ムーンフェイズの腕時計の仕組み
ムーンフェイズの腕時計は、月の満ち欠けが文字盤上で現れる仕組みです。カレンダーの数字が表記されるモデルもありますが、伝統的と言われるのがムーンフェイズ。複数の歯車を使用することで実際の月の満ち欠けと形を表します。
・ムーンフェイズの朔望月仕様
通常、指針が示している時間は太陽暦を表し、平均太陽時と呼ばれることも。人為的な技術で1日を24時間に区分けしています。
これに対して、ムーンフェイズの時計は太陰暦を表し、朔月とも呼ばれる新月から新月にかけて、もしくは望月と呼ばれる満月から満月にかけての時間を表現します。
ムーンフェイズが表現するのは月の満ち欠けとその形であり、地球から月を見たときにどのような形をしているのかが現れます。そして、古くから人は月の動きを読みながら生活していました。
機械時計は中世ヨーロッパの時代に利用され始めましたが、その当初からムーンフェイズが用いられているのは、生活と月との関係性をあらわす証となっています。
・ムーンフェイズの仕組みとは
ムーンフェイズにはディスクが取り付けられており、ディスクには夜空を示すブルーと月を示すゴールドの円が描かれています。
時計回りにゆっくりと回転することで月の形を指示しています。
フェイズ部分には上半分のみ開かれている開口部が設けられており、下から上に向かって左右に二つの半円が作られています。回転ディスクが水平状態にある場合は、新月。そこから時計回りに動くことで満月に近づいていき、90度の最高位置に来たときに満月を迎えます。そして、1日1日と回転することで再び新月へと戻ります。
月の周期は29.5日となるものの、歯車は0.5日という中途半端な回転が使えません。そのため、59日で1周する歯車をセットし、1日1歯回転するように細工します。
ところが59日でセットしてしまうと、月の表示は2ヶ月に1度となってしまいます。そこでディスクを2枚付けることで実際の月の動きとディスクの動きとを連動させます。
このような繊細な動きをして高い精度を誇る歯車を搭載できるのは、高級時計ならではの仕様といえますね。
ムーンフェイズ搭載の腕時計ブランド
ムーンフェイズは伝統的に人気のある機能のため、腕時計の高級ブランドでも数多く用いられています。代表的な商品をご紹介しましょう。
・LONGINES
スイスで1832年に設立された古い歴史を持つ時計ブランドです。
数ある博覧会でも受賞するほどの精巧さとデザイン性を誇っています。
ムーンフェイズウオッチとしては、マスターコレクションの中でダイヤル部分に取り入れられています。
・IWC
スイスの有名時計メーカーで1868年に創設。以後、インターの名で親しまれている有名ブランドです。スイスの伝統技術を取り入れて作り上げられており、高級懐中時計と言えばIWCと高い知名度を誇っていました。
ムーンフェイズ表示ではディスク上に満天の星空と月を配置。まるで宇宙に居る様なおしゃれなデザインに仕上がっています。
・セイコー
日本発の時計ブランドとして高性能高機能の代名詞ともなっているセイコー。日本人にあうシンプルなデザインが多く、ビジネスシーンでもオフタイムでも使いましがききます。
ムーンフェイズ表示は控えめな配置になっており、おしゃれなデザインを損なうことなく月の移り変わりが楽しめます。
まとめ
古来から人々が生活のもとにしていた月の満ち欠け。その動きを腕時計に取り入れているのが朔望月を表すムーンフェイズ機能です。
細かな歯車と月や星が描かれたディスクとの動きで月の満ち欠けを伝えます。
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