パテックフィリップ カラトラバについて
パテックフィリップはオーデマ・ピゲ、ヴァシュロン・コンスタンタンと並ぶ世界三大高級時計メーカーの1つとして君臨しています。世界一の時計を作るという硬い意思のもとこだわり抜いた時計を開発、古くから世界各国の著名人に愛され続けてきました。
その所有者は有名どころではヴィクトリア女王、ワーグナーやトルストイ、さらにはプーチン大統領や日本においても皇族に愛され続けてきました。
パテックフィリップの代表作ともいえるのがカラトラバです。
カラトラバが発表されたのは1932年に遡ります。名前の由来は、1164年にスペインで活躍したカラトラバ騎士団に由来するといわれています。
カラトラバ騎士団には十字架がエンブレムとして用いられていましたが、パテックフィリップではその十字架をシンボルマークとして利用、1887年には商標登録されるに至ります。
カラトラバは誕生してから85年以上たつ現在でも人気があるドレスウォッチで「ドレスウォッチの王者」とも呼ばれています。
シンプルなケースデザインながら、機能が凝縮されているのが特徴といえるのですが、これはドイツのバウハウスという造形学校にインスパイアされています。同校では「機能がフォルムを決定する」という信念を持っており、パテックフィリップでもデザインにあたりこの信念を受け継いでいます。
パテックフィリップのカラトラバが愛される理由、それはカラトラバが持つ魅力にあります。
・洗練された美しさ
「機能がフォルムを決定する」という言葉通り、パテックフィリップのデザインはどれもが洗練されています。フォーマルシーンからビジネスシーンまでドレスウォッチとして手元を飾る存在です。
・手作業による製作工程
長期にわたりたくさんの行員が加工工程に参加。例えば文字盤の制作であれば半年という長期間で仕上げられていきます。パテックフィリップといえばオリジナルのケースが有名ですが、こちらも手作業で鍛造することで繊細で美しい形に仕上げられています。
・永久修理保証
パテックフィリップでは、自社で作られた製品はすべて永久的に修理する保証制度を設けています。永久保証制度により一生ものとして利用できるだけでなく、家宝として子供へと引き継いでいけるのです。
・特徴的なエンブレム
カラトラバ騎士団の象徴でもある十字架をシンボルとしているパテックフィリップですが、カラトラバには4つの百合の花をモチーフにしたデザインを取り入れています。
パテックフィリップ カラトラバのモデル紹介
パテックフィリップ カラトラバは、シンプルで伝統的なデザインが長らく愛されています。これまでにさまざまなモデルが登場したカラトラバですが、その中でも人気のモデルをご紹介します。
・オフィサー 5227J-001
見るからに気品あふれるデザインが特徴のオフィサー 5227J-001は2013年に発表されたモデル。初見ではシンプルなデザインが魅力的に映ります。
しかし、裏蓋には開閉できるインビジブル・ヒンジを使用、さらにケースバックは機械の動きがわかるシースルーバック加工が施されています。
このモデルの魅力はショコラブラウンの上品なストラップと、アイボリーのダイヤル部、そしてイエローゴールドの温かみあるデザインがマッチしているところにあるでしょう。
・オフィサー 5153J-001
オリジナルの自動巻きムーブメントを搭載し、3時の位置にはデイト表示が位置するシンプルなデザインです。日常的な30M防水が施されています。発売当初から人気でしたが、その理由はこのモデルオリジナルのデザインでしょう。
ケース裏蓋には発売当初のヒンジつきを使用、ショコラブラウンのベルトとシルバーの文字盤とのコントラストが非常に美しい逸品です。
・オフィサー 5196G
カラトラバらしく伝統的でシンプルな機能と外観のモデルです。自動巻きムーブメントが多い中、昔ながらの手巻きムーブメントが使われているため、使い込むほどに愛着がわくのではないでしょうか。
・オフィサー 5119J-001
フォーマルシーンで身につけたいドレスウォッチです。ブラックのベルトにホワイトの文字盤、イエローゴールドのヘゼルが美しいバランスを見せてくれます。文字盤にはギリシャ数字が用いられておりシャープで聡明な印象を与えてくれるモデルです。
・オフィサー 5296G-010
ベルトはブラック、ホワイトの文字盤をさらにシックにしているのがシルバーのヘゼル。年齢問わず上品な雰囲気を醸し出すモデルです。
パテックフィリップ カラトラバの価格相場
世界三大高級時計と言われるパテックフィリップ。数あるシリーズの中でも定番と言えるのがカラトラバです。
価格相場も新車が買えるほど高額で、1,950,000円～2,980,000円（税込）となっています。
手ごろに購入できる価格のものであれば、モデルが定価1,260,000円（税込）とカラトラバの中でも一番安い価格帯になっています。
反対に、更に高級なモデルは5127/1G。ベルト部分にも18Kホワイトゴールドが用いられており、4,320,000円（税込）となっています。
パテックフィリップ カラトラバの中古買取相場
カラトラバを制作しているパテックフィリップは高級時計メーカーとして知られており、その時計にはブランド価値がついています。
時計自体にもゴールドがふんだんにあしらわれており、資産として持つ方もおられます。
そのため、中古買取相場も高く、B品でも20万円以上、S品になると100万円以上の高価格で買い取ってもらえるものもあります。
過去には1943年に発表された限定モデルが、古時計オークションにより5億円以上で落札された歴史もあります。
より高額で買い取りを希望される場合は、本体を綺麗に使用しておくことはもちろんですが、購入時のボックスや付属品も一緒に査定に出して付加価値を上げると良いでしょう。
パテックフィリップ カラトラバの中古販売相場
資産価値が高く ユーズドでも人気が高いカラトラバ。モデルや状態によっても評価は異なりますが、中古販売相場も高く、700,000円～1,950,000円（税込）ほどです。
特に、5107Rモデルはシンプルでファッショナブルなデザイン性も評価され、1,800,000円前後で取引される人気モデルとなっています。
まとめ
スペインで活躍したカラトラバ騎士団にインスパイア―されたカラトラバは、界三大時計メーカーパテックフィリップのメインもシリーズとして展開されています。機能もデザインもシンプルに仕上げられているファッションウォッチは、大人の手元に上質なアクセントを加えてくれるでしょう。
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