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腕時計の逆輸入とは?
そもそも「輸入」とは、他の国で作られた商品を自国に持ち帰って、販売することをさします。
漢字だけを見ていると、輸入に逆らってその反対のことをすることが「逆輸入」と受け取られがちなのですが、輸入の対義語は「輸出」です。
すなわち自分の国で作られた商品を、他の国のユーザーに向けて販売することが輸出と定義されますので、逆輸入とはまた別の行為であることがわかります。
「逆輸入」とは自国で生産されて他の国に向けて輸出した商品を、再び持ち帰って自国のユーザー向けに販売することをいいます。
日本国内の工場で生産され、一度海外に輸出した商品だけではありません。
逆輸入品と呼ばれる製品の中には、日本のメーカーが海外の工場で現地の人を使って作った腕時計なども含みます。
輸出も輸入も、メーカーから販売店を通す流通費用や、運搬費用がかかります。
一度コストをかけて輸出したものを、再度お金を払って逆輸入するわけですから、「海外に輸出される前に、国内で買えばいいじゃないか」と考える人も多いでしょう。
たしかに商品の種類によっては、逆輸入にはデメリットしかないものもあります。
しかし、これが腕時計となるとちょっと意味合いは変わってきます。
実はデメリットよりもメリットの方が大きいからこそ、逆輸入された腕時計は注目度が高いのです。
時計好きな人は品質の高い時計を好むので、「逆輸入」という言葉に拒否感があるかもしれません。
しかし、少し見方を変えてみてください。逆輸入した腕時計のメリットには、次のようなものがあげられます。
逆輸入品は価格が安い
これは社会情勢にもよるので必ずしもというわけではありませんが、円高が続くと、海外の商品を安く輸入することができます。
場合によっては日本で直接購入するよりも、はるかに低価格で高級な腕時計を購入することができるかもしれません。
特に海外工場で生産された商品は人件費の安さから国内生産品よりも販売価格をおさえることができるので、意外とお得なのです。
国内向けのモデルとは一味違ったデザインが多い
メーカーの戦略の一環として、海外向けに作られる製品は輸出する国のユーザーの好みにあわせて作られます。
そのため国内モデルとは一風変わった、斬新なデザインが楽しめるかも。
時計の色やデザインで周りと差をつけることができるので、あえて逆輸入の腕時計を集める愛好家も多いのです。
限定モデルや販売終了モデルも購入できる可能性が高い
生産数が少ない限定モデルは世界中に分配されてしまうため、国内販売数が少ないのですが、海外の物を取り寄せられればチャンスがぐっと広がります。
逆輸入なら海外限定で販売されている、珍しいモデルが手に入るという利点も。
日本国内では生産が終了している貴重なモデルが海外市場で新品のまま取引きされている可能性も高いので、逆輸入の腕時計はコレクターの注目度が高いのです。
逆輸入の腕時計も取り扱っているセイコー
日本の時計メーカーのなかでも逆輸入で有名なのは、セイコーです。
海外でも人気が高く、今では東南アジアや中国、台湾などを中心とする、多くの海外工場でセイコーブランドが作られています。
そういったモデルは日本国内でも評判が良く、逆輸入してくる商品のバリエーションも豊富。
国内で製造終了したモデルの製造が海外で続いているケースも多いため、必然的に市場に出回るセイコーの逆輸入腕時計が増えるのです。
海外工場で生産された逆輸入腕時計の品質に、不安を持つ人も多いです。
ですが、セイコーは技術大国、日本が誇るトップメーカー。
海外の工場にも国内同様の高い技術基準を導入していますし、工場管理もきちんとされているので、逆輸入品が国内生産品に品質の面で劣ることはありません。
国産と同じ商品価値があるからこそ、日本の腕時計の逆輸入品は需要が高いのです。
もちろん海外工場で生産された逆輸入品であっても、「セイコー」の名がついていれば国産ブランド品です。
きちんとした保証書があるものについては、日本国内で修理やメンテナンスが可能。
日本には販売店が豊富にあるわけですから、セイコーの逆輸入腕時計は修理もアフターサービスも万全で、日本の時計愛好家にとって使いやすいのです。
品質の高い日本の腕時計をよりお手頃な価格で手に入れられること。
そして、安心して長く使い続けることができること。
それこそが、逆輸入の腕時計が有名なセイコーブランドの良いところでもあるのです。
このように、日本の腕時計の市場で逆輸入品の需要が高いのは、ひとえに国内の時計メーカーの人気の高さのおかげです。
セイコーに限らず、日本の腕時計は高品質。
しかもメーカー側が海外のニーズを的確にとらえた企業戦略を展開しているので、今なお世界中に需要を広げています。
そのため海外向けの時計の生産量は常に一定のレベルを維持し、販売業者が安定して大量の商品を購入していくので、そのぶんコストが下がることに。
そういったコストの削減は、まわりまわって国内ユーザーにも還元されていきます。
メーカー側の努力があるからこそ、私たちは良い時計をお手頃価格で購入できるのです。
まとめ
普段のお買い物でお値打ち品を手にしたときに、ちょっと誇らしい気分を味わったことはありませんか?
良い商品を賢く購入することは、消費者の喜びです。
普段は手がでない高級時計も、お手頃な価格で購入できれば喜びもひとしお。
そのぶん時計を大事にできますから、国内メーカーの腕時計であれば逆輸入品にも目を向けて、賢く選んでいきましょう。
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