「サブマリーナと似ているようで全く非なるもの」というのが率直な感想です。プラチナ製の両方向回転ベゼルが放つ輝きは、セラミックベゼルのような「パキッ」とした硬質な光沢ではなく、貴金属特有の「ヌメっと」した重厚な光沢です。これが想像以上にラグジュアリーで、ビジネスシーンでは少々華美に映る可能性を感じました。
ただ、装着感は素晴らしい。ケースがサブマリーナより薄く、手首への収まりが非常に良い。スレート文字盤に赤色の秒針が差すアクセントも、大人の「色気」を感じさせます。
結論として、サブほどの万能感はありません。スーツスタイルよりはジャケパン、平日のがっちりしたビジネスシーンよりは、少しリラックスした場面や休日のリゾートでこそ本領を発揮する、42歳としての「余裕」を見せるための時計だと感じました。