素を持っているモデルです。
IWC ポルトギーゼ コレクション
クロノグラフ搭載
盤面がシンプルなブラック カラー
黒を基調としたデザインはビジネスシーンでも使いやすく、トレンドに左右されないメリットもあります。
ケースサイズは41mmで大き目のデザインです。
ポルトギーゼらしい大盤で薄目のデザインなので、腕なじみが良いと評判の時計です。
IWCのクロノグラフ特集記事はこちら
IWC クロノグラフ モデル別におすすめポイントを徹底比較!オメガはコレクションによってリセールバリューが変わってくる時計ブランドです。
その中でも認知度の高いコレクションの中から、クロノグラフが搭載されているスポーティーなモデルを選べばリセールは決して悪くありません。
今回ご紹介するスピードマスター レーシング デイト コーアクシャル ブラック(326.30.40.50.01.001)はリセールの良いポイントを押さえた時計です。
それでは詳しくみていきましょう。
スピードマスターのリセールポイント
オメガの中でも知名度の高いスピードマスター コレクションです。
リセール市場ではレーシングウォッチが人気で、オメガのスピードマスターは特に需要があります。
こちらのモデルはブラックとシルバーで統一されたデザインに、タキメーターとクロノグラフが搭載されたスポーティーな雰囲気のモデルです。
また、高級感のある3連ブレスレットでメンズライクに着用することができます。
オメガ クロノグラフ特集記事はこちら
オメガ クロノグラフを人気モデル別に徹底比較!「時計界の歴史を200年早めた」と言われる天才ブレゲ。
ブレゲが開発した機構は、現在の時計製造に用いられている多くの技術を開発したといわれています。
昔は王族の為の時計として作られたこともあり、時代に左右されない端正なデザインの時計が多いのが特徴です。
そんなブレゲのリセールに関する情報をみていきましょう。
ブレゲ アエロナバルのリセールポイント
ブレゲは由緒正しい時計ブランドなのですが、リセールはそれほど良くないといわれています。
その中でも、アエロナバルは2018年に突如生産中止が決定し、時計ファンを驚かせたコレクションです。
アエロナバルとは海軍の航空部隊を指しており、ブレゲの人気アビエーションウォッチ コレクションです。
こちらのブレゲ アエロナバル タイプXX ブラック(3800ST)は視認性が高いと好評の時計です。
生産中止に伴い、アエロナバルの価格も上昇しています。
スポーティーな時計ですが、端正な上品さを兼ね揃えているのはブレゲならではの特徴です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
近年高級時計の価格が上昇し、中古市場での取引が活発化しています。
高級時計ならばどれでもリセールが良いわけではなく、ブランドやコレクション、デザイン、生産状況など、さまざまな情報を精査する必要があります。
リセールの良さだけが大事ではありませんが、自分の気に入った時計に資産価値があると嬉しいものです。
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さらにカリトケでは「
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