知ってますか?腕時計のクロノグラフの使い方

「クロノグラフ」が付いた腕時計は、そのメカニックなデザインから高い人気を集めています。けれども時間を計測する機能はあまり使っていないユーザーも多いのではないでしょうか。そんなクロノグラフの使い方について詳しく紹介します。

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クロノグラフとは

クロノグラフは文字盤の中に小さな文字盤(インダイアル)が複数あり、これらの組み合わせで時間の計測ができます。リューズの上下にはそれぞれボタンが付いており、一般的には上がスタートとストップ、下がリセットです。さらにリューズの反対側にもボタンが付いてラップタイムなどを計測できるクロノグラフもあります。

クロノグラフはアナログでありながら、時刻の表示と同時に時間の計測を行えます。スタートボタンを押すと時間計測用の歯車が時刻表示用に常時作動している歯車と連結して動く仕組みです。

時間を計測するまでにはボタンで必要な部品を動かす「作動」と歯車を連結させる「伝達」という2つの過程があります。主な作動方式には「コラムホイール」と「カム」の2種類があり、伝達方式は「キャリングアーム」や「垂直クラッチ」などです。

多くのブランドではクロノグラフを搭載した腕時計のラインアップがあり、ロレックスのデイトナやオメガのスピードマスターあたりはクロノグラフの代名詞とも言えます。これらもまた、いずれかの作動方式と伝達方式を組み合わせて時間を計測できるようになっています。

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クロノグラフの使い方

クロノグラフで時間を計測するには、まずスタートボタンを押します。文字盤の長い秒針が動くので、測り終わったら同じボタンをもう一度押すとストップします。そのまま同じボタンを押すと止まったところから続けて時間を計測できます。ゼロに戻すにはリセットボタンを押さなければいけません。

クロノグラフの長い秒針は1分で1周します。それ以上の時間が経過するとインダイアルの積算計の針が動きます。一般的には30分で1周する「30分計」と12時間で1周する「12時間計」の2種類があり、これらの組み合わせで最大12時間まで秒単位で時間の計測ができるようになります。

クロノグラフの腕時計は、時間を計測していないと長い秒針が12時のところで固定されたままです。時刻の秒を表示するために別途「スモールセコンド」というインダイアルがあって60秒で1周します。このスモールセコンドを動かす歯車に長い秒針を動かす歯車が連結して時間を計測できるようになるのです。

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特殊なクロノグラフ

クロノグラフの中には時間以外を計測できるように文字盤やベゼルに目盛りが付いているものがあり、さらに多様な使い方ができます。最も馴染み深いのは「タキメーター」でしょう。1㎞移動した時の秒針の位置で時速が分かります。例えば60秒かかったら時速が60㎞/hなのはすぐに割り出せますが、40秒だった場合は計算に時間がかかります。タキメーターなら一目で90km/hだと分かります。

他にも「デシマルメーター」は1分を100等分して「10進法の時間」が分かるようになっています。「テレメーター」は光と音の速度差を利用して雷との位置関係を知ることができます。「パルスメーター」は脈が規定の回数打ったところで計測を止めると1分辺りの脈拍数が分かるものです。

ただし普通に腕時計として利用する限り、タキメーター以外を使う機会はほとんどないでしょう。近年ではデザインに惹かれてこれらの特殊なクロノグラフを選ぶユーザーが多いようです。実際にタキメーター以外を搭載したクロノグラフは希少価値が高まっています。

まとめ

クロノグラフは部品の組み合わせだけで時刻の表示と時間の計測ができるようになっており、実用性以上にその精巧な作りがユーザーの心をとらえます。もちろん使い方や目盛りの読み方が分かるようになれば用途は広がります。せっかくクロノグラフが付いているなら積極的に活用しましょう。

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