素材とアイデアの時計「ウブロ MP」 の魅力と相場を紹介

今回はウブロMPの魅力をご紹介いたします。ぜひご覧ください。

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ウブロのMPとは?その特徴と魅力

ウブロはスイスの時計メーカーであり、1979年の創立から40年弱とブランドとしての歴史は浅いほうです。紆余曲折があって2018年1月の時点ではルイ・ヴィトンやモエ・エ・シャンドン、ヘネシーでおなじみのLVMH社の傘下にあります。ウブロとはフランス語で「舷窓(船の小さい丸窓)」を意味し、頭文字のHや語尾のTは発音しません。

創立時からケースに当時はまだ珍しかった金やステンレスを用いたり、ラバーベルトを採用したりするなど時計業界では異端な存在でした。近年では一見ミスマッチな素材を組み合わせた「ビッグ・バン」シリーズが注目されています。その延長でセラミックとゴールドから「マジック・ゴールド」という新素材を作り出したほどです。

またウブロはタイアップやコラボにも熱心です。F1やFIFAワールドカップの公式タイムキーパーになったり、自動車メーカーのフェラーリと提携したり、多くの著名人とのコラボモデルも発売したりしています。

ウブロのMP(マスターピース)は、こうしたブランドの魅力を際立たせたコレクションです。腕時計と呼ぶにはトリッキーなデザインが特徴で時刻の確認方法さえ分かりづらいモデルもありますが、そこには一般常識では思いつかないくらい高度な技術が盛り込まれています。使われている部品数も多く、製造期間も長期にわたります。

特に有名なのが2013年に登場したMP-05「ラ・フェラーリ」です。同名の車へのオマージュであり、フェラーリのエンジンルームを彷彿とさせるデザインに驚かされます。もっともこのモデルの要は、77mあるぜんまいを1回巻くと50日間動き続ける「パワーリザーブ」です。さらに垂直式のトゥールビヨンを搭載して重力に左右されず正確に時を刻める強みがあります。600個以上の部品が使われており、1つ作るのにかかる期間は約1ヶ月です。

針は無く、右側のシリンダーに表示される数字から時と分を、下部のシリンダーから秒を確認できるようになっています。左側のシリンダーはパワーリザーブの残り日数です。

車好きにはとても魅力的なモデルかもしれませんが、価格は安いモデルで3,609万円、高いモデルになると6,317万円です。それでも熱心なファンが予約して瞬く間に完売します。販売本数も全世界で20~50本と少なめです。

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ウブロのMPにはどんなモデルがあるの?

ウブロのMPコレクションはこれまで9モデルが発表されています。中にはMP-04「アンティキティラ」のように4つしか製造されなかった非売品もあります。他のモデルは以下のとおりです。

・MP-01「フライバック・クロノグラフ」(スケルトンのクロノグラフ。MP-06のベースモデル)

・MP-02「キー・オブ・タイム」(時計が進む速さを3段階で変えられる)

・MP-03「オルタナティブ・ポケット・ウォッチ」(弾丸型の時計であり、腕時計ではなく懐中時計にカテゴライズされる)

・MP-05「ラ・フェラーリ」

・MP-06「セナ」(伝説のF1ドライバー、アイルトン・セナとのコラボモデル)

・MP-07「40デイズ パワーリザーブ」(MP-05と同じ仕組みで40日間動き続ける)

・MP-08「アンティキティラ サンムーン」(MP-04をベースに腕時計化したモデル)

・MP-09「トゥールビヨン・バイアクシス」(手首にフィットした個性的なケースが特徴)

このうち現在もウブロで取り扱いがあるのはMP-05、07、09の3種類です。特にMP-05は2013年の登場から何度も新モデルが発売されており、根強い人気を誇ります。流通数が多いのはMP-02や06で中古品や輸入品を容易に入手できます。MP-01や08になると希少価値が高く、MP-04は非売品ですし、腕時計でないMP-03を日本で見かけるのは難しいでしょう。

ウブロのMPを新品で購入する場合の相場

ウブロの現行モデルのみに絞るとMP-05の2種類は前述のとおり3,609万円と6,317万円です。MP-07も2種類あり2,888万円と5,414万円です。MP-09も同じく2種類で1,926万円と2,166万円です。取り扱いが終了したモデルでも海外に在庫があれば取り寄せてくれる時計店があり、その場合はMP-02が3,000万円前後、MP-06が1,500万円前後、MP-08は3,200万円前後が相場です。

またウブロはスイスのメーカーなので海外から新品を輸入する方法もあります。どこで購入するかにもよりますが、MP-01や06のように日本円で1,000万円を切るモデルもあるほどです。MP-05も2,000万円台で入手できます。

ただしウブロのMPは偽物やレプリカが多く出回っており、売り出されているのが本当に新品とは限りません。例えばMP-05はなぜか針のあるレプリカが存在します。偽物やレプリカは数万円から数十万円台など新品の相場よりも極端に安いので見分けがつくでしょう。新品か中古なのかを、よく確認したいところです。

ウブロのMPを中古で買い取ってもらうときの相場

ウブロのMPは新品が高額であり流通数も少ないため、中古での買い取り実績は少ないのが実情です。ただし同じウブロのビッグ・バンはモデルにもよりますが定価の5~7割が相場です。

MPはプレミアが付いた場合、もっと高く買い取られる可能性があるでしょう。例えばMP-02や08あたりです。人気が高い05も期待できます。逆に中古の流通数が多い06の買取価格は厳しいかもしれません。

正規品とみなされるために保証書は必須です。さらにウブロは型番を確認できるギャランティーカードも存在します。これらを含めた付属品が揃っているほど買い取りでは有利です。

ウブロのMPが中古で販売されるときの相場

一方、ウブロのMPは中古で販売される実績もそんなに多くありません。特に日本ではどのモデルも滅多にお目にかかれないようです。先ほどと同じくビッグ・バンの相場を見ると未使用品で定価の8割、状態の良い中古で6~7割程度といったところです。海外で販売されている新品と価格がかち合うかもしれません。

もしMPが中古市場に出回っていたとしても本物なのか、完動品なのか必ず確認しましょう。特に海外から購入するときは要注意です。

まとめ

ウブロのMPコレクションはデザインや価格設定こそトリッキーでも、それぞれのモデルにウブロのこだわりや技術が集約されています。ビジネスシーンで使えるわけでもなく、実用性が高いわけでもありませんが、腕時計マニアにはたまらない一品です。海外から輸入するときは偽物や粗悪な中古品を掴まされないように、信頼できる業者と取引するようにしましょう。購入は高額すぎて検討しているという方は、時計をレンタルするといった方法もあることを知っておくと便利でしょう。

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