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BREGUET「アエロナバル」の魅力は?
BREGUETが創業されたのは1775年のことです。以降、次々と革新的な技術を開発して注目を集めました。自動巻き機構をはじめ、パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨン、ミニッツリピーターなど現在の腕時計にも搭載されている機能を200年以上も前に開発していたのです。
デザイン面でもケースやリューズにコインと同様のギザギザを刻み込んだ「コイン・エッジ」、独特な数字の書体と先端に穴が開いている針によって個性を発揮しています。それゆえにBREGUETの腕時計はナポレオンやマリーアントワネットなど歴史上の人物に愛用されてきました。
一般的にBREGUETといえば、マリーンやクラシック、トラディションなどシックで洗練されたドレスウォッチが主流です。これらのモデルはBREGUETならではのデザイン性も大いに発揮されています。一方で男性が好みそうな武骨で頑丈な腕時計もラインアップされています。それがアエロナバルをはじめとする「XX」シリーズです。
1950年代は多くの時計メーカーが航空部隊から依頼を受けて、飛行中の運用に耐え得るパイロットウォッチを開発していました。BREGUETも例外ではなく、フランス海軍航空部隊(通称アエロナバル)から依頼を受けて1955年に初代XXを完成させました。3つのダイヤルによる積算計を備えたクロノグラフです。
その後、1970年代に材質を変更した第2世代のXXを経て、1995年には第3世代のXXが登場します。これが2018年現在も流通しているアエロナバルです。ここで初めてフライパック機能(リセットボタンを押すだけでストップ、リセット、スタートが同時にできる)が搭載され大ヒットしました。他にも自動巻き機構や100mの防水も備わっています。
ケースはステンレススティール製でメタリックな質感からパイロットウォッチならではの頑丈さが伝わってきます。一連のドレスウォッチに比べると文字盤は数字も針も大振りであり、蛍光塗料のおかげで夜間でも視認性に優れているのが特徴です。そのためビジネスシーンはもちろん、視力が衰えてきた高齢者にも人気があります。それでいてケースのサイズは39㎜と一般的なメンズの腕時計に比べると邪魔になりません。
さらにアエロナバルには革ベルトとステンレススティールベルトの2種類があります。通常ここまでメタリックな仕上がりならステンレススティールベルトと組み合わせるのが見た目にもバランスが取れて美しいでしょう。けれどもアエロナバルは革ベルトでもバランスは損なわれず、むしろステンレススティールベルトには無い魅力を醸し出しています。どちらにすべきか悩ましいですが、ベルトは別売されているので後から交換可能です。
BREGUETのアエロナバルとXXシリーズのモデル
続いてBREGUETのアエロナバルと関連するXXシリーズについて紹介します。2018年現在4つのモデルが流通しており、1つめが第3世代にあたるアエロナバル(3800)です。2つめが第5世代にあたる3810で、アエロナバルにカレンダーを追加した第4世代の「トランス・アトランティック」を改良してケースのサイズを拡大しています。このスポーツモデルが3817です。
そして2010年に発売された第6世代の最新モデルが3880です。ケースは44㎜まで大きくなり、ムーブメントにシリコンの部品を用いて振動回数をアエロナバルの2.5倍に増やしました。これまで60秒で1回転だったクロノグラフの針が30秒で1回転するようになり、第2時間帯表示も可能です。
シリーズとしてはXXにカテゴライズされていますが、厳密にいえばXXはアエロナバルだけで、3810と3817はXXI、3880はXXIIです。この中ではアエロナバルが人気で次が3810、現行モデルではありませんがトランス・アトランティック(3820)も根強い人気があります。
BREGUETのアエロナバルを新品で購入するときの価格相場
BREGUETは海外の腕時計なので新品の価格は為替相場の影響を受けます。メーカーでは価格を公表していませんが、アエロナバルの新品は革ベルトモデルが110万円、ステンレススティールベルトモデルは127万円が目安となります。多くの時計店では前者が76万円前後、後者は87万円前後で販売されているようです。為替相場の影響を受けにくい直輸入品の可能性もあります。
このようにXXシリーズはベルトの違いが価格差にもなります。さらにバリエーションの多い3810になると同じ革ベルトでもケースがステンレススティール製であれば定価が138万円に対し、実売価格が96万円前後です。ローズゴールド製になると定価が245万円で実売価格は172万円前後と高額になります。
BREGUETのアエロナバルを中古で買い取ってもうらうときの相場
BREGUETのアエロナバルは発売されてから20年以上が経ち、市場に流通している数も多いため中古の買取価格は実売価格の半分程度が相場です。もっともこれは未使用品の場合であり、一般的な中古品は3~4割程度が目安となります。もちろん高く買い取ってもらうには保証書をはじめ付属品が揃っているのが前提です。これらは他のXXシリーズにも当てはまります。
同じアエロナバルでも限定モデルの3803(フランス海軍航空部隊限定モデル)や3807(日本限定の文字盤が青いモデル)は、そのときの在庫によって多少期待できる買取価格になるかもしれません。
BREGUETのアエロナバルが中古で販売されるときの相場
BREGUETのアエロナバルを中古で購入すると価格の相場は実売価格の5~7割程度となります。定価に比べるとほぼ1/3から半額になるので状態が良ければお買い得といえるでしょう。新品での入手が困難になりつつあるトランス・アトランティックも同様の価格設定で、在庫も充実しています。
まとめ
BREGUETのアエロナバルは航空部隊のために開発されたパイロットウォッチで、クロノグラフの機能だけでなく実用性にも優れています。同じXXシリーズの中にはもっと機能が充実しているモデルもありますが、アエロナバルはシンプルさならではの美しさを感じられます。革とステンレススティールというベルトの違いも楽しめるでしょう。
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