日本製の腕時計のおすすめポイントとは?国産の腕時計の魅力に迫る

腕時計作りで有名な国といえば、スイスやドイツといった国を思い浮かべる人も多いでしょう。しかし、日本の時計メーカーも技術力が高く、実用性とデザイン性を兼ね備えた腕時計をたくさん輩出しています。歴史や特徴を知れば、ますます魅力的に感じる国産腕時計。さっそく国産腕時計の歴史から見ていきましょう!

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日本製がおすすめ!国産腕時計の歴史について

人々の「時間を知りたい」という概念は、何千年も前からあったとされています。それは日本でも同じです。大化の改新でおなじみの中大兄皇子が、「漏刻」とよばれる時計を作ったのが7世紀半ばのこと。古代から日本でも「時間を知ること」への興味があったことがわかります。

現在の時計にも通ずる機械式時計が日本に伝わったのは、16世紀半ば。キリスト教や鉄砲などとともに、ヨーロッパより伝えられました。江戸時代に入ると、この機械式時計を参考にして日本独特の時計である「和時計」がつくられるようになります。和時計は日の出と日の入りによって昼と夜を分けて、それぞれを6つに等分するという時刻表示法をとっており、季節によって時間の長さが変化しますが、時刻と太陽の位置は一致するという特徴を持っています。このように、ヨーロッパやアメリカの機械式時計とは別の発展を遂げた和時計ですが、時計師によってその技術が脈々と受け継がれていったのです。

明治に入って太陽暦が採用されると、太陰暦をベースに生活していたころには便利であった和時計は衰退しましたが、その代わりに欧米式の機械時計産業がさかんになりました。この時代に日本で作られた近代的な機械式時計として、林時計製作所の柱時計(ボンボン時計)や大阪時計製造で工場生産された懐中時計などが挙げられます。このように、日本の時計産業はますます発展していったのです。

日本の時計産業が活気づくなか、日本産の腕時計も1913年に誕生します。現在のセイコー株式会社の前身である服部時計店が、国産初の腕時計である「ローレル」を販売したのです。しかし、その後、日本が長く苦しい戦争へと突入したことで、金属などの資源を使う時計産業は停滞せざるを得なくなりました。

戦後、日本の腕時計業界が盛り返しを見せ始めたのは、1950年代に入ってからです。1950年に勃発した朝鮮戦争を機に、日本国内であらゆるものの需要が高まりました。腕時計も例外ではなかったわけですね。偶然にもスイスから精度の高い機械を輸入することができたため、それをもとに日本製の腕時計を作ることができるようになったことも、この時期に日本の腕時計業界が立ち直ってきた大きな要因でしょう。

永世中立国であるスイスが第二次世界大戦中に成し遂げた「自動巻き腕時計の完成」「防水・防塵機能」「磁気不感性ゼンマイの開発」「耐震装置の普及」などといった発展に追いつこうと、国産腕時計の開発もどんどん進みました。そして、1964年、セイコーの機械式ストップウォッチが東京オリンピックの公式計時機器として採用されたのをきっかけに、日本製の時計の精度の高さが世界中に知れ渡ることになりました。

1969年には、セイコーが世界初となるクォーツ腕時計「アストロン」を発売しました。はじめは高価なクォーツ時計でしたが、徐々に低価格化が進み、誰でも手軽に腕時計を持てるようになっていったのです。

戦後目覚ましい発展を見せてきた日本の腕時計ですが、日本の腕時計メーカーは、現在でもさらなる高性能化・多機能化・多様化を目指して尽力しています。今後も発展し続ける日本製の腕時計から目が離せませんね。

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おしゃれな国産腕時計の魅力とは

日本の時計および腕時計の変遷を見てきましたが、この歴史のなかで磨かれてきた国産腕時計の魅力とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

まずは、世界でも群を抜いて高い技術を誇るハイテクなクォーツ。1969年にセイコーが世界初のクォーツ腕時計を販売して以来、日本はクォーツ腕時計に関して常に最先端を走り続けています。クォーツの超高性能化はもちろんのこと、クォーツと機械式との誘導、電波時計、光時計、そしてGPS時計へと発展を遂げ、なおも進化を続けているのです。

また、外装自体の技術が高いのはもちろんのこと、多彩な外装デザインも国産腕時計の魅力の1つといえるでしょう。日本の社会風土に似あうクラシカルなデザインのものから、スポーティーなモデル、日本古来のデザインを活かしたモデルなど、個性豊かなモデルも多く存在します。

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国産腕時計ランキング上位はやっぱりグランドセイコー

魅力的な国産腕時計はいくつかありますが、やはり高い人気を博しているのは「グランドセイコー」でしょう。国産腕時計メーカーの人気ランキングで最上位に位置するセイコーが作る腕時計は、どのモデルも非常に優れています。しかし、グランドセイコーは、そのなかでも別格のハイエンドモデルなのです。

1960年には、スイスの公認クロノメーターを超えるほど高い精度の腕時計となり、1988年には超高性能のクォーツを実装するようになったグランドセイコー。1998年にはさらに精度の高い機械式を復活させています。また、2004年にはセイコー独自の駆動方式スプリングドライブを搭載したモデルも開発されました。

グランドセイコーのムーブメントは、非常に精度が高く、他の追随を許さないほど圧倒的に高い技術をもって作られています。また、シンプルかつ上品で高級感あふれるデザインであるということも魅力の1つ。そして、シンプルであるがゆえに視認性も高く、男女とも使いやすいデザインなのです。

どのモデルも素晴らしいグランドセイコーですが、特におすすめの人気モデルを駆動方式別にいくつかご紹介したいと思います。

まず1つ目は、クォーツをムーブメントとする「グランドセイコー・クォーツ SBGX071」。他のモデルと同等の視認性の高さを保ちながらも、文字盤外周にホワイトとブルーのラインをアクセントとして加えた、爽やかなデザインが人気のモデルです。クラシカルな雰囲気のなかにも遊び心が欲しいという人におすすめです。

そして、機械式ムーブメントを持つ「グランドセイコー・メカニカル・3デイズ SBGR061」。アンティーク感あるデザインですが、もちろん最新技術が詰まった機械式ムーブメントを搭載しています。クロコダイルベルトもエレガントで高級感あふれる一品。上品な紳士にふさわしいモデルといえるでしょう。

最後に、スプリングドライブを搭載した人気モデル「グランドセイコー・スプリングドライブ・パワーリザーブ SBGA027」。ゼンマイの力を利用して電池なしで駆動するスプリングドライブは、セイコーが独自開発した技術です。そのムーブメントを搭載しているこのモデルは、時計の針や文字盤の数字も存在感があるにもかかわらず非常に気品あふれる一品。ゼンマイの残量計も見やすいところに配置されています。まさに「グランドセイコー・スプリングドライブ」の王道ともいえるモデルでしょう。

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まとめ

国産の腕時計は、歴史の深さや技術力の高さ、デザイン性の高さにおいて、スイスなどの有名時計生産国のものにひけをとりません。反対に、クォーツなど日本が最先端を走っている技術もあります。品質もデザインもよく、世界に名を轟かせる日本製の腕時計。ぜひ手に取ってその魅力を実感してみてください。

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