腕時計は革ベルトがおすすめ?お手入れ方法や種類を紹介

腕時計を選ぶときにベルトの素材で迷う人は多いでしょう。比較的高価な腕時計であればステンレスベルトと革ベルトが主流です。それぞれ一長一短がありますが、迷ったら革ベルトをおすすめします。では、腕時計の革ベルトについて詳しく見ていきましょう。

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革ベルトの腕時計がおすすめの理由

腕時計はただ時間を確認するだけでなくファッションとしても楽しめるアイテムです。ステンレスベルトの場合には、外見的な違いは小さく個性を表現するのは難しいでしょう。革ベルトなら、色や素材のバリエーションが豊富で、個性を表現しやすいです。同じ腕時計でも革ベルトを色や素材の異なるものに交換しただけで、かなり印象に違いが出るでしょう。

革ベルトはビジネスのシーンでもプライベートでも使いやすい点もおすすめできる理由です。黒や濃い茶色の革ベルトなら、ビジネスのシーンにもピッタリです。冠婚葬祭のときにも黒い革ベルトの腕時計なら問題ないでしょう。

革ベルトには派手な色のものもあるため、プライベートのときには少し遊び心を効かせて目立つ色の革ベルトの腕時計を付けるのも面白いです。仕事のときとプライベートのときで革ベルトを付け替えるのもおすすめです。

ステンレスベルトと比べて、革ベルトはフィット感が良いことも大きな魅力です。軽いため、長時間の使用にも向いています。ステンレスベルトの腕時計をずっと付けていると腕が疲れることが多いです。しかし、軽量な革ベルトなら長時間付けていてもほとんど腕が疲れません。

また、革ベルトは長く使用していると少しずつ腕に馴染んでいきます。経年劣化することも、ステンレスベルトにはない魅力の1つです。

ただ、革ベルトの腕時計を使用する場合には、小まめに手入れをしなければなりません。手入れを十分にしていない革ベルトは少しずつ劣化していきます。特に夏場は汗を吸ってしまうため要注意です。汗を吸うと劣化が早くなり悪臭を放ってしまうこともあります。普段は革ベルトの腕時計を使用していても、夏場だけはステンレスベルトの腕時計を使った方がいいかも知れません。

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腕時計の革ベルトの種類とは

腕時計の革ベルトには、たくさんの種類があります。カーフは革ベルトの中でもオーソドックスな素材です。カーフは生後6ヶ月以内の仔牛の革を指します。手触りが柔らかくきめが細かいのが特徴で、財布やバッグの素材に使うことも多いです。プライベートなシーンにもフォーマルなシーンにも合っているでしょう。型押し加工を施したものもあります。どの素材の革ベルトを選べばいいのか迷ったら、カーフがおすすめです。

革ベルトの高級腕時計の素材には、クロコダイルレザーを使用していることが多いです。クロコダイルレザーは革製品の中でも最高級品で、上品な雰囲気を醸し出しています。他の種類のワニの革と比べて、うろこが細かいのが特徴です。

腹の部分の革は、うろこの形が四角になっていて、脇腹のうろこ楕円の形状をしています。クロコダイルは水辺に住む生き物であるため、他の種類の革と比べて水や汗に強いのも特徴のうちの1つです。

アリゲータもワニの一種で、クロコダイルよりも性格的に大人しく大きさも小ぶりです。うろこはクロコダイルレザーと比べてアリゲータの方は大きめの模様をしています。見た目はクロコダイルレザーと似ていますが、高級感では一段劣るでしょう。クロコダイルレザーと同様に、水に強い特徴を持ちます。

ガルーシャはエイの革を使用したベルトです。かなり硬いのが特徴で、表面に小さな凹凸がたくさん付いています。ビジネスのシーンには向きませんが、プライベートで少し変わった革ベルトを付けてみたいと考えている人におすすめです。

バッファローの革を使用した革ベルトもあります。見た目や手触りはカーフとよく似ている柔らかい革です。他にも豚の革やトカゲの革、ダチョウの革など多種多様の革ベルトがあります。

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腕時計の革ベルトのお手入れ方法

革ベルトの腕時計を使う上で大切なのが、普段のお手入れです。革ベルトは天然素材を使用しているため、適切にお手入れをしていないと、どんどん劣化していきます。購入時には見栄えの良かった革ベルトの腕時計でも、お手入れをせずに使っていたりお手入れの方法が間違っていたりすると、長持ちしません。

逆にきちんとお手入れをして大事に使っていれば、5年程度は使えることが多いです。

革の種類によってもお手入れの方法は多少異なりますが、基本的に使用後は柔らかいタオルで優しく拭きましょう。革はデリケートなので、力を入れてゴシゴシ擦るようにして拭いてはいけません。傷が付いてしまったり色落ちしてしまったりすることがあります。

革ベルトの腕時計を長持ちさせるには、毎日使用するのは控えた方が無難です。特に夏場は汗をかきます。腕時計の革ベルトは常に腕に密着しているので、汗を吸収しやすい革ベルトはすぐに汚れてしまいます。

汗を吸い込んだ状態が続くと雑菌も繁殖しやすくなり、革ベルトの寿命を縮めることが多いです。嫌なニオイが発生することもありますので、夏場は革ベルトを付け替えたり他の腕時計を使ってローテーションしたりするのがいいでしょう。

使っていない間に陰干しすると、染みこんだ汗も抜くことも可能です。革ベルトの表面のツヤがなくなってきたと感じたら、革製品用のクリームを使用したお手入れがおすすめです。

汗などの水分を吸い込んでいない状態で、綺麗に拭いてからクリームを塗ります。革製品用のクリームは素手で触るとかぶれてしまうこともあるため、クリームを革ベルトに付けてから柔らかい布を使用して軽く撫でるようにして塗りましょう。塗る箇所も表側のみにしておいた方が無難です。

革のお手入れは、思っているより大変だったりします。特に夏場の革ベルトは寿命を縮めることとなります。お手入れやベルトの交換が面倒だと感じたら、夏場だけ金属のものをレンタルしてみるのもおすすめです。

黒ずみができてしまったときは?

腕時計の革ベルトは、使い込むほどに肌になじんで味わいが出てきますが、汗や水に弱く、放置すると黒ずんでしまいます。

汗をかいたときは柔らかな布で拭き取るお手入れをすればいいのですが、万が一黒ずみができてしまった時はどうすればいいのでしょうか。

実は、本体からベルトが取り外すことができる場合は、ベルトを水洗いできます。そこで、ご家庭で簡単にできるお手入れの方法をご紹介しましょう。

用意するもの

・バネ棒外し(ベルトを外すため)

・コップや洗面器などベルトが入る容器

・ぬるま湯

・食器用中性洗剤

・タオル

・エタノール

水洗いの手順

1.腕時計から革ベルトを取り外します。ケースやベルトに傷がつかないよう、バネ棒外しを使って優しく取り外しましょう。

2.柔らかな布やブラシでベルトについた汚れを軽く落とします。

3.容器に、ぬるま湯で薄めた食器用中性洗剤を注ぎ、皮ベルトを入れて1晩つけ洗いをします。汚れが特に目立つ場合は、柔らかいブラシで軽く取り除きましょう。

4.汚れが取れたら、水でしっかり洗います。ベルトに洗剤が残るとシミの原因となるので、洗剤が残らないように、優しく撫でながら洗いましょう。

5.キッチンペーパーや柔らかなタオルで挟み、水分を取り除きます。

6.日陰で2日ほど自然乾燥させましょう。日光を当てたりドライヤーで急な加熱をするとベルトが変色したり劣化する原因となります。くれぐれも日陰にて乾燥させます。

7.仕上げに保湿クリームを塗って、腕時計に取り付けます。

汗に強い革ベルトもある

革ベルトを使っていると必ず汗や水分に弱いわけではなく、汗に強い革ベルトも存在します。

・裏面防水ベルト

表面は革の質感を保ちながら、裏面に防水加工がされているベルトです。最近ではお肌が蒸れにくい素材としてロリカやカウチックなどが注目されています。

また、防水素材の使用はステッチの有無でも判別が可能です

ステッチあり:撥水性がある防水素材を革素材に縫い付けており、汚れにくい性質があります。

ステッチなし:裏面のみで防水効果があるため、表面へ汗が染みだすのを防ぎます。汗が多く悩まれる方におすすめの素材です。

・日常生活防水ベルト

革ベルトですが、表面に日常生活防水加工が施されているため、少量の汗や水には耐えうるベルトです。

秋から冬、春にかけて汗の量が少ない季節でも簡単なお手入れで快適に使えます。ただし、プールや温泉など大量に水分と接する場合、水が染みるので注意が必要です。

・完全防水ベルト

マリンレジャーやアウトドアなど水を気にせず使いたい方に適しているのが完全防水ベルトです。

ラバー素材や完全防水加工が施されているクロコダイル革、シリコンなど完全防水ベルトは続々と増えてきています。

マリンスポーツを楽しむなら、迷わず完全防水ベルトがおすすめです。アウトドアや通勤、通学などさまざまなシーンで水や汗を気にしなくて済むので、快適なウオッチライフを楽しめます。

革ベルトの似合うブランドをご紹介

革ベルトを使った腕時計はたくさんありますが、特に皮ベルトが似合うブランドをご紹介します。

・パネライ ルミノールマリーナ

分厚くて存在感があるパネライは男性的な腕時計の象徴ともいえる存在です。ずっしりと大きなケースを支えるのに適しているのが、分厚い革ベルトではないでしょうか。

ルミノールマリーナは、1993年に登場したパネライ初のダイバーズウォッチです。大ぶりな文字盤には視認性が高いシンプルなインデックス表示がされています。さらに、アクティビティで衝撃を受けがちなリューズにはリューズロックシステムを搭載し、静動を併せ持つデザインセンスが光ります。

ルミノールマリーナには、腕時計を引き立たせる革ベルトが用いられています。主に用いられているのはアリゲーター、そしてカーフスキンが合わせられたモデルもあります。

・ヴァシュロン・コンスタンタン

1755年にスイスのジュネーブで創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、世界三大高級腕時計メーカーの1つとされています。高級腕時計の中でも最古のブランドとして長く愛される存在です。

世界中のセレブ達に愛用されてきたブランドが作り出す格式高い腕時計とあって、上質な革ベルトとの相性がとてもよく、デザインにも秀でたものがあります。

その品質の良さと技術力が評価され、1955年に開催されたジュネーブ平和会議では世界中から集まった首脳たちへの贈答品としてヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計が選ばれました。

シリーズの中にはケースバックがシースルーになっているモデルもあり、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの精密な機構の動きを楽しめます。

さて、文字盤に施された特徴的なデザインが印象的なヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計に使われるのは、ミシシッピアリゲーターなど大胆さを併せ持つ革ベルトです。

多くのモデルで定価は100万円以上という高級腕時計ですが、落ち着いた風合いの革ベルトを合わせることでより高級さを引き立てています。

・ブレゲ アエロナバル

1775年、フランスのシテ島にてアブラアン・ルイ・ブレゲが創業した腕時計ブランドであるブレゲは、世界5大ブランドとも言われる美しさと伝統性を誇っています。

ブレゲは1801年には重力を改善するトゥールビヨンを開発するなど、腕時計界の神とも称される存在です。

1995年にはフランス海軍航空隊をイメージして作られたアエロナバルが発表されました。存在感のあるケースに3本のリューズ、クロノグラフ機能と、多彩な機能を併せ持つアエロナバルには、革ベルトタイプとメタルベルトタイプが用意されています。メタルタイプは若々しい印象を与えますが、革ベルトが演出するのはまさに大人の男ではないでしょうか。豪勢なケースに革ベルトを合わせることで、すっきりと上品な印象に仕上げています。

革ベルトは使い込むほどに味が出るため、大人の落ち着きを併せ持つ40代以降の男性に良く似合うのではないでしょうか

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まとめ

革ベルトは種類が多く、プライベートで腕時計をおしゃれに使いこなしたい人にとって魅力的です。黒っぽい色の革ベルトならビジネスやフォーマルなシーンにもよく合っています。ただ、汗に弱いため夏場の使用には注意が必要です。お手入れにやや手間がかかりますが、きちんとお手入れしていれば、それだけ長持ちするでしょう。

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