スケルトン腕時計(歯車の見える腕時計)の仕組みや種類について解説

腕時計の中には、スケルトンになって歯車などの部品が見えるモデルがあります。けれども、どの部品がどんな役割を果たしているのか、見ているだけでは分からないものです。そこで腕時計が動く仕組みと、スケルトンモデルの種類について解説します。

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スケルトン腕時計(歯車の見える腕時計)の歯車が動く仕組みとは?

スケルトン腕時計の多くは機械式です。ゼンマイを利用して針を動かします。機械式の腕時計は、動かすために必ずゼンマイを巻かなければいけません。ケースの右横にあるリューズで巻くのが基本です。

巻かれたゼンマイはゆっくりと解かれて、元のまっすぐな形に戻ろうとします。このとき発生する力が歯車に伝わって腕時計が動くのです。一般的にゼンマイは「香箱車」という歯車の形をした部品に収められており、それ自体が回転して次の歯車へ動力を伝えます。

以降、2番車→3番車→4番車の順で動力が伝わります。2番車は分針を直接動かし、間接的に時針も動かす歯車です。3番車は2番車と4番車の仲介役であり、4番車が秒針を動かします。

これらは滑らかに動くよう設計されているため、そのままでは瞬く間にゼンマイがほどけて、時計の役割を果たしません。そこで4番車の次に「ガンキ(雁木)車」という部品を接続して、動力が1秒ずつ消費されるよう速さを調整します。

ガンキ車には、ヒゲゼンマイ→テンプ→アンクルの順番で動力が伝わる仕組みです。名前だけではどのような役割を果たすのか分かりづらいですが、英語に訳すとイメージしやすいでしょう。

ガンキ車は「Escape Wheel」ですから、ゼンマイの動力を逃がす歯車となります。同様にヒゲゼンマイは「Balance Spring」で速さを調節するためのバネ、テンプは「Balance」で速さの調節、アンクルは「Pallet Lever」で爪のついたレバーです。

例えば柱時計は振り子の動きによって、ゼンマイがほどける速さを調節しています。腕時計で同じ役目を果たすのがテンプと、その内部にあるヒゲゼンマイです。元となるゼンマイの力を受けてテンプが動き出すと、ヒゲゼンマイが収縮して規則正しい往復回転に変換します。

テンプの上には「振り石」という突起があり、テンプの回転と同時にアンクルを押して左右に動かします。アンクルの先端には2本の爪がついており、必ずどちらかがガンキ車に引っかかるため、以降の歯車も動きが制御されるというわけです。これらの働きによって、腕時計は1秒ずつゼンマイがほどかれ、正しく時を刻めます。

機械式のスケルトン腕時計では、テンプの回転や左右に動くアンクル、ガンキ車や香箱車などの回転を見られます。仕組みを知ってから見ると、その精密さに驚かされるでしょう。

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スケルトン腕時計(歯車の見える腕時計)の種類とは

スケルトン腕時計はその動力源によって、いくつかの種類があります。

まずは機械式のスケルトンです。機械式の中でも自動でゼンマイを巻き上げてくれる「自動巻き」機能が付いているものは、先述の部品に加えて「ローター」と呼ばれる振り子が付いています。腕の動きなどで遠心力が発生すると、回転してゼンマイが巻かれる仕組みです。うっかりリューズでゼンマイを巻くのを忘れても、身につけていれば動き続けます。

ただし、ローターは腕時計の下部に配置されているため、表面がスケルトンになっているだけでは、その存在を確認するのが困難です。そこで裏蓋がスケルトンになっている「シースルーバック」(裏スケ)という腕時計があります。

シースルーバックにすると、表と違って文字盤が無いため、他の部品も(裏側からですが)見やすいのが長所です。一方で耐久性や気密性が低下する恐れがあるため、採用しないブランドもあります。

そして、クォーツ式のスケルトンです。クォーツ式とは「水晶振動子」の振動を動力とする腕時計です。ボタン電池で電流を流すと、規則的な振動が発生し、これをICチップが1秒単位の動力に変換して歯車を動かします。

このような仕組みのため、機械式にあったゼンマイ(香箱車)やガンキ車、アンクル、テンプ(ヒゲゼンマイ)はありません。スケルトンにしても大部分はカバーで覆われているため、せいぜい歯車が見えるくらいです。

機械式に比べると腕時計の面白味に欠けるのが短所ですが、クォーツ式にはそれを上回る長所がたくさんあります。時刻の狂いが少なく、こまめにゼンマイを巻く手間もありません。腕時計の小型化や軽量化にも貢献しています。メンテナンスは電池の交換くらいです。機械式のように定期的なオーバーホールをしなくても長持ちします。

スケルトンの腕時計は、そうでない同等の腕時計に比べると割高です。クォーツ式であれば安価で購入できますが、機械式となると多くは50万円以上で、1,000万円を超えるモデルもあるなど、簡単に手を出せるものではありません。

そんなときは弊社「KARITOKE」をご利用ください。月額料金を払うだけでお気に入りの腕時計をレンタルできます。同じ腕時計をレンタルし続けても良いですし、月に1回は交換が可能です。

月額料金は最も高いエグゼクティブプランでも23,800円(税込26,180円)と、腕時計にかかる費用を大幅に節約できます。もちろんスケルトンの腕時計もレンタル可能です。

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歯車のデザインが見えているおすすめの腕時計って?

ここからはスケルトンで歯車のデザインが見えて、KARITOKEでも扱いがある腕時計を紹介します。

・タグホイヤー カレラキャリバーホイヤー01

クロノグラフを搭載した自動巻きの腕時計で、表だけでなく裏もスケルトンになっています。クロノグラフになると内部の機構はさらに複雑化するので、スケルトンにすると見応えがあるでしょう。KARITOKEではエグゼクティブプランでレンタルできます。

・ハミルトン ジャズマスター・ビューマティック・オープンハート

大胆に文字盤をカットして、デザイン性のあるスケルトンにしたモデルです。裏もスケルトンになっています。もちろん機械式腕時計ならではの歯車やテンプ、アンクルの動きは見られるようになっているので安心です。KARITOKEではカジュアルプラン4,800円(税込5,280円)でレンタルできます。

・ウブロ ビッグバンなど

ウブロのスケルトンといえば「ウニコ」ですが、残念ながらKARITOKEでは扱いがありません。その代わり、ウブロのモデルはほとんどがシースルーバックなので、裏側からローターなどの動きを見られます。すべてのモデルがエグゼクティブプランでレンタル可能です。人気が高いため、思い立ったらすぐ予約するのがおすすめです。

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まとめ

腕時計は歯車など部品の精密な動きによって、正確な時刻を表しています。スケルトンのモデルは、そんな部品の動きを楽しめる腕時計です。高価な機械式のスケルトンも、レンタルすれば手軽に楽しめるでしょう。

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