ロレックスの時間合わせには注意が必要!手順と安全に扱う方法を解説

目次1 ロレックスの時間合わせで注意が必要な理由1.1 ロレックスは「機械式ムーブメント」で動いている1.2 ねじ込み式 … 続きを読む ロレックスの時間合わせには注意が必要!手順と安全に扱う方法を解説

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ロレックスは、世界でも最高峰の機械式時計として高く評価されていますが、精密な構造がゆえに時間合わせの際には細心の注意が必要です。誤った操作をしてしまうと、思わぬ故障や高額な修理費用が発生する恐れがあり、時計の寿命を縮めてしまうこともあります。

この記事では、ロレックスの時間合わせで注意すべきポイントと、安全に操作するための手順を解説します。正しい知識を身につけて、ロレックスを長く、正確に使い続けられるようにしましょう。

ロレックスの時間合わせで注意が必要な理由

ロレックスは誤った操作を行うと、ムーブメントやカレンダー機構に負担をかけてしまうことがあり、修理やオーバーホールが必要になるケースもあります。まずは、ロレックスの時間合わせに注意が必要な理由を解説します。

ロレックスは「機械式ムーブメント」で動いている

ロレックスの多くのモデルは、電池ではなくゼンマイの力で動く「機械式時計」です。内部には数百もの微細な部品が緻密に組み合わされており、針を動かすたびに小さな歯車やレバーが複雑に連動しています。

そのため、リューズを強く引いたり、無理な方向に回したりすると、ムーブメント内部の部品を傷つけてしまう恐れがあります。ロレックスの内部構造は複雑で、1つの部品が狂うだけでも全体の動作に影響を及ぼします。そのため、時間を合わせる際は、繊細な仕組みを意識しながら、ゆっくりと丁寧に操作することが大切です。

ねじ込み式リューズの構造を理解していないと破損の原因になる

ロレックス独自の「ねじ込み式リューズ」は、高い防水性能を保つために、リューズをケースにしっかりと密閉する構造になっています。この仕組みを理解せずに無理に回したり、斜めに力を加えたりすると、ねじ山が傷つき、防水機能が損なわれる恐れがあります。

もしねじ山を損傷してしまうと、修理には高額な費用がかかる上に、防水性が低下した状態で使用を続けると内部に水分が入り、ムーブメント全体の交換が必要になることもあります。

日付変更禁止時間帯が存在するモデルがある

デイトジャストなどの日付表示モデルでは、「午後8時〜午前4時」の間に日付を手動で変更すると、カレンダー機構を損傷する恐れがあります。これは、この時間帯に時計内部で自動的な日付切り替えの準備が進んでおり、手動操作によってギアが噛み合わなくなる可能性があるためです。

ロレックスのカレンダー機構は、ムーブメントの中でも特に繊細で精密な部分です。自動で日付送りが行われている最中に無理に操作をすると、歯車が干渉して欠けたり、曲がったりする危険があります。その結果、専門技術による修理が必要となり、費用も時間もかかってしまうことがあります。

高精度を維持するためには丁寧な操作が必要

ロレックスのムーブメントは、スイス公認クロノメーター検査協会(COSC)の厳格な基準をクリアした「クロノメーター認定」を受けており、非常に高い精度を誇ります。これは、わずかな誤差も許されないレベルで調整された証でもあります。

しかし、乱暴な操作や頻繁なリューズの開閉は、ムーブメントに負担をかけ、精度の乱れや防水性能の低下につながる可能性があります。リューズを急に引いたり、力任せに回したりすると、精密に調整されたバランスが崩れ、せっかくの高精度が損なわれてしまうこともあります。

【手順】ロレックスの基本的な時間合わせの方法

ロレックスの時間合わせは、見た目以上に繊細な作業です。ここでは、ロレックスの基本的な時間合わせの方法をステップごとに説明します。

①時計を安定した場所に置く

ロレックスを落としたり、机に傷をつけたりしないよう、まずは柔らかい布の上など安定した場所に置きましょう。時計専用のクッションや厚手のタオルを敷いた安定した台の上で作業し、十分な照明を確保してリューズや針の動きをしっかり確認できるようにします。

②リューズをゆっくりと緩める

ロレックスのリューズは防水性を確保するため、ねじ込み式になっています。反時計回りにゆっくり回すと、リューズがわずかに浮き上がり、ねじ込みが解除されます。このとき、力を入れすぎたり斜めに回したりしないよう注意しましょう。

リューズを緩める際は、指先の感覚を頼りに丁寧に操作します。正しく緩んでいるときは、スムーズに回転し、「カチッ」という小さな音とともに1段階外れる感触があります。もし固さや引っかかりを感じた場合は、無理をせず一度手を止め、角度を調整してから再度試みてください。ねじ山を傷つけないためにも、常に軽い力で操作することが大切です。

③必要に応じて手動巻きを行う

時計が止まっている場合は、まずゼンマイを巻いて動力を補充しましょう。リューズを1段目の位置にして、時計回りにおよそ20〜30回ほど回します。

手動で巻く際は、ゼンマイの感触を確かめながら丁寧に行うことが大切です。最初は軽く回りますが、巻き上がるにつれて徐々に重くなっていきます。適度な抵抗を感じた時点で止め、無理に巻き切らないようにしましょう。過度な巻き上げはゼンマイの破損につながる恐れがあります。

また、自動巻きモデルの場合は、日常の腕の動きで自動的にゼンマイが巻き上げられるため、手動巻きは必要最低限にとどめるのが基本です。

④リューズを2段引き出して時間を合わせる

リューズをさらに軽く引くと、もう1段引き出され、針を自由に動かせる状態になります。この位置で長針と短針をゆっくり回し、正確な時刻に合わせましょう。

時刻合わせの際は、針の動きをよく観察しながら慎重に操作します。特に12時間制の時計では、午前と午後を見分けることが重要です。日付つきモデルの場合は、午前0時を過ぎると日付が切り替わるため、その動きを目安に午前・午後を確認できます。

針を動かすときは、ムーブメントへの負担を避けるために、必ず時計回りに回してください。もし行き過ぎた場合でも逆回転させず、一度大きく回してから再び正しい位置に合わせ直すのが安全です。

⑤リューズを元に戻す

時間を合わせ終えたら、リューズを押し込みながら時計回りに回してねじ込みます。しっかり締まるまで回し、防水性を確保しましょう。

リューズを戻す作業は、時間合わせの中でも特に重要な工程です。まずはリューズを軽く押し込み、ねじ山が正しく噛み合っているかを確認します。その状態で時計回りにゆっくりと回し、スムーズに締め込んでいきます。無理に力を入れるとねじ山を傷める恐れがあるため注意が必要です。

正しく締まっている場合は、滑らかに回転し、最後にしっかりとした手応えで止まります。締め込みが不十分だと防水性能が低下するため、最後まで確実に締めることを忘れないようにしましょう。

⑥時間合わせ後に動作を確認する

針がスムーズに動き、秒針が安定して1秒ごとに刻んでいるかを確認しましょう。動きに引っかかりや異音がある場合は、無理に操作せず専門店に点検を依頼するのが安心です。

動作確認では、秒針のリズムが一定か、長針と短針が正しく連動しているかを丁寧にチェックします。あわせて、リューズ操作後にパワーリザーブ(持続時間)に異常がないかも確認しておくとよいでしょう。

ロレックスを安全に扱うためのポイント

ロレックスは優れた耐久性と防水性能を誇りますが、あくまで精密な機械であり、繊細な扱いが求められます。日常のわずかな扱い方の違いが、精度や寿命に大きく影響することもあります。ここでは、ロレックスを長く安心して愛用するために押さえておきたい基本的なポイントを紹介します。

リューズの締め忘れに注意する

ロレックスの防水性を守る上で最も重要なのが、リューズのねじ込みです。リューズを開いたままにしておくと、湿気やほこりが内部に入り込み、ムーブメントを損傷させる恐れがあります。時間や日付を合わせたあとは、必ずリューズを最後までしっかりとねじ込みましょう。締め込みが不十分だと、わずかな水滴でも内部に浸入する可能性があります。

水気・湿気の多い場所での使用を避ける

ロレックスは優れた防水性能を備えていますが、高温多湿の環境はできるだけ避けましょう。ゴム製パッキンが劣化しやすくなり、防水性の低下を招く恐れがあります。特に温泉の硫黄成分や海水の塩分は金属を腐食させる原因となるため、入浴やサウナの際は時計を外すのが安心です。

防水性能は永久ではなく、パッキンの経年劣化により徐々に低下していきます。急激な温度変化は金属の膨張・収縮を引き起こし、パッキンに負担をかけます。また、石鹸やシャンプーなどに含まれる化学成分も、長期的にはパッキンを劣化させる要因です。

そのため、入浴時はできる限り時計を外すか、どうしても着用する場合は直接お湯や泡がかからないよう注意しましょう。

強い衝撃や磁気から遠ざける

精密な歯車で動くロレックスにとって、衝撃や磁気は大敵です。落下や机へのぶつけはもちろん、スマートフォンやスピーカーなどが発する磁気も精度に悪影響を及ぼす可能性があります。着脱の際はテーブルの上など安定した場所で行い、バッグの金具や電子機器と密着させないように注意しましょう。

定期的なオーバーホールでコンディションを維持する

ロレックスは、適切なメンテナンスを行うことで数十年にわたって使用できる高品質な時計です。一般的には3〜5年ごとのオーバーホールが推奨されており、内部の洗浄や潤滑、防水パッキンの交換などを通して精度と防水性を維持します。もし異音や動作の不調を感じた場合は、早めに点検を依頼することが大切です。

オーバーホールは、いわば時計の「健康診断」です。外見上は正常に動いていても、内部では摩耗や汚れが進行していることがあります。定期的なメンテナンスによってトラブルを防ぎ、故障のリスクを大幅に減らせます。

関連記事:腕時計のオーバーホールとは?必要性や費用、タイミングを徹底解説

不安な場合は腕時計のレンタルサービスを活用するのがおすすめ

ロレックスの時間合わせや日付調整は、細かな操作や正確な知識が求められる作業です。そのため、「もし間違えて壊してしまったら…」と不安に感じる人も少なくありません。そのような場合は、まず腕時計のレンタルサービスを利用し、実際にロレックスを使いながら扱いに慣れるのがおすすめです。

ロレックスを気軽に試せる

レンタルサービスを利用すれば、購入前に本物のロレックスを実際に手に取り、操作性や着け心地をじっくり確認できます。実際に使ってみることで、自分に合ったモデルや扱いやすいサイズ感、操作のコツを自然に身につけられます。

また、カタログや店頭での短時間の試着ではわからない、日常使用でのリアルな感覚をつかめるのもレンタルの利点です。リューズの操作感やブレスレットの調整、日付変更のタイミングなど、生活の中で繰り返し触れることで理解が深まります。

購入前の比較検討にも役立つ

ロレックスはモデルごとにデザインや機能、装着感が大きく異なります。レンタルサービスを活用すれば、複数のモデルを実際に使い比べながら、自分に最もフィットする1本を見極められます。気に入ったモデルが見つかったら、その使用体験をもとに安心して購入を検討できるでしょう。

さらに、ビジネスシーンとカジュアルシーンでの使い勝手や印象の違いも、実際に身につけてみて初めて理解できるものです。レンタルを通じてさまざまなモデルを試すことで、自分のライフスタイルや好みに最も合うロレックスを選びやすくなります。

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まとめ

ロレックスの時間合わせは、見た目以上に繊細な作業です。特にリューズの操作や、日付変更禁止時間帯など、基本的な注意点を知らずに扱うと、ムーブメントやカレンダー機構を損傷してしまう恐れがあります。

そのため、正しい手順を押さえて、リューズの締め忘れや無理な操作を避け、日常的にやさしく扱うことが大切です。また、腕時計のレンタルサービスを利用し、安心して試せる環境で経験を積めば、購入後も落ち着いてメンテナンスや時間合わせができるようになるでしょう。

ロレックスは適切な扱いを心がければ、数十年にわたって正確な時を刻み続けてくれる信頼できるパートナーとなります。この記事で紹介した注意点を参考に、大切なロレックスを末永く愛用してください。

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