ベゼルが魅力のロレックス GMTマスターの使い方と価格相場

ロレックスの中でも個性的なベゼルで高い人気を誇るのが「GMTマスター」です。デザインもさることながら時差のある複数のタイムゾーンを一度に表示できるメリットがあります。具体的な使い方と新品・中古それぞれの価格相場を紹介します。

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ロレックスGMTマスターについて

GMTマスターには「GMT機能」が搭載されています。一般的な時針・分針・秒針の他に24時間で1周する矢印型の「GMT針」があり、風防ガラスの周囲には24時間の目盛りが入った両方向に回転するベゼルが搭載されています。
この2つの組み合わせで現在地以外の時刻を一目で知ることができます。1950年代に国際線パイロットのために開発され、今でも海外へ渡航する機会が多いビジネスマンや外国市場で取引するトレーダーなどに重宝されています。傷に強く防水性もあるのでスポーツウォッチとしても人気です。

機能だけでなく昼夜に色分けされたベゼルのデザインに惹かれる愛好家は多く、廃番になったモデルでも高値で取引されるなど根強く支持されています。赤と青、赤と黒、青と黒、黒一色などのバリエーションがあり、モデルによって色合い、刻印された数字の書体や色が異なります。ベゼルだけを集めているコレクターもいるほどです。
現在流通しているのは1983年に登場した2代目の「GMTマスターⅡ」であり、初代は2000年に販売終了しています。両者は基本的なデザインこそ一緒ですが、Ⅱではムーブメントやベゼルの素材などが変更されています。
特にリューズの引き出しが2段階になり、それまで連動していたGMT針と短針を切り離して調整できるのが初代との大きな違いです。これにより3ヶ所の時刻が一目で分かるようになりました。

ロレックス GMTマスター

GMTマスターⅡの使い方

2ヶ所の時差を覚えていれば、現在地の時刻を元にもう片方の時刻を簡単な計算で割り出せます。例えば東京とニューヨークの時差は14時間(サマータイムでない場合)であり、日本が9時であればニューヨークは前日の19時です。ただしわざわざ計算するのは面倒ですし、さらにもう1ヶ所の時刻を割り出すのは二度手間です。GMTマスターⅡのGMT機能はそんな悩みを解決してくれます。
東京にいればGMTマスターⅡの各針は東京の時刻を表示しており、ベゼルは12時のところに▼(三角形)が来ているはずです。ここからニューヨークとパリ(時差は8時間)の時刻が分かるように設定してみましょう。
まずはリューズを1段階引き出して短針を14時間遅くずらします。ベゼルはそのままです。普通の時計でニューヨークの、GMT針とベゼルの組み合わせで東京の時刻が分かるようになりました。
そこからベゼルを回して8時間遅らせると、GMT針とベゼルの組み合わせはパリの時刻に変わります。東京の時刻はベゼルが本来あった位置を想定して割り出します。もしニューヨークの時刻が8時なら東京は22時、パリは14時です。この時短針は8時、GMT針は11時(24時間で考えると22時)のところを指しており、その先のベゼルは14時になっているはずです。
2ヶ所の時刻だけ知りたいのであれば、リューズで針を動かさなくてもベゼルを時差の分ずらすだけで十分です。東京にいながらニューヨークの時刻を知りたい場合、普通の時計が東京の、GMT針とベゼルの組み合わせでニューヨークの時刻を表します。

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GMTマスターの人気モデルと新品相場

2017年8月の時点でロレックスが公式に扱っている現行モデルは6種類です。さらにベゼルにサファイアやルビーなどの宝石を散りばめた特殊なモデルもあります。価格は最も安価な黒一色のベゼルを搭載したステンレス製の116710LNで90万円台からです。最も高価な赤と青のベゼルを搭載したホワイトゴールド製の116719BLROになると300万円以上します(いずれも2017年8月現在)。

なお1つのモデルにつきベゼルの色は1種類しかなく、赤と青のベゼルを搭載したGMTマスターⅡが新品で欲しければ116719BLROしか選択肢がありません。また現行モデルには赤と黒のベゼルがありません。青と黒のベゼルならステンレス製の116710BLNRがあり、価格も106~110万円(2017年8月現在)と現行モデルの中でも一番人気です。

GMTマスターⅡに限らずロレックスの腕時計は為替相場に価格が左右されます。また新品でも流通量が限られているため、入手のしやすさによって変動する場合もあります。タイミングによっては正規店に在庫が無いこともしばしばです。

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ロレックスGMTマスター色の違いは?買取価格の相場

ロレックスの腕時計は定期的なメンテナンスをすれば半永久的に使えるため、買取価格が高めに安定しています。時には購入時と同じかそれ以上の価格で買い取ってくれる場合もあります。GMTマスターも例外ではありません。状態が良ければ10年以上前の中古品でも50~90万円くらいで買い取ってくれるようです(2017年8月現在)。

特に現行モデルは赤と黒のベゼルが無く、赤と青のベゼルも高価です。初代GMTマスターの末期モデル16700やGMTマスターⅡの普及モデル16710なら、これらのカラーバリエーションがあります。そのため当時50万円台だった販売価格に対し、90万円台の買取価格がつく場合もあります(2017年8月現在)。

他にも流通数が少ないモデルを高く買い取ってくれるところもあるようです。例えば16710の製造番号が「M」で始まるもの(ムーブメントが現行と同じ)やベゼルが茶色の16713、初代のファーストモデル6542などです。

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ロレックスGMTマスター中古品の相場

2017年8月現在、中古市場では初代GMTマスターが80~190万円、GMTマスターⅡが80~310万円ほどで販売されているようです。初代は1675など30年以上前のヴィンテージものほど高価になる傾向があり、16700以降であればベゼルが赤と青でも黒一色でも100万円以下がほとんどになります。
Ⅱは現行モデルの中古で新品と同じかそれより少し安価なくらいであり、16710は当時の販売価格よりも高値になります。黒一色のベゼルでも現行モデルより16710の方が高い場合もあるくらいです。人気のある赤と青は110万円台で販売されているものがあります。
たとえ買取時の状態が良くなくてもオーバーホールや外装の仕上げなどで、いくらでも再は可能です。そのため余程のB級品でない限り大きく値崩れすることはほとんどありません。むしろ再生にかかった費用が上乗せされて新品に近い販売価格になります。

まとめ

GMTマスターのGMT機能は、現行のⅡなら最大3ヶ所までの時刻が一目で分かるので使いこなせると便利です。短針とベゼルを動かすだけなので、そんなに難しくないでしょう。新品は正規店でも入手が難しくベゼルのカラーバリエーションも限られているので、中古でも人気があります。ロレックスは定期的にメンテナンスをすれば一生使えるので、たとえ新品と価格が変わらなくても十分に満足できるでしょう。

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