経営者が腕時計を選ぶときは、自分の立場にふさわしいブランドやモデルに迷うこともあるでしょう。商談や会議で相手の目に入るため、選ぶ時計によって印象も変わります。
選ぶ際は、スーツの袖口に収まるサイズか、業種や商談相手に合う印象かといったことを確認することが大切です。
この記事では、経営者が腕時計を選ぶ際に確認したい4つのポイントと、おすすめのブランド・モデルを紹介します。
経営者の腕時計の判断軸
まずは、経営者が腕時計を選ぶ際に押さえたい4つのポイントを紹介します。
①サイズ
商談や会議でスーツを着る機会が多い経営者は、腕時計のサイズに注目しましょう。大きすぎる時計は袖口に引っかかりやすく、着け心地だけでなく、スーツ姿のバランスにも影響します。
袖口への収まりやすさは、ケースの直径だけでなく、厚さによっても変わります。同じ直径40mmでも、厚さが9mm台と13mm台では収まり方が異なります。また、縦の長さ(ラグの先端から先端まで)は、時計が手首からはみ出さないかを確かめるポイントです。
購入前は、普段のシャツやジャケットに合わせて試着し、袖口に無理なく収まるか、腕を動かしても引っかからないかを確認するとよいでしょう。
②素材と仕上げ
腕時計の印象は、同じブランドでも素材やベルトの組み合わせによって変わります。
- ステンレススチール:落ち着いた光沢があり、幅広い業種や場面に合わせやすい
- ゴールド・コンビ:華やかな印象が強く、相手や場面に合わせて選びたい
- メタルブレスレット:ビジネスで使いやすい一方、重くなりやすい
- レザーストラップ:軽く上品な印象がある一方、汗や水に弱い
迷ったら、まずはステンレススチールのモデルを検討するとよいでしょう。少し華やかさを加えたい場合は、ロレックスのデイトジャスト 41(126334)のように、ホワイトゴールド製のフルーテッドベゼルを備えたモデルも選択肢になります。
③業種と商談相手
同じ時計でも、会う相手や自分の立場によって受け取られ方は変わります。取引先だけでなく、毎日顔を合わせる社員からの印象も考えておきましょう。
社内で控えめな印象にしたいなら、装飾の少ないステンレススチールの3針モデルが選択肢になります。また、オーナー社長か役員かによっても、周囲の見方は異なるでしょう。
あらゆる場面に合う1本を探すより、普段よく使う場面に合わせると選びやすくなります。女性の経営者には、カルティエのタンクのように、男女問わず着けやすい角型モデルも候補の1つです。
④精度・防水性能
時計の精度を比べるときは、数値だけでなく「何を検査した結果か」も確認しましょう。
| 認定・規格 | 検査の対象 | 精度の基準(1日あたり) |
| COSC(クロノメーター) | ケースに入れる前の内部機構(ムーブメント) | −4〜+6秒 |
| ロレックス 高精度クロノメーター | ケースに入れた完成品 | −2〜+2秒 |
| METAS マスター クロノメーター | ムーブメントおよびケースに入れた完成品 | 0〜+5秒 |
| グランドセイコー規格 | ケースに入れる前の内部機構 | −3〜+5秒 |
COSCの従来の機械式クロノメーター認定では、ケースに入れる前のムーブメントを検査します。一方、ロレックスの高精度クロノメーターやMETASのマスター クロノメーターでは、完成品の検査も行われます。
防水性能も、同じ「100m防水」でも、日常用の規格(ISO 22810)とダイバーズウォッチの規格(ISO 6425)では想定する使い方が異なります。ビジネスでの使用が中心なら、日常生活に対応した防水性能が目安になるでしょう。
さらに、十分に巻き上げた状態から動き続ける時間を示す「パワーリザーブ」も確認したいポイントです。出張などで数日着けないことがあるなら、約72時間より約120時間のモデルのほうが、外している間も長く動き続けます。
【ブランド別】経営者におすすめの腕時計

ここからは、これまでのポイントを踏まえ、ブランドごとにおすすめのモデルを紹介します。
ロレックス デイトジャスト 41(126300)
ロレックスのデイトジャスト 41(126300)は、日付表示を備えた定番モデルです。装飾を抑えたスムースベゼルに、オイスタースチール製のケースと3列リンクのオイスターブレスレットを組み合わせた仕様は、幅広い業種のビジネスシーンに馴染みます。
直径41mmのケースに、自社製ムーブメント「Cal.3235」を搭載。約70時間のパワーリザーブと100mの防水性能を備えています。精度は、ケースに収めた完成品の状態で日差−2〜+2秒というロレックス独自の基準を満たしています。
流行に左右されにくいクラシカルなデザインで、長く愛用したい人に向いている1本です。
オメガ シーマスター ダイバー 300M(210.32.42.20.01.001)
オメガのシーマスター ダイバー 300M(210.32.42.20.01.001)は、METASの「マスター クロノメーター」認定を受けたモデルです。
1.5テスラ(15,000ガウス)以上の磁気に耐えられるため、PCやスマートフォンを日常的に使う環境でも、磁気の影響を受けにくい点が強みです。
直径42mmのステンレススチール製ケースに、ムーブメント「オメガ 8800」を搭載。55時間のパワーリザーブと300mの防水性能を備え、厚さは13.6mmです。
初代から受け継ぐ文字盤の波模様も特徴の1つ。裏蓋は内部の機械が見えるシースルーバックで、ムーブメントの動きを楽しめます。
オメガ シーマスター ダイバー 300M(210.32.42.20.01.001)の詳細
グランドセイコー メカニカル エボリューション 9 コレクション 白樺 (SLGH005/9SA5-00C0)
グランドセイコーのメカニカル エボリューション 9 コレクション 白樺 (SLGH005/9SA5-00C0)は、岩手県の白樺林をモチーフにした文字盤が特徴です。林の奥行きを感じさせる繊細な模様が、落ち着いた装いに個性を添えます。
ムーブメント「Cal.9SA5」は、毎時36,000振動で動くハイビート仕様。パワーリザーブは約80時間です。精度は、ケースに入れる前の検査で平均日差−3〜+5秒、実際に着けて使う際の目安となる「携帯精度」は日差−1〜+8秒です。
表情豊かな文字盤とシンプルな色使いを組み合わせ、存在感と高級感を備えながらも飽きのこない1本に仕上がっています。
グランドセイコー メカニカル エボリューション 9 コレクション 白樺 (SLGH005/9SA5-00C0)の詳細
IWC ポルトギーゼ・オートマティック 40(IW358305)
IWCのポルトギーゼ・オートマティック 40(IW358305)は、ビジネスシーンに馴染むドレスウォッチです。ステンレススチール製のケースに黒のアリゲーターストラップを合わせ、落ち着いた印象に仕上げています。
ケースは直径40.4mm、厚さ12.3mm。自社製ムーブメント「Cal.82200」を搭載し、パワーリザーブは60時間です。防水性能は3気圧のため、水まわりでの使用には注意しましょう。
控えめな配色とシンプルなデザインが、ジャケットやスーツ姿に上品さを添える1本です。
IWC ポルトギーゼ・オートマティック 40(IW358305)の詳細
カルティエ タンク マスト XL(WSTA0053)
カルティエのタンク マスト XL(WSTA0053)は、1917年にルイ・カルティエが着想した「タンク」の流れをくむ角型モデルです。端正なシルエットが、スーツの袖口からのぞく手元を上品に見せます。
ケースは縦41mm×横31mm、厚さ8.4mmで、袖口に収まりやすい薄さが特徴です。自動巻きムーブメントを搭載し、スチール製のケースとブレスレットに、シルバーの文字盤と青いスチール製の剣型針を組み合わせています。
6時位置には日付表示があり、日常生活防水も備えています。すっきりとした知的な印象で、仕事から休日まで幅広く使える1本です。
ジャガールクルト グランドレベルソ (Q3738420/273.8.04)
ジャガー・ルクルトのレベルソは、1931年にポロ選手のために誕生したコレクションです。試合中の衝撃から文字盤を守る反転式ケースが特徴で、アールデコ様式の端正な角型デザインはスーツにもなじみます。
グランドレベルソ(Q3738420/273.8.04)は、装飾を抑えた手巻きモデルです。落ち着いた印象があり、金融や士業などのビジネスシーンにも合わせやすい1本です。
ジャガールクルト グランドレベルソ (Q3738420/273.8.04)の詳細
迷ったときはレンタルで確かめるのがおすすめ
選ぶポイントに沿って候補を絞っても、着け心地や見え方は実際に使ってみないとわかりません。購入前にレンタルサービスで一定期間試すと、自分に合う1本かどうかを判断しやすくなります。
数値ではわからない装着感を確かめられる
厚さや重さが同じでも、留め具の調整機能や裏ぶたの形、ケースの反り具合によって着け心地は変わります。モデルによっては、公式商品ページに厚さや重量が掲載されておらず、数値だけでは比較しにくい場合もあります。
そのため、レンタルを活用して数日間使えば、重さに慣れるか、袖口に引っかからないか、デスクワーク中に机へ当たらないかも確認できます。短時間の試着では気づきにくい点まで確かめられるため、購入後のミスマッチを減らせるでしょう。
実際の商談や社内での反応を確かめられる
腕時計の印象は業種や相手によって変わるため、事前に予想するのは難しいものです。レンタルなら、商談や会議で実際に着けて、取引先や社員の反応を確かめられます。
派手すぎないか気になる場合も、普段の仕事で試すと判断しやすくなるでしょう。周囲の反応に応じて別のモデルを試せるため、自分の職場や商談の場に合う時計を見つけやすくなります。
複数のブランドを比べてから絞り込める
店頭の試着では、見た目は比べられても、日々の使い勝手まではわかりにくいものです。レンタルなら、月ごとに異なるブランドやモデルを試せます。丸型と角型、薄型と厚みのあるモデルを順に使うことで、自分にとっての着けやすさが見えてくるでしょう。
選ぶポイントに沿って候補を2〜3本に絞り、実際に使い比べれば、納得できる1本を選びやすくなります。商談相手に時計について聞かれたときも、選んだ理由を自分の言葉で伝えられるでしょう。
高額な1本を決める前の判断材料になる
高価格帯の腕時計は、気軽に買い直せるものではありません。購入後に「思ったより大きい」「重くて着けなくなった」と後悔しないためにも、レンタルで使い心地を確かめておくと安心です。
月単位の費用で実物を試せるレンタルは、購入の判断材料を増やす方法の1つです。初めて高級腕時計を選ぶ方や、好みがまだ定まっていない人は、何本か使い比べてから決めるのもよいでしょう。
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まとめ
経営者の腕時計は、ブランドの知名度だけでなく、サイズや素材、相手に与える印象、使い勝手などを踏まえて選ぶことが大切です。普段の服装や商談の場に合うかを考えると、候補を絞りやすくなります。
候補が決まったら、実際に着けて袖口への収まりや重さを確かめましょう。迷う場合は、レンタルで仕事や日常生活のなかで使い比べる方法もあります。無理なく使い続けられるかを確認し、納得できる1本を選んでください。
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