BREITLINGのタキメーターを使いこなそう

BREITLINGをはじめ腕時計のブランドの中には、時計回りに数字が小さくなっていく目盛りが付いているモデルがあります。「タキメーター(tachymeter)」と呼ばれるこの目盛りは何に使うのか、どのモデルに付いているのか詳しく紹介します。

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BREITLINGにもあるタキメーターとはなにか

タキメーターは「計算尺」の1つで、時速を測りたい時に使えます。「タキ(tachy)」とは「速い」を表す接頭辞です。クロノグラフを搭載している機種に付いています。使い方はスタートと同時にクロノグラフをスタートさせて、1キロ移動した時点でストップします。その時に秒針が指しているタキメーターの目盛りが時速になります。もし「90」を指していたら時速90キロです。

通常、時速を計算で求める場合は距離を時間で割ります。例えば30分で移動した距離が4キロなら、時速は「45キロ÷0.5時間」となり90キロです。ただし元となる時間が短くて分や秒で割ると、分速や秒速を出した後で時速に換算しなければいけません。

40秒で1キロ移動したら、時速はどれくらいでしょうか? 式にすると「1÷1/60÷40/60」ですが、タキメーターであれば目盛りで簡単に時速を割り出せます。40秒なら計算式の答えも目盛りも「90」なので時速90キロです。

ロレックスの「デイトナ」やオメガの「スピードマスター」に付いていることからも分かるように、タキメーターはモータースポーツや宇宙飛行など一刻一秒を争うような場面で使われてきました。

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BREITLINGにもあるタキメーターの使い道

けれども日常生活の中で速度を測る機会はほとんどありません。車の時速なら眼前のメーターで分かります。せいぜい助手席でキロ数の標識を見ながら暇つぶしに測るくらいでしょう。それも1分以内に1キロ走らなければ(時速が60キロ未満であれば)タキメーターでは測れません。

そんなタキメーターでも仕事で活躍できる機会があります。それが「作業量測定」です。1つの作業を開始すると同時にクロノグラフをスタートし、終了したらストップします。その時に秒針が指しているタキメーターの目盛りが1時間にこなせる作業の最大回数になります。もしも物を生産するならその数だけ作れるのです。

先ほどのように40秒かかったらタキメーターの目盛りは90なので、1時間に90回作業できる(または90個生産できる)ことになります。

もっとも多くのブランドはデザインの一種としてタキメーターを採用しているようです。特にクロノグラフを搭載しているモデルはタキメーターがあってこそ時間計測器としての側面を強調できます。あまり使い道を深く考えず、感覚的に選んでみましょう。

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BREITLINGでクロノグラフ、タキメーターが付いている商品

BREITLINGでは多くのモデルにクロノグラフを搭載していますが、タキメーターまで付いているのはわずかに3種類です。同じクロノグラフのモデルでもナビタイマーやスーパーオーシャン(ヘリテージも含む)、アヴェンジャー、ギャラクティックなどは付いていません。ここではタキメーターが付いている3種類について紹介します。

まずは「クロノマット」です。イタリア空軍と開発した腕時計でパイロットが使いやすいように太陽光の反射を抑えたり、手袋をしたままでも使用できたりするように工夫されています。その後、数回の改良を経て計測の精度や耐久性を高め、防水性能も加わったことにより、あらゆるシーンに対応できるフラッグシップモデルになりました。

次に「トランスオーシャン」です。その名のとおり大陸間の長距離飛行のために作られました。すべてのモデルにクロノグラフが搭載されているわけではなく、されていてもユニタイムのように世界時刻を表示するために付いていないモデルもあります。押しが強いBREITLINGの中で、ベゼルに何の表示もないすっきりしたデザインが魅力です。

最後に「コルト」です。すべてのモデルにクロノグラフが搭載されているわけではありませんが、されているモデルには必ずタキメーターが付いています。軍用に開発された腕時計であり、その視認性や堅牢性が高く評価されています。高価なBREITLINGの中で30万円台から購入できるエントリーモデルです。

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BREITLINGでタキメーターが付いている商品の価格相場

BREITLINGはスイスのメーカーであり、日本にも正規の販売店が約140ほどあります。提示される価格はスイスの定価を日本円に換算したものです。そのため為替相場(CHF/JPN)の影響を受けて変動します。

一方で並行輸入品がいくつかの時計店で販売されています。ほとんどのモデルにおいて正規販売店よりも2~3割ほど安く購入できるのがメリットです。さらにBREITLINGは並行輸入品でも標準料金を払えばメンテナンスしてくれるので安心して購入できます。

さらに中古という選択肢もあります。状態にもよりますが未使用品で定価の6割、状態の良い中古であれば4~5割程度で購入できます。ただし並行輸入品にしても中古にしてもケースやベルトにステンレススティール以外が使われているタイプが出回るのは滅多にありません。

まずクロノマットはベーシックなステンレススティールタイプで新品が65~110万円、並行輸入品で40万円台後半から70万円、中古が25~60万円くらいです。

次にトランスオーシャンも同じくベーシックタイプで新品が86~114万円、並行輸入品が50万円台、中古が40万円台です。

最後にコルトはベーシックタイプで新品が38~55万円、並行輸入品が25~40万円、中古は10万円台後半から30万円です。

いずれもケースやベルトに18Kゴールド(イエロー、ローズ、レッド)が使われていると大幅に高くなります。モデルによって700~1,000万円ほどです。

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タキメーターが付いているBREITLINGの高く売るコツ

ブランド物の腕時計は高額で購入したのですから、手放す時は高値で買い取って欲しいものです。ただし大半は半額で買い取ってくれたら御の字です。そんな腕時計を高く買い取ってもらうにはいくつかのコツがあります。

まずは汚れの除去です。日常的に腕時計を使用していると至るところに汚れが蓄積します。特にクロノグラフはリューズに加えてスタートやリセットなどのボタンがあるので、他のモデルよりも汚れが溜まりやすくなります。そのため、あらかじめ掃除してから持っていくと買取価格がアップする可能性があるのです。

箱や保証書などの付属品が揃っていると何も無いよりは買取価格は高くなります。特にベルトのコマは紛失しやすいので注意しましょう。他に傷の有無や動作の精度によっても買取価格は変わります。

どこをどのように評価するかは店によって異なるので、腕時計を手放す時はできるだけ多く見積もりを取るのが大事です。最近ではインターネットで一斉に複数から見積もりを取れます。また相場を知っておくのも適正な買取価格を知る上で重要です。

流行を追いかけたモデルほど買取価格の下落は早いですが、タキメーターは決して邪魔にならないので、値崩れの原因にはならないでしょう。ただし使わないのであれば劣化しないうちに早く売るのがお勧めです。

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まとめ

タキメーターは時速を測るための目盛りであり、1時間あたりの作業量も測定できます。使い道が無くてもデザインが気に入れば購入しても良いでしょう。BREITLINGの場合、クロノグラフを搭載しているモデルの一部にタキメーターが付いており、新品で30万円台、中古なら10万円台から購入できます。

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