目次
金無垢腕時計は、高級時計の世界において最高峰のステータスシンボルとして位置づけられています。ステンレスやチタン製の腕時計とは一線を画す輝きと重量感は、身につける人の品格を格段に引き上げてくれます。
しかし、高額な投資となる金無垢腕時計を選ぶ際は、素材の特性や資産価値、メンテナンス方法など、知っておくべきポイントが数多くあります。
本記事では、金無垢腕時計の魅力や人気モデル、購入前に押さえておきたい注意点などを解説します。特に初めて金無垢時計の購入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。
金無垢腕時計とは?

金無垢腕時計とは、時計のケース(本体)やブレスレット(バンド)部分に、金の含有率が75%以上(18金)の金合金を使用した時計を指します。表面だけに金メッキを施したものとは異なり、素材自体が金で構成されているため、「無垢」という表現が使われています。
一般的に高級時計メーカーでは、18金(75%)の金を使用することが多く、これは純金(24金)よりも硬度が高く、時計の素材として適しているためです。金の純度が高いほど価値は上がりますが、同時に柔らかくなるため、実用性とのバランスを考慮して18金が選ばれています。
金無垢モデルは、多くのブランドで最高級ラインに位置づけられており、限定生産されることも多いため、希少性の高いアイテムとなっています。
金無垢腕時計が人気の理由
金無垢腕時計は、単なる時計を超えた多面的な価値を持つアイテムとして、世界中の人から支持されています。ここでは、金無垢腕時計が人気の理由を紹介します。
高級感がある
金無垢腕時計は、他にはない圧倒的な高級感があります。金特有の輝きと重みは、身に着ける人に確かなステータスをもたらします。
この高級感は見た目の美しさだけではなく、金という貴金属が持つ歴史的価値や希少性によってさらに高められています。そのため、多くの経営者や著名人にとって金無垢時計は「成功の象徴」として選ばれてきました。
さらに、金の温かみを帯びた光沢はどんな光の下でも美しく映え、手元を上品に演出します。この輝きはメッキでは再現できない、天然素材ならではの特別な存在感です。
資産価値が高い
金無垢腕時計は、時計としての実用性だけでなく、素材そのものが資産価値を持つ点でも注目されています。金は世界的に通用する価値基準とされ、経済状況に左右されにくい安定した需要を誇る貴金属です。そのため、金無垢時計は単なる高級品ではなく、資産としての側面も備えています。
とりわけ有名ブランドの金無垢モデルは生産数が限られており、中古市場でも高値で取引される傾向があります。中には新品価格を上回る値段で売却される例も少なくありません。
近年は現物資産への投資意識が高まっていることから、美しさを楽しみつつ資産形成もできる金無垢時計を投資目的で購入する人も増えています。まさに「身に着けられる資産」としての魅力が評価されているのです。
ファッション性が高い
金無垢腕時計は、その美しさからファッションアイテムとしても高い価値を持ちます。
イエローゴールドは華やかで格調高い印象を与え、商談やパーティーといった特別な場面で存在感を放ちます。ホワイトゴールドは都会的で洗練された雰囲気を演出し、現代的なビジネススタイルにもしっくりと馴染みます。ピンクゴールドは温かみと優雅さを兼ね備え、カジュアルな装いにも上品さを添えてくれるのが魅力です。
どのカラーを選んでも、金無垢時計は着用者のファッションセンスを一段引き上げてくれます。さらに、幅広いスタイルに合わせられるため、1本持っていれば多彩なシーンで活躍できる頼もしい存在です。
希少性が高い
金無垢腕時計は、素材コストが高く、製造工程も複雑です。そのため、多くの時計ブランドにおいて、金無垢モデルは限られた数しか製造されません。
特に人気ブランドの代表的なコレクションでは、金無垢仕様は特別なラインとして扱われることが多く、入手困難になることも多くあります。この希少性が、金無垢腕時計の価値を一層高めているのです。
さらに、ヴィンテージモデルや限定版の金無垢時計は、時間が経つほど希少性が増し、コレクターズアイテムとしての魅力も高まります。
長期的に楽しめる
金無垢腕時計は、使い込むほどに独自の風合いが増し、年月とともに愛着が深まっていきます。金は経年変化によって購入時とは異なる落ち着いた輝きを帯び、持ち主だけが味わえる特別な魅力を生み出します。
さらに、適切なメンテナンスを施せば数十年にわたり使用でき、次の世代へ受け継ぐことも可能です。単なる道具にとどまらず、人生を共に歩むパートナーとして長く寄り添える点も、金無垢時計ならではの価値といえるでしょう。
金無垢腕時計の人気モデル
金無垢腕時計には、各ブランドが誇る名作や革新的なモデルが数多く存在します。中でも特に注目度が高く、多くの人から長く支持されている代表的なモデルを厳選して紹介します。
ロレックス コスモグラフ デイトナ (16523)

ロレックスのコスモグラフ デイトナは、世界的に最も知られるクロノグラフの1つです。その名はアメリカ・フロリダ州で開催される「デイトナ24時間レース」に由来し、モータースポーツと深い結びつきを持っています。
コスモグラフ デイトナ (16523)は、18Kイエローゴールドのケースにステンレススチールブレスレットを組み合わせたコンビモデルです。ケース部分に贅沢なゴールドを採用しており、白い文字盤とのコントラストがスポーティーさと上品さを兼ね備えた印象を与えます。
このモデルの魅力は、レーシングクロノグラフとしての高い実用性と、ゴールドならではの高級感が絶妙に調和している点にあります。すでに生産終了となっており、中古市場でのみ流通していますが、希少性の高まりとともに価格も上昇傾向を示しています。
ロレックス コスモグラフ デイトナ (16523)の商品詳細
ロレックス ヨットマスター (126621)

ヨットマスター (126621)は、ロレックスが独自に開発した18ctエバーローズゴールドを採用したモデルです。従来のピンクゴールドが抱えていた「経年による変色」という課題を克服した革新的な合金であり、長い年月を経ても購入時の美しい色合いを保ち続けます。
ケース径は40mmと現代的でスポーティーなサイズ感ながら、ゴールドの素材感が上品さを漂わせます。さらに、ブラウンのサンレイダイアルとの組み合わせは非常に洗練されており、カジュアルからビジネスまで幅広いシーンに対応できるのも魅力です。
IWC ポルトギーゼ クロノグラフ (IW371482)

IWCのポルトギーゼ クロノグラフは、1930年代にポルトガルの時計商の依頼を受けて誕生した歴史あるコレクションの現代版です。中でもポルトギーゼ クロノグラフ (IW371482)は、18Kレッドゴールドケースを採用した金無垢モデルで、クラシックな魅力と最新技術が融合した1本といえます。
グレーの文字盤とレッドゴールドケースの組み合わせは非常に上品で、存在感のあるケースサイズながら薄型設計により装着感も快適です。シンプルで視認性の高いダイアルデザインは、ビジネスシーンにも自然に溶け込みます。
ムーブメントにはIWC自社製Cal.89361を搭載し、68時間のパワーリザーブを実現しています。高い精度と信頼性を誇り、実用性と美しさを兼ね備えた完成度の高いモデルです。
IWC ポルトギーゼ クロノグラフ (IW371482)の商品詳細
オーデマ ピゲ ジュール オーデマ (15056OR.OO.A067CR.02)

オーデマ ピゲのジュール オーデマは、創業者の1人ジュール・ルイ・オーデマの名を冠したクラシックなドレスウォッチです。ジュール オーデマ (15056OR.OO.A067CR.02)は、18Kローズゴールドケースを採用した金無垢モデルで、伝統的な手巻きムーブメントを搭載しています。
12時位置に配されたAPロゴの美しさと、ケース全体の洗練されたフォルムが最大の特徴です。39mmという控えめなサイズながら、薄型設計によってエレガントな存在感を放ちます。
搭載されるCal.2120/2800は、オーデマ ピゲの技術力を示す精緻な手巻きムーブメントです。自動巻きにはない巻き上げの感触や、薄型ならではのドレッシーな外観は、機械式時計好きにとって格別の魅力です。クロコダイルレザーストラップとの組み合わせも上品で、フォーマルなシーンにふさわしい1本といえるでしょう。
オーデマ ピゲ ジュール オーデマ (15056OR.OO.A067CR.02)の商品詳細
金無垢腕時計の注意点
金無垢腕時計は、素材の特性ゆえに注意すべき点も少なくありません。購入を検討する際には、あらかじめ注意点を理解しておくことで、長く満足して使い続けられます。
傷がつきやすい
金は比較的柔らかい金属であるため、ステンレスやチタンに比べて表面に傷がつきやすい特徴があります。日常のちょっとした動作や、机にぶつけたりドアノブに触れたりするだけでも細かな傷が増えていきます。特にブレスレット部分は擦れやすく、着脱時の摩擦でも徐々に傷が蓄積します。
また、金は衝撃にも弱く、強い力が加わるとケースのラグ(ストラップ取り付け部)やブレスレットのリンクが変形する恐れがあります。こうした損傷は見た目の劣化だけでなく、時計の機能面に影響を及ぼすこともあります。
さらに、金は熱伝導率が高いため、夏場の直射日光下では表面温度が上がりやすく、肌に触れる部分が熱を持ちすぎて火傷のリスクにつながることもあります。屋外で長時間着用する際には注意が必要です。
重量感があって疲れやすい
金は比重が高いため、金無垢腕時計はかなりの重量があります。同じサイズのステンレスモデルと比べると、2倍以上重くなることも珍しくありません。この重さは最初こそ高級感として魅力的に感じられますが、長時間の着用では手首に負担がかかります。
重量による快適さの感じ方には個人差があるため、普段軽い時計に慣れている人は、購入前に実際に試着して確かめるのがおすすめです。また、ブレスレットタイプよりも革ストラップのほうが総重量を抑えられる場合もあり、選び方次第で負担を軽減できます。
メンテナンスコストが高い
金無垢腕時計のメンテナンスは、一般的なステンレスモデルに比べて高額になる傾向があります。特に、オーバーホール時の部品交換費用は高くなりやすいです。金製の部品は材料費そのものが高いため、修理代も自然と上がります。
また、金は柔らかい金属のため、ポリッシュ(磨き直し)を繰り返すと徐々に素材が薄くなり、最終的には時計の寿命に影響を与える可能性もあります。
加えて、金無垢モデルは生産数が限られているため、交換部品の確保が難しいケースがあります。特にヴィンテージモデルでは部品がすでに製造されておらず、修理自体が困難になるリスクも考慮しなければなりません。
このような理由から、金無垢腕時計を購入する際には、本体価格だけでなく、将来的なメンテナンスや修理体制まで見据えて検討することが重要です。
金無垢腕時計のメンテナンス方法

金無垢腕時計の美しさを長く保つには、計画的なメンテナンスが欠かせません。ここでは、押さえるべきポイントを段階的に解説します。
使用後は柔らかい布で拭く
金無垢腕時計を着用した後は、必ず柔らかいクロスで表面を拭き取りましょう。汗や皮脂、化粧品の成分は変色やくすみの原因となるため、特に夏場や運動後は注意が必要です。汗に含まれる塩分や酸性成分が金に悪影響を与えることもあります。
クロスはマイクロファイバーやセーム革など、柔らかい素材を選び、優しく拭き取ることが大切です。また、香水やハンドクリームといった化粧品成分も変色の要因となるため、使用する際は時計を外すか、使用後に必ず拭き取るよう心がけましょう。
軽い汚れは中性洗剤で洗浄する
ブレスレット部分に汚れが溜まった場合は、中性洗剤を使った洗浄が効果的です。以下の順序で洗浄するとよいでしょう。
①洗面器にぬるま湯を張り、少量の中性洗剤を溶かす
②時計を浸け、柔らかい歯ブラシでリンク部分を優しくこする
ケースや文字盤に水が入らないよう注意し、防水性能がある場合もリューズが完全に閉まっているか必ず確認しましょう。
③洗浄後は真水ですすぎ、柔らかい布で水分をしっかり拭き取る
特にブレスレットの隙間に水滴が残ると水垢の原因となるため、丁寧に乾燥させることが大切です。
専用ケースやクロスで保護する
金は傷がつきやすいため、保管時には十分な配慮が必要です。時計を外した際は、他の金属製品やアクセサリーと接触しないよう、専用ケースや柔らかいクロスに包んで保管しましょう。複数の時計を持っている場合は、区切りのある時計ケースを使うことで相互の接触を防げます。
また、置き場所にも注意が必要です。硬い机の上に直接置くのではなく、柔らかいマットや時計スタンドを利用すれば、不意の傷から守れます。
湿気を避ける
金そのものは錆びることはありませんが、時計内部の機械や他の金属部品に悪影響を及ぼすため、湿気の多い場所での保管は避ける必要があります。高温多湿の環境ではムーブメント内部の潤滑油やパッキン類の劣化が進みやすくなるため注意が必要です。
保管は風通しの良い場所を選び、必要に応じて乾燥剤入りの時計ケースを活用しましょう。浴室や洗面所といった湿度の高い場所は避け、クローゼットや引き出しなど比較的湿度が安定した場所が適しています。
定期的にオーバーホールを行う
金無垢腕時計も機械式である以上、定期的なオーバーホールは欠かせません。一般的には3〜5年に1度のペースで行うのが推奨されており、その際にはムーブメント内部の洗浄や潤滑油の交換、パッキン類の交換による防水性能の回復などが実施されます。
オーバーホールは、ブランドの正規サービスセンター、もしくは信頼できる専門修理業者に依頼することが大切です。特に金無垢モデルは高額な資産でもあるため、技術力の確かな業者を選ぶことで価値を守ることにつながります。さらに、修理履歴を記録しておくと、将来的に売却する際の査定評価にもプラスになります。
関連記事:腕時計のオーバーホールとは?必要性や費用、タイミングを徹底解説
金無垢腕時計はまずレンタルで試すのがおすすめ
金無垢腕時計は高価な買い物になるため、購入前に実際の着用感や使い勝手を確認しておくことが大切です。その手段として近年注目されているのが、腕時計レンタルサービスの活用です。
自分に似合うかを確認できる
金無垢腕時計は、カタログや店頭で眺める印象と、実際に着用したときの印象が大きく異なることがあります。特に金の輝きは、肌の色や手首のサイズによって見え方が変わるため、実際に試すことが重要です。
レンタルサービスを利用すれば、自宅でリラックスした状態で試着でき、さまざまな服装や照明条件の下での見え方を確認できます。ビジネスシーンでの印象や、カジュアルコーデとの相性も実際に体験できるため、自分のスタイルに合うかどうかを客観的に判断できるでしょう。
また、手首が細い人は重量感を負担に感じる場合があり、普段カジュアルな装いが多い人は金無垢の華やかさが浮いてしまうこともあります。こうした相性の良し悪しは、実際に着けてみなければわからないポイントです。
必要性を判断できる
高額な金無垢腕時計を前にすると、「本当に自分の生活に必要なのか」と迷う人も少なくありません。レンタルして数日間実際に使ってみることで、金無垢時計が自分のライフスタイルにどの程度フィットするかを確かめられます。
デスクワーク中心の人は重量感が負担になったり、アクティブな生活を送る人は傷を気にして使いづらさを感じたりする可能性もあります。
一方で、特別な場面での着用が多い人や、美しい時計を日常的に楽しみたい人にとっては、その価値を十分に体感できるでしょう。レンタル期間中にこうした点を冷静に判断することで、購入後の後悔を避けられます。
さらに、複数のブランドやモデルをレンタルして比較することも可能です。ロレックスやオメガ、IWCといったブランドの金無垢モデルを実際に着け比べることで、自分の好みやスタイルに合う1本をより明確に見極められるはずです。
メンテナンスや傷の保証がある
多くの腕時計レンタルサービスでは、通常使用による小傷や軽微な不具合は保証の対象となっています。金無垢時計は傷がつきやすい素材ですが、保証があることで過度に気を遣う必要がなく、日常生活の中で気兼ねなく試せるのが大きなメリットです。
さらに、レンタル期間中に万が一故障が発生しても対応が明確に決められているため、安心して利用できます。高額な時計を扱う不安が軽減される点は、初めて金無垢モデルを体験する人にとって特に心強いでしょう。
加えて、クリーニングや調整といった専門的なメンテナンスはサービス側が担ってくれるため、利用者は手間をかけることなく純粋に時計の魅力を楽しめます。
カリトケならレンタルに加えて中古品の購入もできる
カリトケは、好きな腕時計を月額制でレンタルできるサービスです。6万人を超えるユーザーが登録し、多くの人が憧れの腕時計をシーンや気分に合わせてファッション感覚で利用しています。
50ブランド1,300種類の中から気になるブランド腕時計を、4,800円(税込5,280円)から自由に試すことが可能です。
カリトケでは、商品が届いたその日から使用でき、返却期限はなく、メンテナンスも不要です。加えて、業界最安値水準の特別価格で、中古腕時計を提供しています。レンタルして気になった腕時計を、お求めやすい価格で購入できるのが特徴です。
まずはレンタルで大事なビジネスシーンや、結婚式のパーティー、購入前のお試しとして利用できるので、無料で会員登録してみてください。
まとめ
金無垢腕時計は、高級感・ステータス性・資産価値を兼ね備えた特別な存在です。慎重に選び、丁寧に扱うことで、一生涯のパートナーとして寄り添ってくれるでしょう。自分の価値観やスタイルに合った1本を見つければ、所有する喜びと使う満足感の両方を味わえる、かけがえのない存在となるはずです。
レンタル腕時計サービス「カリトケ」
カリトケは、好きな腕時計を月額制でレンタルできるサービスです。憧れの腕時計をシーンや気分に合わせて楽しめ、6万人を超えるユーザーが登録しています。50ブランド1,300種類の中から気になるブランド腕時計を、4,800円(税込5,280円)〜お楽しみいただけます。
商品が届いたその日から使用でき、返却期限はなく、メンテナンスも不要です。大事なビジネスシーンや、結婚式のパーティー、購入前のお試しにも利用できるので、まずは無料で会員登録してみてください。