時間の合わせ方~腕時計編~

時計には実は正しい時計の合わせ方があります。腕時計をきちんと合わせるとこのポイントは秒針を12時で止めておくことです。一般的に、腕時計を合わせるためについているネジ・リューズを引き出すことで、腕時計をいったん止めることができます。一部の腕時計に関しては左に回したのち、引き出すものもあります。

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時間の合わせ方~腕時計編~

腕時計の時刻の合わせ方

時計には実は正しい時計の合わせ方があります。

腕時計をきちんと合わせるとこのポイントは秒針を12時で止めておくことです。一般的に、腕時計を合わせるためについているネジ・りゅうずを引き出すことで、腕時計をいったん止めることができます。一部の腕時計に関しては左に回したのち、引き出すものもあります。

アナログ時計は初めから合わせたい時間に合わせるのではなく、10分ほど前でいったん止めて、そこからゆっくりと戻しつつ合わせていきます。クォーツ時計の場合は逆に少し進めてから、戻すように合わせます。押し込んだ時刻から秒針は進み始めますので、正しい時刻ぴったりで押し込むのがポイントです。

うるう秒がある時には、設定しなおさないと1秒ズレたままになってしまいます。うるう秒は1月1日もしくは7月7日に設定されますが、地球の自転の速度が関係しているため長期間の予測ができません。1972年の導入から2014年末まで、25回のうるう秒が挿入されています。次回のうるう秒の調整がある際はネットや新聞で公表されます。

電波時計の時刻の合わせ方

電波時計がどのような電波を受信しているかというと、情報通信研究所から送られている標準電波です。この標準電波は大変正確で、誤差は10万年に1秒と言われています。そのため、電波時計は時間が正確だと言われているのです。

標準電波は1200㎞先まで送信可能ですが、正しく受信するには窓際に置くのがよいでしょう。使っていなかった電波時計がいつの間にか狂ってしまっていることがあります。これは多くが壊れたわけではなく、正確に標準電波を受信できていなかったことが原因です。もう一度時刻を正確に合わせるには、窓際に2時間ほど置いておけば、標準電波をキャッチし、正しい時間を刻んでくれるようになります。電波時計が正しく電波を受信でいない環境、例えば工事現場や空港の近く、交通量が多い道の傍などは標準電波を遮る可能性があります。他にもスチールの棚や、金属製の家具なども電波を遮る可能性があるので注意が必要です。

電波を受信しているはずなのに、どうしても時刻が合わな腕時計などは時差修正機能が付いていないか確認しましょう。時差修正機能は海外に行った際に、現地の時刻と合わせることができ、帰国した際にこの設定を解除する必要があります。解除後、正しく日本の標準電波をキャッチすることができますので、先述した電波を受信しやすい場所に置いておくと良いでしょう。

また、時差設定をしても針の位置がずれる場合は、何か強い磁気や衝撃が原因かもしれません。時計の針の位置が何度もズレる場合は、修理へ出すことをおすすめします。

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腕時計のカレンダーの合わせ方

アナログ腕時計にカレンダー機能がついている場合の合わせ方です。カレンダーは午前0時にちょうど切り替わるわけではありません、午後9時ごろから午前4時ごろにかけて変わっていきます。そのため、この時間帯にカレンダーを合わせるのはやめましょう。もともと日付を変えようと力が加わっているため、それ以上力を加えると部品が壊れてしまう原因になっていまします。
合わせるときはりゅうずを1段ひきだし、前日の日付に合わせます、秒針が12時のところにきたらもう一段りゅうずを引き出し、時間を止めます。曜日の表示がある場合は、りゅうずを1段引き出した状態で、右回しに回して日付と同様前日の曜日に合わせておきます。
その後りゅうずを今日の日付になるまで回します。ここでは午前と午後を間違えないように注意しましょう。日付は、時刻を合わせ、りゅうずを押し込めば完了です。ここでも時刻の合わせたで確認した、クオーツ時計は正しい時刻より4,5分進めてから戻す。機械時計は10分ほど戻してから正しい時刻に合わせるようにします。ただ、日付と曜日だけを合わせたい場合は、りゅうずを1段引き出し、調節するだけで問題ありません。

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腕時計の秒針のずれを直すには

腕時計を使っている内に秒針がメモリからずれてしまうことがあります。正常に動いていているはずなのに、軽微なズレが生じている。これは多くが故障ではなく時計の設計上のあることが原因となっています。

「バックラッシュ」と呼ばれるこのズレは、腕時計の構造上必要不可欠となっています。歯車と歯車の間に微妙な隙間が作ってあり、この隙間がないとスムーズに歯車がかみ合わなくなってしまうのです。常時一定の速さで力を加え続けることで、とある点で接触するようになっています。しかし、隙間がないことでぴったりと隙間が埋まってしまいます。隙間が埋まると摩擦力が働き、強い負荷が歯車やそれ不随するパーツにかかるので、これを防ぐ役割を担っているのです。

他にも時計の部品の誤差を吸収したり、熱膨張時にもズレを吸収することができます。機械製品を寸分たがわず作ることは大変難しく、ある程度の誤差を見込んで設計されています。それは、機械時計は手作業で組み立ててあったり、小さな部品の微々たる誤差が重なることを考慮してあるのです。この誤差を考慮しておかないと、うまく組み合すことができない個体が出てきてしまいます。

また、使用環境によって金属は膨張・収縮するものです。ぴったりとぎちぎちに作っていては、この変化に対応できません。電車の線路の隙間と同じ原理ですね。10㎜鉄製の歯車の場合は10度で役0.001㎜ほど膨張します。大変細かく、繊細なパーツでできている機械時計にとっては大変大きな問題となってきます。

この隙間があることで、熱膨張による部品のゆがみや破損も防止します。繊細な部品が無数に使われている腕時計では、小さなゆがみでも大きな損害が出てしまうことがあるのです。腕時計には自分が動く力のほかに、見る方向や針の位置によっても重力のかかり具合も違ってきます。無理な力を吸収する隙間があることで、腕時計自体の寿命をのばしているのです。

バックラッシュをなくすことができない以上、腕時計の秒針の微妙なズレは直すことはできません。しかし、時刻を合わせる際、先述した正しい方法で行うことで最低限ズレを少なくできます。もし、秒針が大きくずれたり、時間が合わなくなるようなら、購入店や時計修理店に相談してみるのがいいでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。クォーツ腕時計の場合、放置していても時刻にズレが生じることは稀ですが、機械式の腕時計の場合は動力が不足すると時刻が止まってしまうため、正しい時間の合わせ方を覚えておくと良いでしょう。一般的には時刻やカレンダーの合わせ方はほとんどの腕時計が同じ方法です。正しい方法で時刻調整を行うことにより、故障のリスクを軽減し、安心して腕時計を利用することができます。ただし、ソーラー電波時計等の特殊な腕時計は複雑な操作方法の物が稀にありますので、もし時刻が自動で合わず、調整方法や操作方法がわからない場合は説明書を見るかメーカーに問い合わせて確認しましょう。

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