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便利なワールドタイムがついている腕時計!いつから始まったの?
腕時計のワールドタイム機能とは、世界各地の時刻を表示する機能です。グローバル化が進んだ現在、各地の時刻を瞬時に知れるワールドタイム機能の付いた腕時計は、需要が高まっており、注目が集まっています。
例えば、海外に旅行や出張に行った場合、現地の時刻を知るためには、時差を調べて時計を合わさなければなりません。また、海外の企業と取引をしているときは、スムーズにコミュニケーションを取るために相手の国の時刻を確認する必要があります。
ワールドタイム機能の付いた腕時計は海外への出張が多い人や旅行好き、パイロットなどに向けて作られたものです。その都度、時差を調べる必要がなく、直感的に使えて便利だと人気を集めています。
ワールドタイム機能が開発されたきっかけ
1884年に開催された国際子午線会議で、グリニッジ子午線が本初子午線に設定され、タイムゾーンが決められました。
これがきっかけで、多くのメーカーが一つで二か所以上の時刻を表示できる腕時計の開発を試みましたが、小さな腕時計に二つ以上の時刻を表示するのは困難でした。
ワールドタイムを始めて発表したパテックフィリップ
当時はほぼ困難だと考えられていた、ワールドタイム機能が付いた時計が商品化されたのは、1937年です。
時計師ルイ・コティエと高級時計メーカーのパテックフィリップによって発表された、「515 HU」は世界の人々を驚かせ、ワールドタイム機能付き腕時計の基礎を作りました。
ルイ・コティエが開発したワールドタイム機能付き腕時計の特徴は、通常の時計の外側に24時間かけて一周する回転リングが付いていることです。回転リングの外側には、タイムゾーンを代表する世界の都市名が書かれており、都市名の下を見ると、一目で世界各地の時刻がわかるように設計されています。
旅行者などは旅先の時差を調べたり、針を回して時間を調節したりする必要がありません。現地の時刻を調べるために手間がかからないのです。
ワールドタイムの腕時計をタイプ別に解説してみた
ワールドタイム機能の付いた腕時計は大きく3タイプに分けられます。
同時に2種類の時刻を表示する腕時計
同時に2種類の時刻を表示できるワールドタイム機能が付いた時計は、常に特定の2か所の時刻を知っておきたい人に便利です。例えば、自分が海外に住んでおり、日本の家族と連絡を取るために時間を知りたい人などに役立つのはこのタイプの腕時計でしょう。
同時に2か所の時刻を表示できる腕時計は、さらに3タイプに分けられます。
・デジタル部分とアナログ部分で時間を表示する
デジタル部分で1か所の時刻を表示し、アナログ部分でもう1か所の時刻を表示する腕時計です。デジタル部分の時刻表示が主要都市ごとに設定されており、簡単に都市と時刻を切り替えられます。
・アナログ時計が2つ付いている
大きなアナログ時計の内側に、小さなアナログ時計が付いている腕時計です。大きなアナログ時計には時針、分針、秒針が付いており、小さなアナログ時計には時針と分針が付いています。
・時針が2本付いている
分針と秒針に加えて2本の時針が付いているアナログ時計です。それぞれの時針から、2つの時刻を知れます。
複数の時刻を同時に表示する腕時計
世界の国々を相手にビジネスを行う場合などに役立つのが、複数の時刻を同時に表示する腕時計です。このタイプの腕時計はルイ・コティエが開発した「515 HU」のように、都市名と回転リングを利用して各地域の時刻を表示します。
使用者は他の地域の時刻を知るために操作する必要はなく、瞬時に複数の都市の時刻を読み取れます。
状況に合わせて切り替えられる腕時計
一つの地域に長期間滞在しながら、複数の都市の時刻を知りたいときに便利なのが状況に合わせて切り替えられる腕時計です。文字盤に表示されている地域名を切り替えると、その地域の時刻が表示されるタイプや、文字盤に書かれた時差を参考に時刻を調節するタイプがあります。
ワールドタイムで有名な腕時計とは?ブランドモデルを一挙紹介
ワールドタイム機能で有名な腕時計のモデルを3つのブランド別にご紹介します。
ワールドタイムの元祖パテックフィリップ
ワールドタイム機能付きの腕時計を最初に発表したパテックフィリップは、複数の時刻を同時に表示できる腕時計を販売しています。現在、流通しているパテックフィリップのワールドタイムの時計は主に3種類です。
・パテックフィリップ ワールドタイム 5110系
2000年に発売された5110系は、ワールドタイム機能付きのパテックフィリップの腕時計の中でも特に人気が高いです。
この腕時計の文字盤の外側には世界24都市の名前が書かれており、ボタンの操作で簡単にホームタイムやローカルタイムを設定できるワールドタイム機能が搭載されています。文字盤の中心部はギョーシェ彫りであり、上品なデザインも魅力的でしょう。
・パテックフィリップ ワールドタイム5130系
2006年に販売された5130系は、5110系と比べてケースが大きくなりました。これによって、都市名が見やすくなり、ワールドタイム機能の使い勝手がさらに向上しています。また、5110系と針のデザインが異なっています。
・パテックフィリップ ワールドタイム5230系
2016年に発売された5230系は、10年ぶりにモデルチェンジされた1960年代風のデザインが特徴です。ホワイトゴールドのケースとグレーの文字盤は上品で高級感があり、針の形も変更されました。ケースは5130系より少し小さくなりましたが、都市名は見やすいです。
高い技術力で人気のシチズン
高い技術力で人気を集めるシチズンからも、ワールドタイム機能が付いた腕時計が販売されています。
特に、リューズを引いて秒針を都市名に合わせるだけで、その都市の時刻とカレンダーを表示するダブルダイレクトフライト機能の付いた「アテッサ9097」は人気が高いです。
このモデルは二つの都市の時刻を同時に表示し、1ステップで入れ替えられる機能も搭載されています。
耐久性が高いカシオ
丈夫な腕時計を販売しているカシオの製品の中で、ワールドタイム機能が付いているおすすめのモデルは、世界6局の電波を受信できる「ウェーブ セプター」です。
このモデルには電波ソーラー機能が搭載されているので、時刻を合わせずに正確な時間を知れて、駆動時間も長いです。10気圧防水であるため、水を触ったり、水泳をしたりするときも使えるでしょう。
まとめ
ワールドタイムの腕時計は海外旅行に行ったり、海外の企業を相手にビジネスをしたりしている人に便利です。2か所の時刻を同時に知れるタイプや、複数の時刻を瞬時に知れるタイプなどさまざまなモデルが販売されているので、気になった人は確認してみましょう。
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