自動巻き腕時計を正しく使う

ブランド腕時計の多くは電池を使わずゼンマイで動く機械式時計です。現在主流なのは自動巻き腕時計といって、腕に付けて使っていると自動的にゼンマイが巻かれます。ここでは自動巻き腕時計の仕組みと正しい使い方について解説して行きます。

この記事は約6分で読み終わります。

自動巻き腕時計の仕組みについて

機械式時計はゼンマイを巻き上げることで動く仕組みです。ゼンマイを巻き上げる方法により、機械式時計は手巻きと自動巻きに分かれます。

手巻きの方は構造がシンプルで、発明されたのも先です。手巻き時計の後に自動巻き腕時計が発明されました。現在においては、手巻き時計はあまり主流ではありません。機械式時計全体を占める割合は自動巻き腕時計の方が遙かに大きいです。男性用の高級腕時計のほとんどが自動巻き腕時計だと捉えていいでしょう。自動巻き腕時計のことをオートマチックと呼ぶこともあります。

我々が普段日常生活を送る際に、腕を動かす機会はかなり多いでしょう。仕事をするときにも遊びに行くときにも、無意識のうちに何度も腕を動かしています。腕時計を腕に装着して通常通り日常生活を送れば、腕の動作に合わせて自然と腕時計が振られるのです。

自動巻き腕時計は、装着時に自然と腕時計が振られることを利用して、ゼンマイを自動的に巻き上げます。

装着時に自動的にゼンマイを巻き上げる仕組みは錘が回転する力です。自動巻き腕時計には、ローターという金属製で半円の形をした錘が入っています。腕時計を動かすと、ローターが回転して歯車にローターの動きが伝わる仕組みです。

ローターは基本的に重力に引かれて上から下に向かって動きます。自動巻き腕時計は重力を動力源にしていると言えるでしょう。ローターは半円の形をしていることから、腕を少し動かしたり腕の向きを変えたりするだけで何度も動きます。

機械式時計のほとんどは、切り替え車という歯車が付いていて、ローターがどちらの方向に回っても対応できる仕組みです。切り替え車に伝わった動きは、角穴駆動車に伝わり香箱真を回すことでゼンマイを巻き上げます。切り替え車方式といって自動巻き腕時計で主流になっている構造です。

他にマイクロローター方式とラチェット方式、遊動車方式があります。マイクロローター方式は、切り替え車方式よりも小さなローターを使用した構造です。ラチェット方式は、少しの動きでも動力に変えやすく工夫を凝らしています。遊動車方式はローターの回る方向で動きを伝える歯車を分けた作りです。

どのタイプの自動巻き腕時計も毎日装着していなければ止まってしまいます。しかし、複数の腕時計を持っている人もいるでしょう。休日には腕時計を使わない人も多いです。そのため、ワインディングマシーンという道具があります。自動巻き腕時計を置くだけでゼンマイを巻ける道具です。

また、腕時計によっては、どの程度までゼンマイが巻いてあるかどうか視認できるパワーリザーブという機能が付いているものもあります。

自動巻き腕時計の正しい使い方は?

自動巻き腕時計は非常に精密でデリケートな作りをしています。使い方が良くないと、故障してしまうことも多いです。初めて自動巻き腕時計を使う人は、正しい使い方を意識して使いましょう。

まず、強い磁気を帯びた物に腕時計を近づけてはいけません。機械式時計は磁気に弱いです。磁気に近づけて、正常に動かなくなってしまうと、磁気抜き修理に出さなければなりません。特に留め具に磁石を使用しているバッグを使っている人は注意しましょう。

強い衝撃や激しい振動なども避けた方が無難です。衝撃や振動で内部の歯車が狂ってしまう可能性があります。自動巻き腕時計を使っている人がスポーツをするときには、腕から外してやるようにしましょう。

また、休日など腕時計を使わなかった日に、腕時計を振る人も多いです。普段腕を動かすのと同じくらいの程度に振る分には問題ありませんが、つい激しく振ってしまう人もいます。無理に激しく振る行為は、スポーツ時の着用と同様に、故障のリスクが高まるため避けましょう。

使わない日がある場合には、リューズの巻き上げと併用するといいです。ゼンマイを最後まで巻くと、止まってそれ以上巻けなくなります。ただ、巻けなくなるところまで毎回巻くと部品が摩耗しやすいです。なるべく少し手前まで止めるようにしておくといいでしょう。

水やお湯にも注意が必要です。高級腕時計のほとんどは防水機能を備えていますが、できれば水に濡らさない方が無難でしょう。リューズに水が入って故障してしまうケースもあります。また、水に濡れても大丈夫な時計でも、お湯に濡れても大丈夫だとは限りません。防水機能が備わっていても入浴時には外しておきましょう。

自動巻き腕時計のオーバーホール

自動巻き腕時計は非常に長持ちするものですが、定期的にオーバーホールに出さなければなりません。おおむね3年から5年に一度がオーバーホールに出す頻度の目安です。

機械式腕時計は内部に非常に細かいパーツを多数使用しています。長期間使い続けることで、パーツが摩耗してしまうことも多いです。オーバーホールでは、細かなパーツ1つ1つの状態をチェックし、摩耗しているパーツの交換をおこないます。パーツに油を塗ることも、オーバーホールの大事な作業です。

オーバーホールに出さなくても、特に大きな不具合が生じないこともあるかも知れません。中には10年以上も使い続けている人もいるでしょう。しかし、オーバーホールに出さないと、腕時計そのものの寿命を縮めてしまいます。

さらに、油が乾いてしまうため、内部のパーツの動きが悪くなることも多いです。特に実感出来る不具合がなくても、5年に一度は出すようにしましょう。長持ちさせたいのであれば、3年に一度くらいの頻度が望ましいです。オーバーホールに出さずに故障してしまうと、修理代が高くつきます。

オーバーホールにかかる費用は腕時計のブランドやモデルによってまちまちです。国内のブランドはメーカーに出した場合でも費用はそれほど高くありません。1万円前後で済むことが多いです。海外ブランドだとメーカーに依頼するとおおむね2万円から3万円くらいかかります。ブランドやモデルによっては4万円から5万円くらいかかるものもあり、全体的に高めです。

オーバーホールはメーカーに依頼するのが無難ですが、一般の時計店や時計修理店でもおこなってくれます。費用もメーカーより安く、海外ブランドの高級腕時計でも1万円から2万円程度でオーバーホール可能です。ただ、時計店や時計修理店の場合には、技能士の腕に大きな差があり、上手な技能士もいれば経験の浅い技能士もいます。

自動巻き腕時計は装着して状態で腕を動かすと、錘が回転してゼンマイを巻き上げる仕組みです。非常にデリケートな作りをしているので、普段から使い方に注意し、衝撃や強い振動を与えないように注意しましょう。故障の原因になり、腕時計の寿命を縮めることになってしまいます。そして、長持ちさせるには定期的なオーバーホールが必要不可欠です。

レンタル腕時計サービス KARITOKE


お好きな腕時計を月額制でレンタルすることができる新しいサービスです。憧れの腕時計をシーンや気分に合わせてファッション感覚で楽しむことができます。

・返却期限無し、メンテナンス不要。商品が届いたその日からお楽しみいただけます。

・3,980円から19,800円のプランまで、商品のランクに合わせて 4 つのプランで展開しております。

・リアルショップを東京・有楽町マルイ8F、大阪・心斎橋にオープン。ネットだけでなく、実際に商品を試着してからレンタルすることができます。

・KARITOKEで時計を借りたい方はこちらから

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう