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Cartierのパシャについて
Cartier パシャの歴史をさかのぼると、1930年代にモロッコのマラケシュの太守であったエル・ジャヴィ公が、屋敷のプールで泳いでいるときでも使える時計を制作したのが始まりとされています。
この依頼に応えるために誕生したのが、防水機能を搭載したタンクエタンシェです。これは四角いケースでしたが、1943年には丸型のケースが登場し、それが現在のパシャの原型となりました。そのモデルには水の侵入を防ぐためのリューズカバーが装着されています。
こういった背景から1985年、パシャがCartierの腕時計のラインアップにひとつ加わったのです。
Cartierのパシェは、独特なリューズプロテクターが特徴です。リューズプロテクターを外したときに落ちないよう、ケースとチェーンでつながっています。これが実用性だけでなく、デザインとしてもとても魅力的な部分です。
さらにケースとベルトの接合部分のビスも特徴のひとつ。通常はケースの上下に2本ずつラグ（細い脚のようなもの）があり、それにバンドをはさんでビス止めをしています。しかしパシェは太いラグが1本ずつ上下にあり、そのラグの間にバンドをはさんでビス止めをしています。これだとビスの頭が目立つわけですが、その頭も武骨に仕上がっているわけではなく、デザイン的にも美しく仕上げられており、パシェの特徴のひとつとなっています。
Cartierにはタンクという四角い形のケースが特徴の代表シリーズがあります。一方パシェはCartierの丸形ケースの代表となっています。この丸型のケースに納まる文字盤にも特徴があり、インデックスの12、3、6、9のみをアラビア数字にしています。さらに中央には四角いレールウェイのミニッツインデックスがあしらわれています。
Cartier パシャのモデル紹介
Cartierのパシャのうちメンズとレディースのそれぞれから人気のあるモデルを紹介します。
・パシャ 42mm オートマティック メンズ W31072M7
パシャの中でもケースが一番大きい42mmのメンズモデルです。
パシャの特徴である丸形ケース、リューズプロテクター、バンド部分のビス、文字盤の12,3,6,9のみのアラビア数字、レールウェイのミニッツインデックスがしっかり受け継がれています。
リューズの先には、ブルーのシンセティックスピネルがついていてワンポイントアクセントになっています。日付表示窓のないシンプルなデザインで、飽きのこないいつまでも使い続けられるモデルです。裏蓋がスケルトンで、ムーブメントの動きを眺めることができます。
・パシャ 42mm オートマティック メンズ W3107225
先ほどご紹介したモデルのバンド部分が、ブラックレザークロコダイルのタイプです。ステンレススティールとブラックレザーが渋さや高級感を演出します。バンドのカラーを交換することで、カジュアルな雰囲気にもなります。
・パシャ 42mm クロノグラフ メンズ W31085M7
リューズ先のブルーのシンセティクスピネルと同じく、ブルーの針がさわやかなモデルです。
パシャシリーズの外観の特徴をしっかり継承していますが、文字盤は日付表示やクロノグラフ用の文字盤がついているので、インデックスは12時の数字のみアラビア数字を使用しています。
・ミスパシャ 27mm W3140008
パシャのシリーズの中でももっともケースサイズの小さいレディースモデルです。ピンクの文字盤とリューズのピンクスピネルが女性らしさを引き立たせます。ケース、ベルトともにステンレススティールで、デイト表示もないシンプルなデザイン。使い勝手もいい時計です。
・パシャC ユニセックス W31074M7
ケースが35mmなので女性としては若干大きめのサイズですが、男女兼用で使えるモデルとして販売されました。現在は廃盤のモデルのため、購入を検討されている方は新品未使用品や中古品で探してみましょう。
Cartier パシャの価格相場
メンズ・レディースモデル両方とも人気のあるCartier パシャですが、人気モデルを定価で購入するならばどれくらいの価格なのか紹介します。
・パシャ 42mm オートマティック メンズ W31072M7
ケースサイズが42mmと大きめのメンズモデルですが、ステンレススティールのケースとベルトの定番モデルです。
定価が854,000円です。
・パシャ 42mm オートマティック メンズ W3107225
先ほど紹介したモデルのベルトがブラックレザータイプのモデルです。定価は738,000円です。
・パシャ 42mm クロノグラフ メンズ W31085M7
クロノグラフ機能が搭載されたモデルです。定価1,360,000円です。
・ミスパシャ 27mm W3140008
ピンクの文字盤、ピンクスピネルのついたリューズと。女性らしい華やかさを演出してくれる人気モデルです。
定価は、394,200円です。
Cartier パシャの中古価格相
使用しなくなったCartier パシャを査定買取に出した場合、どれくらいの価格で査定してもらえるのか、人気モデルを参考例にご紹介します。
・パシャC ユニセックス W31074M7
ケースが35mmで、男性だけでなく女性も使用可能な人気モデルです。生産終了になったモデルですが、査定買取金額の平均相場は100,000円前後です。
・ミスパシャ 27mm W3140008
ケースサイズが27mmの小ぶりなサイズの時計です。状態のいい中古品ならば150,000円前後で査定買取してもらうことが可能です。
高級腕時計の査定では、保証書に記載されている日付からわずかしか経過していない、状態がきれい、箱や保証書などの付属品が残っているなどの条件が揃えば、査定額が上がる可能性もあります。もし使用していない高級腕時計があれば査定に出してみるといいでしょう。
Cartier パシャの中古販売相場
Cartier パシャのモデルの中には、すでに生産終了し廃盤になったものや、入手困難なモデルがあります。そういった場合でも新品未使用品や中古品で、そうしたモデルを入手できる可能性があります。
Cartier パシャの人気モデルのいくつかの新品同様品や中古品の価格相場をご紹介します。
・パシャC ユニセックス W31074M7
男女兼用可能なユニセックスモデルですが、使用感の少ないきれいな中古品で、190,000円前後で販売されています。
・ミスパシャ 27mm W3140008
レディースモデルで、ピンクの文字盤とリューズがかわいらしい人気モデルです。
使用感がありますがきれいな中古品が220,000円前後で販売されています。
・パシャC W3104645 2324
2000年に販売されたクリスマス限定モデルの時計です。通常のモデルであれば、文字盤はホワイトやピンクのシェル。ですがこちらのモデルは綺麗なブラックシェルを使用した時計なのです。中古では80,000円前後で販売されています。
・パシャC ビックデイト2475
こちらのモデルは日付表示が6時の上部に位置しており、ビジネスだけでなくプライベートでも使用しやすいデザインです。
中古では100,000円前後で販売されています。
まとめ
丸形のケースに、特徴的なリューズプロテクター、ベルトの接合部のビス止めといった実用性とデザインの美しさを兼ね備えたパシャ。メンズ、レディース、ユニセックスとさまざまなモデルが登場しています。
好みのシーン、ファッションに合わせた1本を選ぶことができます。廃盤になった人気モデルもありますから、新品未使用品やきれいな状態の中古品などを探してみるといいでしょう。
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