腕時計に使われる材質の種類
ほとんどの腕時計はケース部分が金属でできています。ケース部分の色から、使われている金属の種類がだいたい分かることも多いです。よく使われる材質としては、ステンレススチールやプラチナ、ゴールドなどが挙げられます。最近ではチタンを使用した腕時計も多いです。
プラチナは他の金属と比べて柔らかい性質を持つため、腕時計の素材にプラチナを使う場合には他の金属でメッキを施すことがよくあります。メッキにはロジウムを使用することが多いです。メッキをしないと耐久性が弱いですが、メッキを施すことで強度が増します。
プラチナと間違えやすいのがホワイトゴールドです。プラチナは漢字で白金と表記する場合もあり、ホワイトゴールドと同一のものだと誤解されることがあります。メッキを施して使用することが多い点でもプラチナとホワイトゴールドはよく似ていて間違われやすいです。
しかし、ホワイトゴールドは金に他の金属を混ぜて、白っぽい色にしたものを指します。単体の金属であるプラチナとは別物です。ホワイトゴールドは腕時計の素材の他に宝飾類にも使われることが多いですが、普段から宝石類を見る機会が多い人でないと、プラチナと見分けるのは難しいでしょう。
ピンクゴールドやイエローゴールドなどもホワイトゴールドと同様に、他の金属を金に混ぜて色をつけたものです。他の金属を混ぜることで、見た目の色が変わるだけでなく、硬さも変化します。
純粋な金は比較的柔らかいため、腕時計の素材としてあまり向きませんが、他の金属と混ぜるとちょうどいい硬さになることが多いです。
チタンとステンレスはどちらも色は銀色で錆びません。チタンは金属アレルギーを起こしにくい特徴も併せ持っています。
チタンに他の金属を混ぜて合金にして使っていることも多いです。ステンレスは1種類だけでなく多くの種類があります。高級腕時計の素材に使われているステンレスは、流し台などに使われているステンレスとは別物です。
高級腕時計の素材には耐久性が強く見た目も美しいステンレスが使われます。
腕時計の王様「ロレックス」の材質
比較的安価な腕時計でもステンレスを使用していることがありますが、高級ブランドの腕時計でもケースやベルト部分の素材にステンレスがよく使われています。
安価な腕時計の場合には、材質がキッチンの流し台などで使われているステンレスと同じ種類であることが多いです。
ステンレスは鉄に他の金属を混ぜて錆びにくくした素材ですが、鉄と混ぜる金属の割合が変われば性質も異なります。またステンレスは種類が多いことから区別する必要があるときには、数字とアルファベットを組み合わせた名称が用いるのが一般的です。
「304」というステンレスが安価な腕時計やキッチンの流し台の材質として広く使用されています。水に濡れただけではほぼ錆びることがない材質ですが、他の種類のステンレスと比べて耐食性が弱いです。見た目が特に美しいわけではなく、肌触りも鉄とほぼ変わりません。
「304」よりもワンランク上のステンレスは「306」です。耐食性が「304」よりも向上しています。高級腕時計の材質によく使われているのは、さらにランク上の「306L」です。医療用のメスに使われることもある素材で、強い耐食性を持ちます。
腕時計の王様と呼ばれるロレックスでは、「306L」よりもさらに品質の高い「904L」というステンレスを使用しています。スーパーステンレスと呼ばれることもある非常に高級な素材です。
ステンレスと呼べるためには鉄を50パーセント以上、クロムを10.5パーセント以上含まれていなければなりません。
スーパーステンレスである「904L」は鉄の割合が他のステンレスと比べて少なめで、50パーセントぎりぎりくらいなのが特徴です。非常に耐食性が強いため、海水に濡れてもほとんど劣化しません。見た目が美しく、手触りが心地よいこともスーパーステンレスのメリットです。
腕時計についてあまり詳しくない人が見ても、普通のステンレスとは少し違うと分かるでしょう。
腕時計の材質にチタンを使用したGrand Seikoのモデル
ステンレススチールの材質を使用している腕時計はかなり多く出回っていますが、チタンを使用している腕時計はあまり多くありません。
知名度の高いブランドだと、Grand SeikoのSBGA125というモデルでステンレススチールとチタンの2種類あります。大きさやデザインはほとんど同じであるため、見た目だけでは区別が付きにくいです。
しかし、実際に腕に付けてみると、ステンレススチールの腕時計とチタンの腕時計の違いがはっきり分かるでしょう。
チタンはステンレスよりも軽いです。腕時計を長時間付けていて腕が疲れやすい人は、チタン製の腕時計を使うと良いかも知れません。
重さを量ってみると、ステンレススチールのモデルは120グラムあるのに対して、チタン製の方は100グラムを切る軽さです。約20グラムほどの差で、あまり大きな違いではないようにも見えます。
しかし、長時間腕時計を付ける人にとっては腕への負担がだいぶ違います。頑丈なのもチタンの特徴です。チタン製の腕時計は少しぶつけた程度では傷がつきません。
ただ、頑丈な分だけ傷が付いてしまった場合には、研磨して傷を消すのが難しいです。チタン製の腕時計を選ぶ場合には、選択肢が狭まってしまうデメリットもあります。
まとめ
高価な腕時計には相応に高級な材質が使われています。ステンレスを使っている腕時計が多いですが、ステンレスには種類があり、高級な腕時計ほど材質の耐食性が強く、手触りも良いです。
あまりモデルの種類が多くありませんが、チタンを使用している腕時計もあり、ステンレスよりも軽く丈夫なのが特徴です。腕時計を購入する際には、ブランドやデザインだけでなく、材質の特徴も加味して選ぶといいでしょう。
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