ブランド時計を買ったが、少し違う雰囲気で着用してみたい。
そんな思いを叶えるNATOベルトは、スポーティーで軽い着け心地が人気のベルトです。
頑丈なのに軽いナイロン素材を使ったNATOベルトを使うと、あなたの時計が生まれ変わります。
今回はそんな高級時計NATOベルトのコーディネートをカリトケがご紹介していきたいと思います。
NATOベルトとは
NATOベルトは元々英国の国防省が戦時中に開発した腕時計用のベルトで、軽い着け心地であるにも関わらず、高い耐久性を持っています。
また、ナイロン素材を使用しているため、吸水性が高く湿気を発散する特徴もあり、金属ベルトやレザーベルトよりも快適にご使用いただけます。
さらにNATOベルトは特殊な取り付け方をするので、ケースとベルトのつなぎ目であるバネ棒が1つ破損してしまった場合でも、もう一方で支えて落下を防止してくれます。
このようにNATOベルトは汚れや落下防止に強いだけでなく、デザインも豊富な品揃えが魅力です。また、お手頃価格で種類も多くあるので気分に合わせてベルトを付け替えていただくこともできます。
NATOベルトの付け方
実用性が高い上にカラーバリエーションの豊富なNATOベルトですが、取り付け方が少し特殊でもあります。
一見難しそうに見えるベルトの付け替えですが、慣れてしまえば10分程度で交換出来てしまうので、ご興味ある方はぜひベルトの付け替え方をチェックしてみてください。
ベルトの交換の仕方
ベルト交換用の器具を使ってバネ棒を外す
まず時計のベルトを外していきましょう。
ベルトと時計のラグを繋ぐ部分にバネ棒と呼ばれる部品が付いています。
このバネ棒を外すために準備するものは「バネ棒外し」です。
バネ棒外しにはI字とY字の2種類あります。
I字のバネ棒外しは、ラグの穴へ差し込むことでバネ棒を押して外すことができます。
一方Y字タイプはラグ部分に穴のない時計に使用します。
ラグとベルトの間にあるバネ棒を、Y字部分で少し下げながらベルト側に引っ張って外します。
交換したいベルトについているバネ棒を外す
バネ棒が取れたらベルトからバネ棒を外します。
レザーベルトの場合、バネ棒外しなどで優しく押し出すと取り出せます。
取れない場合はピンセットを使うと取りやすいです。
また金属製のベルトの場合、バネ棒とくっついて固くなっていることがあります。
その場合は、マイナスドライバーを使うと外しやすくなります。
バネ棒を再度時計につける
NATOベルトを着ける場合、レザーベルトのように、ベルトへバネ棒を通すことはしません。
ベルト無しのまま外したバネ棒を、再度装着してください。
ラグの穴へ押し下げるようにバネ棒を入れ込み、カチッという音がすれば装着できたサインです。
NATOベルトを通していく
ラグとバネ棒を再装着できたら、その隙間へNATOベルトを通していきます。
NATOベルトは2本のベルトがくっついた状態になっています。
金具を12時の方向に置き、長い方のベルトを12時から6時の方へ通していきます。
NATOベルトを6時の方向まで通したら、その先端を短い方のベルトにあるキーパーへ通します。
あとは手首に装着するだけ
あとはいつものように装着するだけです。
その際、ベルトが長めに余ってしまうと感じた方も多いかもしれません。
NATOベルトは、袖にボリュームのある軍服の上から着用することを想定しているので、元々長めで設定されています。
長さが気になる方は、キーパーの方へベルトを内側に折り込むことで、コンパクトに使うことができます。
自分で外す自信が無い人は専門店へ依頼する
このようにNATOベルトを着ける方法は難しくありませんが、バネ棒外しの段階で上手く取れないことも多いです。
時計の部品は非常に繊細で壊れやすいため、力ずくで取ろうとするとバネ棒が折れたりラグ部分に傷をつけたりしてしまうことがあります。
一度損傷してしまうと修理が大変なだけではなく、そのまま傷が残ってしまうこともあります。
そのため難しいと感じたときは無理をせず、専門の時計修理業者にお任せしましょう。
そしてベルト交換の費用は、一般的な腕時計修理店で依頼した場合、3,000円〜5,000円程度かかります。
また高級な時計になればなるほどベルト交換料も高くなる傾向があります。
NATOベルトおすすめの組み合わせ
オメガのダイバーズウォッチシリーズ、シーマスター プラネットオーシャン クロノグラフ ブラック/オレンジ(232.30.46.51.01.002)のご紹介です。
既製品はステンレスを用いたチェーンブレスレットを使っていますが、今回はベゼルと盤面の色味に合わせたブラックオレンジのNATOベルトを採用し、カジュアルに仕上げています。
オレンジのリューズとNATOベルトのストライプ カラーがリンクしています。
ケースサイズは46mm、厚みもあるのでボリューミーに着こなしていただけます。
NATOベルトなら既製ベルトよりも、しっかり手首にフィットさせて装着することが可能です。
暑い日でも爽やかに着こなすことができるおすすめのコーディネートです。
シーマスター ダイバー 300 プロフェッショナルは、ケースサイズ36mmの小さめサイズで、使いやすいモデルとなっており、NATOベルトが装着しやすくなっております。
オメガ定番のダイバーズウォッチシリーズであるシーマスター。
波をモチーフにした盤面のデザインと、ブラックブラウンのNATOベルトを組み合わせたコーディネートです。
2色のストライプ仕様ですが、落ち着いたカラーリングなので、時計に馴染んでいます。
既製ベルトはステンレスのブレスレットですが、NATOベルトを装着することでまた変わった雰囲気を演出してくれます。
落ち着いた印象のNATOベルトと合わせることにより、どんなスタイルにも上手く馴染むようなコーディネートへと仕上げてくれます。
ブライトリングのダイバーズウォッチシリーズ、スーパーオーシャンにNATOベルトを合わせたデザインのご紹介です。
黒を基調としたデザインですが、クロノグラフとデイト機能の部分に装飾されているオレンジと、反対色の水色のアクセントカラーを合わせたコーディネートです。
水色のワンポイントラインのNATOベルトと合わせて差し色に。
ブライトリングらしいモダンなケースデザインなので、NATOベルトによく合います。
メタルブレスレットやラバーブレスレットと合わせてもお楽しみいただけるデザインなので、ぜひお試しいただきたいモデルです。
NATOベルトワイシャツのベストコーデ
最近ではビジネスシーンにNATOベルトを合わせてコーディネートを楽しむ人も増えてきました。
通気性が良く、使いやすいNATOベルトとワイシャツのコーディネートをご紹介します。
ワイシャツタグホイヤー カレラ クロノグラフ デイト レッド
重厚感のあるカレラ クロノグラフ デイト レッド(CV201D.BA0786)とモスグリーンレッドのNATOベルトを組み合わせたコーディネートです。
KARITOKEの中でも好評の組み合わせで、着用していると何かと褒められることが多いのだそうです。
重厚感のあるケースサイズと、ダークレッドが特徴的です。
カーレースを連想させる盤面とスポーティなベルトがマッチし、ビジネスシーンでも華やかさを添えてくれます。
グリーンと赤の印象的なNATOベルトを合わせて、盤面に負けないインパクトのあるコーディネートが完成。
クロノグラフの縦配列の効果もあり、レーシングウォッチらしいスポーティーな印象に仕上がっています。
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カレラ クロノグラフ デイト レッド(CV201D.BA0786)ブルーのストライプシャツタグホイヤー カレラ キャリバー17 クロノグラフ ジャックホイヤー シルバー
次もタグホイヤー カレラとスタイリッシュなNATOベルトとの着こなしをご紹介します。
シルバーの盤面が美しいタグホイヤー カレラ キャリバー17 クロノグラフ ジャックホイヤー シルバー(CV2119)にアーミーグリーンのNATOベルトを合わせたコーディネートです。
既製品のステンレスベルトだとスタイリッシュなイメージのあるカレラ キャリバー17 ですが、緑のNATOベルトと合わせて一気にミリタリーテイストへ。
ケースサイズは42mmですが、ベルトに厚みが少ないため、手首周りの印象は落ち着いた印象になります。
そして軽くて使いやすいNATOベルトと合わせることで、ビジネスシーンでも余裕のある高級感を表現することができます。
このようにNATOベルトと時計を合わせることによって、全体的に軽やかなイメージで装着することができます。
スポーツカーのスピードメーターのようなスポーティーなデザインを、カジュアルに着こなしたい方はぜひ一度お試し下さい。
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カレラ キャリバー17 クロノグラフ ジャックホイヤー シルバー(CV2119)NATOベルトカジュアルのベストコーデ
ジャケパンスタイルオメガ シーマスター ダイバー 300 プロフェッショナル ネイビー
先ほどご紹介したオメガ シーマスター ダイバー 300 プロフェッショナル ネイビー(2552-80)をカジュアルコーデと合わせました。
こちらはダイバーズウォッチですが、36mmのサイズなので街歩きの際にも主張しすぎず、さりげなく着こなすことができます。
黒のジャケットとベージュのパンツと合わせることで、NATOベルトのカラーとさりげなくリンクさせています。
そうすることで高級感のある時計とファッションがうまく馴染み、親しみやすい印象に。
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シーマスター ダイバー 300 プロフェッショナル ネイビー(2552-80)スポーティースタイルブライトリング スーパーオーシャン クロノグラフ デイト ブラック
ブライトリング スーパーオーシャン クロノグラフ デイト ブラック(A13341)は、白のカットソーとシンプルなパンツのコーディネートで、時計を目立たせる合わせがオススメです。
シンプルなキレイめコーデが少し寂しく感じるときも、NATOベルトならリラックスした大人の余裕をアピールすることができます。
ステンレスブレスレットやレザーベルトだと少し堅苦しいようなシチュエーションでも、NATOベルトなら上手くバランスをとれるのでおすすめです。
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スーパーオーシャン クロノグラフ デイト ブラック(A13341)NATOベルトを購入する際に注意するポイント
NATOベルトは高級時計をカジュアルダウンするだけでなく、通気性や軽さなど機能性にも優れていることがわかりました。
さらに値段はお手頃ということもあり、コーディネートと合わせてベルトの本数を揃えることもできます。
そこでNATOベルトを購入する際に注意したいポイントをまとめました。
お手持ちの時計のカラーを確認する
時計の盤面の色と合わせる
まずはお手持ちの時計の盤面を確認していきましょう。
盤面の色は時計のイメージを大きく左右する部分なので、はじめは盤面とNATOベルトの色を合わせるとマッチしやすくなります。
- ・黒の盤面黒NATOベルト
- ・白の盤面白NATOベルト
- ・青の盤面青NATOベルト
- ・赤の盤面赤NATOベルト
- ・緑の盤面緑NATOベルト
- ・シルバーの盤面グレーNATOベルト
このように時計の盤面とNATOベルトの色を合わせて統一感を出すとスタンダードなコーディネートになります。
差し色と合わせる
そして盤面の色と合わせる方法以外にも、時計の差し色とベルトのワンポイントを合わせるテクニックもあります。
- ・黒の盤面黄色ベゼル=黒黄のNATOベルト
- ・赤の盤面黒の文字盤=赤黒のNATOベルト
こちらは黒の盤面とオレンジのベゼルにNATOベルトの色を合わせたコーディネートです。
より統一感が出てまとまった印象になる上に、アクセントカラーを目立たせることもできるので、個性を出したいときなど参考にしやすいと思います。
NATOベルトの選び方
このように時計の盤面の色と合わせ、同系色にしてもなんだかしっくりこない場合があると思います。
そんなときは下記の方法を試してみてください。
色の明度と彩度を調節する
文字盤が青だから青のNATOベルトを試してみたけどなんだかベルトが浮いて見える
そんなときはベルトの明度と彩度を確認してみましょう。
もしNATOベルトが時計と上手く馴染まない場合は、ベルトの色が原色に近いケースが考えられます。
原色とは明度が明るく、彩度が高い色です。
主張が強い色のため、深い色の盤面とは合わないことがあります。
そういった場合は同じ青でも、より黒に近い暗い色のものを選ぶようにしてみましょう。
同じ色でも暗めでくすんだ色なら全体的に馴染みやすくなります。
単色ベルトとバイカラーベルトの効果の違い
また単色ベルトよりもバイカラーベルトを選ぶ方が、合わせ方によっては馴染むこともあります。
例えば迷彩色はたくさんの色が使われているのに風景に馴染みます。
それは単色よりも複数色が使われているもののほうが、相手に与える視覚効果を減らすからです。
このように単色ベルトだとなんだか時計に合わないと感じる時は、同系色のバイカラーが使われているベルトを試してみましょう。
深いダークレッド同士の盤面とベルトは少し合わせにくい?
そんなときは同じトーンを意識したバイカラーベルトを使ってみましょう。
赤と暗い緑がうまく馴染んでいますね。
上級者向けテクニック 反対色を使う
これまでは同系色を使って盤面とNATOベルトを馴染ませる方法をご紹介してきましたが、上級テクニックをご紹介したいと思います。
それは敢えて時計の盤面の色とベルトの色を全く違うもの選ぶことで、視覚効果をよりはっきりさせる「反対色」という方法です。
これらが代表的な反対色を使った組み合わせの例です。
こちらの組み合わせ例はオレンジの文字盤と水色のNATOベルトが反対色の組み合わせとなっています。
反対色の部分以外は黒をベースとしたスタンダードな組み合わせにしているので、反対色が目立ちすぎず控えめでオシャレにまとまっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
NATOベルトは軽く頑丈で、さらに通気性も良い機能的に優れたベルトです。
また低価格で楽しむことができるので、様々な色の組み合わせを楽しむこともできます。
ベルト交換はバネ棒の外し方など初めは難しいと感じる部分もあるかもしれませんが、慣れれば簡単に交換することができます。
そして様々なコーディネートを楽しむことができるので、時計のスタイルに幅が広がります。
そんな魅力的なNATOベルトを使いこなしてより時計のコーディネートを日常に取り入れたスタイルを満喫していきたいですね。
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