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エルメスは、ラグジュアリーブランドとして世界的に知られていますが、腕時計に関しては「恥ずかしい」「ダサい」といった評価を耳にすることがあります。しかし、そういった評価は本当に正しいのでしょうか?
この記事では、エルメスの時計が「恥ずかしい」と言われる理由を詳しく掘り下げながら、実際のところどうなのかを解説します。
なぜエルメスの腕時計は「恥ずかしい」「ダサい」と言われるのか?
エルメスの腕時計に対して、「恥ずかしい」「ダサい」という評価が一定数あります。具体的にどのような理由から、エルメスの腕時計がネガティブな評価を受けることがあるのか、主な3つの観点から見ていきましょう。
時計専門のブランドではない
エルメスはもともと、馬具メーカーとして1837年に創業し、その後バッグや革製品、スカーフなどを展開してきました。時計部門が本格的に立ち上がったのは比較的最近のことです。
時計好きやコレクターの間では、ロレックスやオメガなど、何世代にもわたって時計製造の歴史と伝統を持つブランドが高く評価される傾向があります。これらのブランドは時計技術の革新や開発において重要な役割を果たしてきました。
対してエルメスは、時計製造の歴史が浅く、時計の機械的な専門知識や技術革新よりも、デザイン性やファッション性を重視している印象が強いです。そのため、「本格的な腕時計」というよりも「ファッションアイテムとしての腕時計」と見なされがちです。
アクセサリー感が強い
エルメスの腕時計は、洗練されたデザインや独特の美学で知られています。一方で、その特徴が「アクセサリー感が強い」という評価につながっています。
特に代表モデルの「Hウォッチ」や「ケープコッド」などは、エルメスらしい洗練されたデザインが特徴的で、フランスのエレガンスを感じさせるモデルです。しかし、時計好きの間では、こうした装飾的な要素が強い腕時計は、「本格的な腕時計」として認められにくい傾向があります。
多くの人は、時計の本質を「精密機械」としての側面に見出しており、複雑機構や精度、耐久性などの機能面を重視します。エルメスの腕時計は、デザインの美しさや素材の質の高さでは一流でも、純粋に時計としての技術的な側面では、時計専門メーカーの製品と比べられることがあります。
女性ブランドのイメージが強い
エルメスといえば、バーキンやケリーなどの高級バッグや、カラフルなシルクスカーフなど、女性向け製品で広く知られています。このことが、エルメスの腕時計を「女性向け」「女性的」とみなす傾向を生み出しています。
特に腕時計の世界では、伝統的に男性向けの堅牢で機械的なデザインが主流であり、多くの高級時計ブランドはそのような価値観に基づいたデザイン哲学を持っています。
エルメスの腕時計は、性別を問わず楽しめる洗練されたデザインが特徴ですが、ブランド全体のイメージから、一部の人が「エルメスの時計を着けると女性的に見られるのでは?」と気にしてしまうことがあります。こうした先入観が「恥ずかしい」という評価につながっている面もあります。
決して恥ずかしくない!エルメスの腕時計の魅力
「恥ずかしい」という評価がある一方で、エルメスの腕時計には確かな魅力と価値があります。実際に高い評価を得ているモデルも多いです。エルメスの腕時計が持つ独自の魅力を知れば、他のブランドにはない特別な価値を感じることができるでしょう。
デザインが洗練されている
エルメスの腕時計の最大の魅力は、間違いなくデザイン性です。エルメスは長年培ってきた美的センスと革新性を腕時計にも注ぎ込んでいます。
例えば、「Hウォッチ」のケースに描かれたHの字は、控えめながらも確かな存在感を放ち、エルメスらしいエレガンスを表現しています。また「ケープコッド」は、船の錨をモチーフにした独創的なデザインで、見る人の目を引きます。
さらに、カラーバリエーションも豊富で、エルメスならではの美しい色使いが魅力です。鮮やかな色でも上品さを失わない絶妙なニュアンスは、他のブランドでは簡単に真似できないエルメスならではの特徴です。
腕時計のデザインは単なる見た目の問題ではなく、身に着けたときの気分や自分らしさの表現にも関わります。エルメスは、日常使いからフォーマルな場まで幅広いシーンで活躍するデザインのモデルを展開しています。
高品質な素材を使っている
エルメスの腕時計は、素材の質にもこだわりを持っています。革製品でその名を馳せてきたエルメスならではの、最高級の革ベルトは特筆すべき魅力です。
腕時計用のレザーストラップは、エルメスのバッグやベルトと同様のクラフトマンシップで作られています。上質なカーフスキン(子牛革)やアリゲーターレザーなどを使用し、手作業で丁寧に仕上げられたストラップは、使い込むほどに味わいが増していきます。
また、ケースやバックルなどの金属部分にも、スーパーステンレススチール904Lや18Kゴールドなど、高級時計に相応しい素材を使用しています。表面処理も丁寧で、長く使い続けても変わらない美しさを保つように作られています。
文字盤やクリスタルにも妥協はなく、サファイアクリスタルや上質なエナメルを使うなど、見えない部分にまで品質へのこだわりが感じられます。腕時計に使用されている素材は、「長く愛用できるよいものを作る」というエルメスの哲学を体現しています。
精緻な技術によって作られている
エルメスは時計専門ブランドではないものの、時計製造においては妥協のない技術力を持っています。2006年に自社製造の時計部門を強化して以来、時計の内部機構にも本格的に取り組んでいます。
特に、薄さを追求した「スリムドゥエルメス」には、超薄型ムーブメントが搭載されています。わずか2.6mmという薄さを実現しながらも、精度と信頼性を両立させた技術は高く評価されています。
また、エルメス自身が開発に携わった「H1912」ムーブメントは、精度と品質が純粋な時計メーカーの製品に引けを取りません。複雑機構を持つモデルも展開しており、技術的な観点からも高い完成度を誇っています。こうした技術力は、単なるファッションウォッチではなく、本格的な時計メーカーとしてのエルメスの姿勢を示しています。
エルメスの腕時計が不安な場合はレンタルで試してみるのもおすすめ

基本的に腕時計は高価な買い物になるため、デザインや着用感、サイズ感などは、慎重に検討したいものです。特に、「恥ずかしい」「ダサい」といった声も挙がるエルメスの腕時計は、なかなか購入に踏み切れない人もいるでしょう。
そのような状況下で、近年利用者が増えてきているのが、腕時計のレンタルサービスです。レンタルでは、購入するよりも低価格、かつお試し感覚で実際に着用できるため、文字盤の大きさや重さ、ベルトの着け心地など、カタログや店頭だけではわからない細かな特徴を確認できます。
また、普段の服装やアクセサリーとの相性、職場での印象、休日のカジュアルな着こなしとのマッチ具合など、リアルなシチュエーションで試せます。そのため、「思い切って購入したけど、実際に使ってみたら合わなかった…」という心配がなくなります。
レンタルを活用すれば、購入前に慎重に判断でき、後悔を防げます。特にエルメスのような高級時計は、まず試してみるのがおすすめです。ここでは、腕時計のレンタルの利用者が増えてきている理由を紹介します。
恥ずかしい・ダサいと感じるかを試せる
レンタルで実際に着用してみることで、エルメスの腕時計が「恥ずかしい」「ダサい」といった意見の真偽を身をもって確かめられます。
さまざまな場所・シーンで使用することで、周囲の反応も確認できるでしょう。実際に数日〜数週間使ってみると、意外と気にならないことも多いです。
似合うかを確認できる
エルメスの腕時計は、洗練されたデザインが魅力です。しかし、店頭やショーケースで見るのと、実際に腕につけるのとでは、印象がまったく異なることがあります。
レンタルで試せば、手首のサイズ感や肌の色、服装との相性を確認できます。特にサイズ感は、一定期間着用してみると、思ったより大きい、もしくは小さいと感じることがあります。
また、ビジネスシーンでも違和感なく使えるか、カジュアルな服装にも合わせられるかなど、さまざまなコーディネートと合わせて試せます。
特にエルメスの時計はデザイン性が高いため、実際に身につけて鏡で確認しないと、似合うか判断しにくいです。レンタルなら、そんな不安を解消できます。
必要性を判断できる
エルメスの腕時計は高額な買い物になるため、誰もが「こんなに払ったのに、思っていたのと違った」という後悔は避けたいでしょう。レンタルであれば、数千〜数万円程度で、実際の使用感を徹底的に試せます。
数日間使ってみれば、「この腕時計は本当に自分の生活に必要か」を冷静に判断できるようになるでしょう。例えば、普段使いには少し派手すぎる、もっとシンプルなデザインがよかったといった発見があるかもしれません。気に入らなければ他のモデルやブランドを検討する選択肢もあります。
一方で、気に入れば、そのまま購入する決断もしやすくなります。特に複数のモデルを順番にレンタルして比較することで、自分に最適な1本を見つけられるでしょう。
カリトケなら中古品の購入もできる
カリトケは、好きな腕時計を月額制でレンタルできるサービスです。6万人を超えるユーザーが登録し、多くの人が憧れの腕時計をシーンや気分に合わせてファッション感覚で利用しています。
50ブランド1,300種類の中から気になるブランド腕時計を、4,800円(税込5,280円)から自由に試すことが可能です。もちろん、エルメスの腕時計も多数取り揃えています。
カリトケでは、商品が届いたその日から使用でき、返却期限はなく、メンテナンスも不要です。加えて、業界最安値水準の特別価格で、中古腕時計を提供しています。レンタルして気になった腕時計を、お求めやすい価格で購入できるのが特徴です。
まずはレンタルで大事なビジネスシーンや、結婚式のパーティー、購入前のお試しとして利用できるので、無料で会員登録してみてください。
【メンズに人気】エルメスのおすすめ腕時計
エルメスの腕時計は、女性向けというイメージを持たれがちですが、実際には男性にこそ似合う魅力的なモデルが数多く存在します。機能性とデザイン性を兼ね備えたエルメスのメンズウォッチは、さりげない高級感と個性を演出してくれます。
ここでは、特に男性に人気のモデルを紹介します。それぞれ異なる魅力を持ち、ビジネスからカジュアルまでさまざまなシーンで活躍してくれる1本を見つけてください。
クリッパー ダイバー クロノグラフ (CL2.910)

クリッパー ダイバー クロノグラフは、エルメスのメンズコレクションの中でも特に人気の高いダイバーズウォッチシリーズです。その名の通り、水に関連したアクティビティを想定して設計されており、機能性とスタイルを両立させています。
特に、スポーティーでありながらもエルメスらしい品のよさが漂うデザインが魅力です。回転ベゼルやプッシュボタンなどのメカニカルな要素を取り入れつつも、全体のバランスは絶妙で、スポーツウォッチにありがちな無骨さではなく洗練された印象を与えます。
クロノグラフ機能と日付表示を備えているため、日常使いのカジュアルな時計としても使用できます。時間計測はもちろん、日付確認も一目でできるため、ビジネスシーンでも活躍する実用性を備えています。
また、電池式のクォーツムーブメントを採用しているため、機械式時計に比べてメンテナンスの手間が少なく、精度も安定しています。エルメスならではの高級感を保ちながらも、使い勝手のよさを重視したモデルといえるでしょう。
クリッパー ダイバー クロノグラフ (CL2.910)の商品詳細
関連記事:HERMESのクリッパークロノグラフについて
クリッパー (CL6.710)

クリッパーは、エルメスを代表する腕時計コレクションの1つで、男女問わず高い人気を誇っています。特にこのCL6.710モデルは、クラシカルな雰囲気と時代を超えた普遍的なデザインが特徴で、長く愛用できる1本として選ばれています。
時針、分針、秒針の三針と日付表示というベーシックな構成ながら、視認性に優れた文字盤デザインは実用的で、どんなシーンでも活躍します。無駄を削ぎ落としたミニマルなデザインは、装飾過多になりがちな高級時計の中でも際立つ存在感を放っています。
電池式のクォーツムーブメントを採用しているため、日常使いの実用時計として非常に使いやすいのも特徴です。機械式時計のように定期的な巻き上げが不要で、精度も安定しているため、忙しいビジネスパーソンにもぴったりです。
小さめのケースサイズと上質な革ベルトの組み合わせは、控えめながらも知的な印象を与えます。派手さはないものの、近くで見ると素材の質の高さやディテールの美しさが伝わってくるため、本物を知る人からの評価も高いです。ビジネスシーンでもカジュアルな場面でも違和感なく馴染む、大人の男性にふさわしい1本といえるでしょう。
ケープコッド オートマチック (CC1.710)

ケープコッドは、エルメスの腕時計コレクションの中でも特に個性的なモデルとして知られています。最大の特徴は、直線と曲線が織りなす独特のケースデザインです。四角と丸が絶妙に融合した形状は、他のブランドでは見られない唯一無二の存在感を放ちます。
このユニークなデザインは、エルメスを代表するブレスレット「シェーヌ ダンクル」から着想を得ています。海洋をモチーフにし、単なる装飾ではなく、エルメスの歴史や哲学を体現した深い意味を持っています。
名前の由来となったアメリカ東海岸の高級リゾート避暑地「ケープコッド」は、自由で洗練された雰囲気で知られる場所です。その名にふさわしく、ケープコッド オートマチックは自由で穏やかな海のリゾートを連想させる、ラグジュアリーな雰囲気を醸し出しています。
CC1.710モデルには自動巻きのムーブメントが搭載されており、機械式時計ならではの滑らかな秒針の動きと、長く使い続けられる信頼性を兼ね備えています。時計通からも高い評価を得ており、エルメスの腕時計が決して「恥ずかしい」存在ではなく、むしろ独自の美学と技術を持った価値ある腕時計であることを証明しています。
【レディースに人気】エルメスのおすすめ腕時計
エルメスの腕時計は、女性向けモデルも充実しています。デザイン性と機能性を兼ね備えたエルメスのレディースウォッチは、さりげない上品さと洗練された美しさを求める女性たちから高い支持を集めています。
ここでは、特に女性に人気の高い腕時計を紹介します。それぞれが異なる魅力を持ち、エルメスならではの世界観を堪能できるモデルばかりです。
スリムドゥエルメス (CA2.210)

スリムドゥエルメスは、その名の通り、驚くほど薄いケースが特徴のレディースウォッチです。わずか2.6mmという薄さを実現したムーブメントを搭載し、着けていることを忘れてしまうほどの軽やかな着け心地を提供します。
中でも、文字盤に描かれた独特の数字表記が最大の特徴です。エルメス専用にデザインされたスリムなフォントと、数字が踊るように並ぶ文字盤は、一目見ただけでエルメスとわかる特徴的な美しさを持っています。
薄型設計は上質なレザーベルトとの相性も抜群で、細身のストラップが女性の手首を一層美しく見せてくれます。カラーバリエーションも豊富ですが、特にホワイトモデルは清潔感があり、どんなファッションにも合わせやすいことから人気が高いです。
スリムドゥエルメスは、シンプルでありながらも他にはない個性を放ち、1本持っているだけでさまざまな場面に対応できます。オフィスでの日常使いから特別な夜のお出かけまで、幅広いシーンで活躍してくれます。
ドレサージュ (DR5.71A)

ドレサージュは、その名前が示す通り、馬術競技「馬場馬術(ドレサージュ)」にインスピレーションを得たコレクションです。エルメスのルーツである馬具製造の歴史を反映し、優美さと精密さを兼ね備えています。
DR5.71Aモデルの最大の特徴は、文字盤に施されたギョーシェ彫りです。伝統的な装飾技法による精緻な模様は、光の角度によってさまざまな表情を見せ、見る人を飽きさせません。手作業で丁寧に彫り込まれた模様は、エルメスの職人技の高さを物語っています。
曲線が美しいステンレスケースとホワイトの文字盤の組み合わせは、女性の手首に優しくフィットし、エレガントな印象を与えます。ケースの形状は、エルメスならではの洗練されたデザイン哲学が感じられ、角度によって異なる表情を見せる立体的なフォルムが魅力です。
シンプルな三針モデルでありながら、細部へのこだわりが生み出す存在感は、他の時計ブランドには見られないエルメスならではの特徴です。上品で控えめなデザインながらも、近くで見ると細部にまでこだわり抜かれた質の高さに気付かされる、そんな大人の女性にふさわしい腕時計です。
ドレサージュ (DR5.71A)の商品詳細
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Hウォッチ (HH1.210)

Hウォッチは、エルメスを代表する腕時計コレクションとして広く知られています。その名の通り、ブランドのイニシャル「H」の形をケースに取り入れた独創的なデザインが特徴です。
HH1.210モデルは、全体に鏡面仕上げが施されており、美しい輝きを放ちます。精密に磨き上げられたステンレススチールは、光を受けるたびに周囲の色彩を映し出します。この輝きがもたらすドレッシーな印象は、特別なシーンでの装いを一層引き立ててくれるでしょう。
Hの形状を活かしたブレスレットは、時計としての機能だけでなく、ジュエリーとしての魅力も兼ね備えています。身に着けるだけで手元のアクセントになり、シンプルな服装も洗練された印象に変えてくれます。
エルメスの象徴であるHマークをさりげなく身に着けられるため、ラグジュアリーブランドのステータスを控えめに主張したい女性にぴったりです。時計としての機能性はもちろん、ファッションアイテムとしても高い価値を持つHウォッチは、エルメスのアイコンとして長く愛され続けています。
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