クォーツ式腕時計の特徴と機械式腕時計との違い

腕時計の中でも安価に購入できるのは、ほとんどが「クォーツ式」です。約50年前に販売されるなり腕時計の勢力図を塗り替えるほどの人気となりました。そんなクォーツ式腕時計の特徴とメリット、デメリットを紹介します。

この記事は約6分で読み終わります。

クォーツ式腕時計の仕組みと機械式との違い

クォーツとは「石英」という二酸化ケイ素が結晶化した鉱物のことです。透明なものが「水晶」と呼ばれています。水晶は電圧をかけると振動する性質があり、クォーツ式腕時計はこれを利用して針が1秒ずつ進むようコントロールしているのです。そのため針を動かしたり水晶を振動させたりするための電池が必要になります。

対して機械式は巻き上げられたゼンマイが解ける力で針を動かす仕組みです。かつてはこまめにリューズを回してゼンマイを巻き上げなければいけませんでしたが、最近では腕に身に着けるだけで巻いてくれる「自動巻き」が主流です。

クォーツ式腕時計の水晶は1秒間に32,768回振動し、高い精度で腕時計を進めることができます。誤差は1ヶ月で15~30秒程度です。一方、機械式の振動は1秒間に4回程度しかありません。たった1日でも10秒ほど狂います。

クォーツ式腕時計が販売されたのは1969年で、第1号はSEIKOのアストロンです。機械式よりも正確で安価なことから瞬く間に脚光を浴び、「クォーツ・クライシス(クォーツ・ショック)」と呼ばれるほどの現象を起こしました。

もっとも近年では機械式腕時計の魅力が再評価されています。機能や正確さを重視するのであればクォーツ、腕時計本来のメカニカルな魅力を体感したいなら機械式です。

クォーツ式腕時計の心臓部にあるムーブメントは大量生産が可能で、1個あたり1,000円くらいから購入できます。ほとんどが2万円以内です。SEIKOのように自社でムーブメントから作るブランドもあれば、他社のパーツを使うところもあります。

例えば日本のMIYOTA(シチズンファインデバイス)やEPSON、スイスのETAなどです。

機械式腕時計のムーブメントは職人が1つずつ手作りしており、大量生産は不可能です。それでも2,000円程度で購入できるものもありますが、多くはアジアで製造されています。先ほどのETA製になると安くても1個あたり10万円前後です。

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クォーツ式腕時計のメリットとデメリット

お得で丈夫で面倒じゃないのがメリット

クォーツ式腕時計は機械式腕時計に比べて正確なのが大きなメリットです。他にも安価に購入できて、メンテナンスも電池の交換くらいで済みます。定期的なオーバーホールが必要な機械式より初期費用、ランニングコストともお得です。

丈夫なところもクォーツ式腕時計の魅力です。機械式はちょっとした衝撃でも壊れやすく、磁気に触れただけで分解しなければいけないくらい慎重に扱わなければいけません。その点、クォーツ式腕時計は気兼ねなく身に着けられるでしょう。

さらにクォーツ式腕時計なら電池の残量がある限り動き続けるので、機械式のように毎日ねじ巻きする必要はありません。同じ機械式でも自動巻きなら身に着けているだけでねじ巻きは不要ですが、2~3日外していると動かなくなってしまいます。そのたびにねじ巻きして時刻を合わせるのは面倒です。休日は腕時計を身に着けないならクォーツのほうが使いやすいでしょう。

寿命が短く没個性なところがデメリット

クォーツ式腕時計は電池が切れると止まってしまいます。交換は時計店に依頼しなければいけません。ただし最近では5年くらい持つ電池も増えており、太陽電池を搭載している腕時計なら永遠に動き続けます。

また機械式腕時計に比べて針を動かす力が弱いという欠点もありました。そのためクォーツ式腕時計は大きくて重い針を搭載できません。けれども最近のクォーツ式ムーブメントは倍の力で針を進められるよう改良され、高級腕時計に限りこの問題も解消されつつあります。

ではクォーツ式腕時計のデメリットは何か。それは寿命が短いことです。機械式は定期的なオーバーホールによって孫の代まで受け継がれるほど長持ちします。クォーツ式は電子回路が壊れてしまったら、ムーブメントを丸ごと取り換えなければいけません。

修理費が高い上にムーブメントも長くストックされないので、結果として壊れてしまったら買い替えなければいけなくなります。機械式に比べるとブランドにしても味気なく、個性が少ないことに拍車をかけています。

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KARITOKEで扱っているクォーツムーブメントの腕時計

腕時計をレンタルできる「KARITOKE」でもクォーツ式ムーブメントの腕時計を数多く扱っています。その中から人気のモデルを紹介しましょう。

グランドセイコークォーツ「SBGX059」

グランドセイコーの中でも視認性の高さで人気があるモデルです。シンプルですが白い文字盤から清潔感や高級感が漂っています。時刻はほとんど狂わないので正確さを要求されるビジネスに最適です。

GaGaMILANO「マヌアーレ46」

独特の数字表記で人気のあるガガミラノのブランドです。黒い文字盤に対して数字や針のカラフルさが際立ちます。ケースサイズは46㎜と存在感は抜群。日常生活の防水にも対応しています。

FRANCK MULLER「ロングアイランド プティ」

縦長のケースが印象的な腕時計です。「プティ」の名のとおりケースサイズは縦25㎜×横18㎜のレディースモデルで、ブレスレットと同じ感覚で身に着けられます。もちろんクォーツで日常生活の防水対応です。

BVLGARI「ブルガリブルガリ」

ベゼルの刻印がブルガリの腕時計であることを主張しています。黒くてシンプルな文字盤が派手さを抑えているのでTPOを問わず身に着けられるのが魅力です。ケースサイズは直径23㎜と、こちらもレディース用になります。

GUCCI「Gクロノ」

グッチのクロノグラフモデルです。ケースサイズは42㎜と存在感がありながら、デザインは控えめで品の良さを感じられます。洗練されたクロノグラフ搭載の腕時計を身に着けたい人におすすめです。

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まとめ

クォーツ式腕時計は正確でメンテナンスの手間もかからないところが魅力です。腕時計に対するこだわりが少なく、気軽に身に着けたいなら機械式よりも適しているでしょう。世界中の有名なブランドからクォーツ式腕時計が販売されています。KARITOKEのように腕時計のレンタルサービスを利用すれば多くのモデルを簡単に試せるでしょう。

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