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ロレックスの「アイスブルー」は、透き通るような水色が特徴の文字盤です。一方、価格を調べると1,000万円を超えるモデルもあり、その高さに驚く人も多いです。
この記事では、ロレックスのアイスブルーが高い理由を解説します。あわせて、採用している現行モデルの代表的な仕様や価格、金無垢モデルとの価格差も紹介します。
ロレックスのアイスブルーはなぜ高いのか?

ロレックスの公開価格では、アイスブルーそのものに追加料金が設定されているわけではありません。2026年8月時点の現行カタログでは、アイスブルーは950プラチナ製モデルだけに採用されています。
つまり、アイスブルーを選ぶことは、実質的に950プラチナ製モデルを選ぶことを意味します。ロレックスの公式サイトでも「アイスブルーダイアルはロレックスのプラチナ製時計の控えめかつ特別なシグネチャーである」と説明されています。
この「シグネチャー」という表現からも、アイスブルーは単なるオプションカラーではなく、プラチナ製モデルを象徴する文字盤といえます。
そのため、「アイスブルーはなぜ高いのか」を理解するには、「なぜロレックスのプラチナ製モデルは高いのか」を考える必要があります。
参考:ロレックス デイデイト 40 ウォッチ:プラチナ – m228236-0018|ロレックス
アイスブルーの特徴
アイスブルーは、氷を思わせる淡く澄んだ水色で、濃紺やターコイズのような鮮やかなブルーとは異なる、落ち着いた色合いが特徴です。光の当たり方によって、白に近く見えたり青みが強く見えたりします。
同じアイスブルーでも、モデルによって表情は大きく異なります。パーペチュアル 1908には、米粒のような模様が連なる「ライスグレイン モチーフ」のギヨシェ装飾(金属表面に細かな彫り模様を施す技法)を採用。
ランドドゥエラー 40は、六角形が連なる「ハニカムモチーフ」とサンレイ仕上げが特徴です。コスモグラフ デイトナでは、18ct(18金)ゴールド製のアワーマーカーや針と、チェスナットブラウンのカウンターリングが組み合わされています。
単なる水色の文字盤ではなく、モデルごとに異なる模様や陰影を楽しめる点も、アイスブルーの特徴です。なお、すべてのプラチナ製モデルにアイスブルーが採用されているわけではありません。
950プラチナとは?
アイスブルーを理解するうえで欠かせない「950プラチナ」についても整理しておきましょう。950プラチナとは、プラチナを95%含む合金のことです。
ロレックスの貴金属モデルには、18ctゴールド(金を75%含む合金)を使ったものもありますが、950プラチナとは金属の種類そのものが異なります。
つまり、同じ貴金属製のロレックスでも、ゴールドモデルとプラチナモデルは別の素材です。アイスブルーは、このうちプラチナ製モデルにだけ用意されています。
素材が変わると価格が大きく変わる
アイスブルーがなぜ高いのかを理解するには、同じコレクション内で価格を比べるとわかりやすいでしょう。ここでは、コスモグラフ デイトナの代表的なオイスタースチール仕様と950プラチナ仕様を比較します。
| 素材 | 構成番号 | 希望小売価格 |
| オイスタースチール | M126500LN-0001 | 2,499,200円 |
| 950プラチナ(アイスブルー) | M126506-0001 | 12,544,400円 |
※2026年8月時点の希望小売価格
両者を比べると、950プラチナ仕様はオイスタースチール仕様の約5倍の価格です。
ただし、違いは素材だけではありません。プラチナ仕様には、アイスブルーのほか、チェスナットブラウンのカウンターリングやセラクロムベゼルなど専用の外装が採用されています。そのため、この価格差をそのまま素材代の差と考えることはできません。
ここで重要なのは、アイスブルーが高価格帯の950プラチナ製モデルに採用されているという点です。
ロレックスのアイスブルーの価格を考えるうえで押さえておきたい要素
アイスブルーを選ぶとプラチナ製モデルになることを踏まえ、ここからはプラチナ仕様が高価格になる理由を3つの角度から整理します。
950プラチナという素材が使われている
まず押さえておきたいのが、時計に使われている金属です。ロレックスのプラチナ製モデルには、プラチナを95%含む950プラチナが使われています。18ctゴールドの金の含有率は75%なので、貴金属の含有率では950プラチナのほうが高い水準です。
ただし、プラチナが使われる範囲はモデルによって異なります。デイデイトやランドドゥエラーはケースとブレスレットにプラチナを使用しています。
一方、パーペチュアル 1908はケースがプラチナ製で、ストラップにはアリゲーターレザーを採用しています。コスモグラフ デイトナもケースとブレスレットはプラチナ製ですが、ベゼルはチェスナットブラウンのセラクロムです。
つまり、950プラチナ製モデルであっても、時計を構成するすべてのパーツがプラチナ製とは限りません。
プラチナは加工と研磨が難しい
ロレックスは、プラチナについて「柔らかく、柔軟性と可鍛性に富むという相反する性質も備えているため、機械加工や研磨が非常に難しく、極めて高いスキルが要求される」と説明しています。
つまり、柔らかい素材だからこそ、精密な形状に仕上げるには高度な加工技術が必要です。
その難しさが表れているのが、フルーテッドベゼルです。フルーテッドベゼルは、ベゼルに放射状の溝を連続して刻んだ、ロレックスを象徴する意匠です。デイデイトやランドドゥエラー、パーペチュアル 1908のプラチナ製モデルにも採用されています。
フルーテッドベゼル自体はプラチナ専用ではなく、ゴールドなどのモデルにも使われています。ポイントは、加工が難しいプラチナでこの意匠を実現していることです。
参考:ロレックス デイデイト 40 ウォッチ:プラチナ – m228236-0018|ロレックス
プラチナ仕様には専用の外装が組み合わされている
プラチナ仕様には、その素材でしか選べない外装の組み合わせがあります。わかりやすいのが、コスモグラフ デイトナです。
プラチナ仕様の126506には、アイスブルー、チェスナットブラウンのカウンターリング、同色のセラクロムベゼルが採用されています。現行デイトナには多くの素材・文字盤がありますが、この組み合わせはプラチナ仕様ならではです。
価格には、素材だけでなく、こうした専用の外装も関係しています。
ロレックスのアイスブルーを採用する代表的なモデル
ロレックスの公式サイトで確認できる現行モデルのうち、アイスブルーを採用している代表的なモデルを一覧で確認してみましょう。
| モデル | 構成番号 | ケース径 | 文字盤(公式表記) | 希望小売価格 |
| パーペチュアル 1908 | M52506-0003 | 39mm | アイスブルー、ライスグレイン モチーフ | 4,981,900円 |
| デイデイト 36 | M128236-0018 | 36mm | アイスブルー | 9,506,200円 |
| ランドドゥエラー 40 | M127336-0001 | 40mm | アイスブルー、ハニカムモチーフ | 10,143,100円 |
| デイデイト 40 | M228236-0018 | 40mm | アイスブルー | 10,208,000円 |
| コスモグラフ デイトナ | M126506-0001 | 40mm | アイスブルー、チェスナットブラウン カウンターリング | 12,544,400円 |
| コスモグラフ デイトナ | M126506-0002 | 40mm | アイスブルー、チェスナットブラウン カウンターリング、ダイヤモンド入り | 13,524,500円 |
| ランドドゥエラー 36 | M127286TBR-0001 | 36mm | アイスブルー、ダイヤモンド入りハニカムモチーフ | 15,156,900円 |
※2026年8月時点の希望小売価格
コスモグラフ デイトナ
現行のコスモグラフ デイトナのプラチナ仕様は、126506です。前世代の116506はすでに生産を終了し、現行モデルへ切り替わっています。
126506は、アイスブルーとチェスナットブラウンのセラクロムベゼルの組み合わせが特徴です。文字盤には18ctゴールド製のアワーマーカーと針を採用。ムーブメントはキャリバー4131で、パワーリザーブは約72時間です。
また、通常のアイスブルーに加え、ダイヤモンドをセットした仕様(M126506-0002)も用意されています。
デイデイト 40・デイデイト 36
デイデイトのアイスブルーは、40mmと36mmの両サイズに用意されています。
今回紹介する代表的なフルーテッドベゼル仕様は、40mmの228236と36mmの128236です。どちらもプラチナ製のフルーテッドベゼルと、半円型リンクを3列に連ねたプレジデントブレスレットを採用しています。
ムーブメントは両サイズともキャリバー3255で、パワーリザーブは約70時間です。希望小売価格は40mmが10,208,000円、36mmが9,506,200円で、差は約70万円あります。
なお、前世代の228206・128206はすでに生産終了しています。中古市場で探す場合は、現行モデルと型番が異なる点に注意しましょう。
パーペチュアル 1908
パーペチュアル 1908は、現行コレクションで唯一「オイスター パーペチュアル」を冠さないコレクションです。オイスターケースではなく、防水性能は50mで、ほかの3つのコレクションの100mとは異なります。
M52506-0003は、アリゲーターレザーストラップを採用した、ドレスウォッチらしい1本です。39mmケースには、ライスグレイン モチーフを施したアイスブルーを組み合わせています。
希望小売価格は4,981,900円で、今回紹介した7仕様の中では最も手が届きやすい価格です。
ランドドゥエラー
ランドドゥエラーは、フラットジュビリーブレスレットとトランスパレントケースバックを備えたコレクションです。
搭載するキャリバー7135は、毎時36,000振動(5Hz)という高振動で駆動します。また、従来のスイスレバー脱進機とは異なる「ダイナパルス エスケープメント」を採用している点も特徴です。
ホワイトロレゾール(オイスタースチールとホワイトゴールドの組み合わせ)やエバーローズゴールドの仕様もありますが、これらの文字盤はインテンスホワイトです。アイスブルーはプラチナ仕様だけに用意されています。
40mmの127336は、六角形が連なるハニカムモチーフを採用。36mmの127286TBRは、ベゼルと文字盤の両方にダイヤモンドをあしらっています。希望小売価格は15,156,900円で、今回紹介した7仕様の中では最も高額です。
ロレックスのアイスブルーと金無垢の違い

ロレックスの貴金属モデルには、プラチナだけでなくゴールド製もあります。同じコレクションで金無垢仕様とプラチナ仕様を比べると、価格差がよりわかりやすくなります。
| コレクション | 素材 | 構成番号 | 希望小売価格 | プラチナ仕様は何倍か |
| コスモグラフ デイトナ | 950プラチナ | M126506-0001 | 12,544,400円 | – |
| コスモグラフ デイトナ | 18ctイエローゴールド | M126508-0008 | 8,199,400円 | 約1.53倍 |
| デイデイト 40 | 950プラチナ | M228236-0018 | 10,208,000円 | – |
| デイデイト 40 | 18ctホワイトゴールド | M228239-0033 | 8,044,300円 | 約1.27倍 |
※2026年8月時点の希望小売価格
表の通り、デイデイトとコスモグラフ デイトナでは、同じコレクション・同じケース径でも、プラチナ仕様は金無垢仕様より約1.3〜1.5倍高く設定されています。
ただし、この関係がすべてのコレクションに当てはまるわけではありません。パーペチュアル 1908では、プラチナ仕様のM52506-0003が4,981,900円なのに対し、18ctイエローゴールド仕様のM52508-0008は6,076,400円と、ゴールドのほうが高額です。
これは、M52508-0008が18ctイエローゴールド製の7列リンク「セッティモ ブレスレット」を備え、レザーストラップのプラチナ仕様とは外装構成が大きく異なるためです。
一方、18ctホワイトゴールド仕様のM52509-0002は4,492,400円で、プラチナ仕様より安くなっています。
つまり、ロレックスの価格は素材だけでは比較できません。M126508-0008も固定式のタキメーター刻印ベゼルを採用しており、プラチナ仕様のセラクロムベゼルとは構成が異なります。
文字盤の色や仕上げにも違いがあるため、倍率はあくまで目安として捉えるのがよいでしょう。
ロレックスは購入前にレンタルで確かめるのがおすすめ
ロレックスは数百万円から1,000万円を超えるモデルもあり、写真やスペックだけで購入を決めるのは簡単ではありません。実際のサイズ感や着け心地を確かめてから判断したい場合は、腕時計のレンタルサービスを利用する方法もあります。
日常の中で装着感を確かめられる
店頭での試着は、長くても数分程度です。一方、実際に使う場面は、デスクワーク中の袖口との収まりや、外出先で時刻を確認するときなど、日常のさまざまな動作に及びます。
レンタルで数日から数週間身につければ、ケースの厚みがシャツの袖に引っかからないか、ブレスレットの重さが1日の終わりに気にならないかなど、短時間の試着ではわかりにくい点も確認できます。
また、ロレックスには同じモデルでも複数のケース径が用意されているものがあります。例えば、デイデイトは40mmと36mmから選べます。こうしたサイズの違いが手首の上でどう見えるかは、数値だけでは判断しにくい部分のため、レンタルで試すのがおすすめです。
複数のモデルを比べたうえで判断できる
ロレックスはコレクションが多く、素材・ケース径・文字盤の組み合わせも豊富です。カタログでは魅力的に見えたモデルでも、実際に着けると手首や服装に合わないことがあります。
レンタルなら、気になるモデルを順番に試して比較できます。写真ではわかりにくい文字盤の見え方や、光によるブレスレットの表情も実物で確認できるでしょう。
購入後に「別のモデルのほうが合っていた」と気づくリスクを減らせるため、複数のモデルで迷っている場合にも役立ちます。
購入後のミスマッチを避けやすい
ロレックスのような高額な腕時計ほど、買い直しの負担は大きくなります。手首のサイズや肌の色、普段の服装との相性には個人差があるため、他人のレビューだけで判断するのは難しいでしょう。実際に身につけた経験があれば、購入時の判断材料も増やせます。
レンタルサービスによっては、借りた時計をそのまま購入できる仕組みや、通常使用の範囲内でのキズ保証を用意している場合もあります。高額な腕時計だからこそ、「まず試してから決める」という選び方は有効です。
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まとめ
ロレックスのアイスブルーが高いのは、色そのものに追加料金が設定されているからではありません。ロレックスがこの色を950プラチナ製モデルだけに用意しているためです。
プラチナを95%含む素材を使っていること、加工や研磨が難しいこと、プラチナ仕様ならではの外装が組み合わされていることなどが、価格帯を理解するうえで重要なポイントです。
アイスブルーは、コスモグラフ デイトナやデイデイトだけでなく、パーペチュアル 1908やランドドゥエラーにも採用されています。今回紹介した主な7仕様の価格は、約500万円から1,500万円台です。
高額なモデルだからこそ、購入前に実物の質感や重さ、光の当たり方による見え方を確かめておきたいところです。レンタルサービスを利用して試してみるのも、購入後の後悔を減らす1つの方法でしょう。
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