【IWC/アイ・ダブル・シー 】中古 パイロットウォッチ マーク15 （IW325301）

IWCパイロットウォッチの誕生
1903年、ライト兄弟が初めて有人飛行に成功。そして航空黎明期の1936年に開発された「スペシャル・パイロット・ウォッチ」がIWCのパイロットウォッチ初作となります。

暖房のなかった当時のコックピットで課題となった気温変化（－40℃から40℃）や計器が発する強い磁気にも耐える画期的な性能で、パイロットウォッチとしての地位を確立することになりました。

この初作が後年、通称"マーク9"と呼ばれるようになり、後継機である通称"マーク10"を経て、1948年に名作"マーク11"が登場します。
イギリス空軍のために開発された"マーク11"は、初めて耐磁性軟鉄製インナーケースを採用。高い精度・視認性・耐磁性でパイロット・ウォッチの完成形と言われ、現在に続くマークシリーズの原型となりました。

"マーク11"からの初期デザインを受け継ぐ本作"マーク15"
現在の最新モデルは2016年に登場した"マーク18"ですが、本作"マーク15"は、1999年から2006年の間のみ製造されたモデルです。

"マーク15"では、クラシカルなアラビア数字、スクエアカットの短針、ペンシル形の長針など"マーク11"からの初期デザインを踏襲。
一方、"マーク16"から、文字盤の「6」と「9」がなくなりアラビア数字はカジュアルなフォントに。また、針はローザンジュ針(ひし形)となりました。

このように"マーク16"から文字盤と針のデザインが大きく変わったため、名作"マーク11"からの初期デザインを色濃く受け継ぐ"マーク15"は、今でも根強いファンが多く存在します。

軍用時計のルーツが感じられるディテール
38mmの程よいサイズのケースには、抜群の耐磁性と堅牢性を誇る軟鉄性インナーケースを装備。さらに薄さ9mmで軽量なため、着け心地も快適です。

コックピット内でも瞬時に針の位置が把握できるように配された12時位置の三角マーク、時刻が読み取りやすいシンプルなインデックスなど視認性にも優れており、各所に軍用時計のルーツが感じられます。

完成されたデザイン
パイロットウォッチとしての高い機能性とミリタリーテイストの中に、IWCらしい上品でクラシカルな雰囲気を纏う"マーク15"。
カジュアルからビジネスまでオールマイティーに活躍するバランスの良さは、「完成されたデザイン」と評されるのも納得です。